※このお話は、2005年の7月頃に書いたものです。その頃の本誌では、
  まだ秋良も御鷹もお互いを名前呼びしてはおりませんでした。そのこと
  を踏まえたうえで、読んでやって頂けましたら幸いです(名前呼びが当
  たり前の今となっては、かなり違和感を感じられるかもしれませんが)。



 生徒会選挙が無事終わり、坂本秋良が生徒会長となって、早1ヶ月が経と
うとしていた――――。





  『プロポーズの後遺症』





 ある日の放課後。
『姫』の打ち合わせで生徒会室に集まった四方谷、河野、実琴の3人は、先
程から目の前で繰り広げられる光景に唖然としていた。
 なにしろ3人が腰掛けているソファの向かい側では、会長の秋良と会長補
佐の御鷹が、ナチュラルにラブっていたからである。
 例えば、こんな具合に―――。


「御鷹君、さっきの書類のことなんだけど・・・。」
「ああ、それならもうまとめておいた。」
「え?もう!?す、すごい。さすが御鷹君だね。ありがとう(ニッコリ)。」
「これくらいなんてことはない。私は秋良のためだったら、どんな困難にでも
立ち向かう覚悟はできている。」
「えぇっ!?////」



「って、おいおいおい!」
「テメー今何て言いやがった!?」
「・・・み、御鷹ってそんなキャラだったんだ(ボソ)。あの男らしい御鷹は一体
どこに・・・?」
 ちなみに今のツッコミ(?)は、上から四方谷、河野、実琴の順である。
「今?だからどんな困難にも立ち向かう覚悟だと言ったのだが?」
 少し不思議そうに、しかし律儀に返す御鷹は、かなり人間が丸くなったよう
だ。これも坂本秋良効果だろうか。
「ちっげーよ!」
「その前だ、前!」
「前?というと・・・私は秋良のためだったら?」
「「それだーーーーーっ!!!!!!」」
「?」
 ハモる四方谷・河野コンビに対して、訳がわからないといった様子の御鷹。
 ちなみに実琴は、すでに『男らしかった御鷹』を思い返して遠くに旅立って
おり、早々に戦線離脱していた(笑)。
 秋良はというと、目の前で言い争う(?)友人2人と御鷹を交互に見ながら、
どうしたものかと途方に暮れていた。
「何でテメェが秋良のことを呼び捨てにしちゃってんだよ!?」
「そうだ!確かついこの間まで『坂本』って名字で呼んでたよな?」
 キャンキャンと喚く2人にようやく合点がいったのか、御鷹はフッと笑みを零
し、さらりとこう言った。

「夫婦が名前で呼び合うのに何か不都合があるのか?」


「なっ、なっ、何だとーーーーーーーーーッ!?!?」
「アホかーーーーーーーーっ、寝言は寝てから言えっ、コノヤロー!!!」
 怒り大爆発の2人とは逆に、
「み、みみみみ御鷹君!?」
 頬を真っ赤に染めて、うろたえまくりの秋良。
 心なしか目も少し潤んでいる。
 そんな秋良の様子に、
(か、可愛い////)
 などと思いつつも、それをおくびにも出さずに、御鷹は秋良の耳元でそっと
囁くのだった。

『プロポーズは済ませてある。あとは秋良―――君の返事次第だ。』


 さらに秋良が、ボムッと全身を真っ赤に染めて、パニックに陥ったことは言
うまでもない―――――。






                                          【END】










[後書き]
やはり祭り開催のきっかけが、Win●s8月号の『御鷹ってば秋良にプロポ
ーズしちゃったよ!?』だったため(笑)、祭り開催記念SSは御鷹×秋良風
味になってしまいました。本当は有定(元)会長とかも出したかったんですけ
ど、そうすると収拾が付かなくなりそうだったので(というか、彼1人に喰われ
ちゃいそうな気がして怖かったので/笑)。それにしても、途中でミコッちゃん
が消えちゃってすみませんでした(苦笑)。彼的には、四方谷・河野ペア(ペ
ア!?/笑)のようにツッコんだりはしないんだろうなぁと思ったので、ちょっ
と遠くに旅立ってもらいました(酷)。しかしこれから先、秋良は大変そうです
ねぇ。クセ者ハーレムますます拡大!?(笑) あっ、そういえばトップのアン
ケート投票(←紅月の本サイト)で家族×秋良もいいと言って下さってる方が
いらっしゃいましたが、私もです!特に春海(初代坂本様/笑)×秋良なんか
非常に好物ですよvv(笑)秋良が御鷹にプロポーズされたと知ったら、お兄
ちゃん学校に乗り込んでって締め上げそうな勢いです(笑)。「俺の秋良に手
を出すな!」みたいな・・・(苦笑)。
ではでは、これから『プリプリ祭り』をどうぞよろしくお願い致します><
皆様のご参加を心からお待ち申し上げております(それはもう切実に)。




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