それは―――いつもどおり唐突な田島の一言から始まった……。




   俺ら(だけ)のルール




「俺たちは(野球部の)チームメイトでクラスメイトだ。つまりスンゲー仲良し
3人組ってことだ。よって今から俺らだけの呼び方を考える。」
(……仲良し…3人組?じゃ、じゃあ…ハ、ハマちゃん…は?)
 三橋の心の中のツッコミは、もちろん俺様何様田島様に届くわけもなく。
「とりあえずー、三橋はレンレンな。」
((えー?))←三橋&泉の心の声。ちなみに浜田は今ここにはいない。
「で、泉はー…」
「俺はいい。いらねぇ。」
 さすがは泉。さらりと田島の言葉を遮ってみせた。
「え〜?何でだよー?」
 不満そうな田島の声にも、
「お前に考えさせたら、変な呼び方されそうだからな。」
 あっさりと言い返す。しかも何気に酷い。
「フーン。」
 ここで田島の表情が少し黒…いや、悪戯を思いついた子どものように変
わった。
 ハッと何か危険信号のようなものを捉えた泉が慌てて田島の口を押さえ
ようとしたが、一歩届かず。
「じゃあ三橋に決めてもーらおっと。な?レンレン。」
 と田島様はのたまった。
「…へ?お、お、おれ…?」
 呆然とする三橋に、「そう。」にっこり返す田島様。
 泉はもはや頭を抱えて貝になった。
(俺は三橋の決めたことなら、何だって受け入れてやるぜ!)
 そして心の中は何気にオトコマエである。
「じゃ、じゃ、じゃあ…コ、コ、コウちゃん…とか……ダメ…です…か?」
 上目使いに潤んだ瞳で泉を見つめる三橋(もちろん無意識)。
 ……泉は落ちた。
「いいにきまってるだろ!レンレン。」
「コ、コウ…ちゃんvv」
 ここだけ確実にバックに花びらが舞っている。
 その横では田島様がヘヘヘッと満足そうに笑っていた。
 しかも―――
「じゃあ俺のことはユウちゃんって呼んでくれよな?レンレン。」
 しっかりと自分のこともアピールすることを忘れない。
「うん。ユ、ユウ…ちゃんvv」
 にっこりと可愛く笑う三橋。
「「レンレンッ!」」
 両側から三橋にギュッと抱きつく泉と田島。
 9組の中で出来上がったこの異次元空間は、唯一の良心(?)浜田が戻
って来るまで続いていたという――――。





                                      【強制終了】










[後書き]
とりあえずミハ受なら何でも美味しく頂ける私ですが(苦笑)、最近は9組
〜ズが愛しくて愛しくて堪りません。ただ、誤解のないように申し上げます
と、9組×ミハの中にはもちろんハマちゃんも入っています。たまたま今回
のSSに出番がなかっただけなんです!(必死)とにかく田島様と泉君とハ
マちゃんが、三橋を色んな角度から愛で倒してくれたらそれだけで私は幸
せです(痛)。なんだかちょっぴり田島様が黒風味なのは、多分きっと気の
せいです(笑)。最後にこんなところからではありますが、あやさんお誕生
日おめでとうございましたっ!!!!!(←間に合ってないので過去形…/滝汗)本
当は何かSSを書いてお誕生日プレゼントを…と思っていたのですが、い
ざ書き始めたらこんなことになってしまい、とても人様に差し上げられる状
態ではなく…(遠い目)。お祝いの気持ちだけ東に向かって念で送らせて
頂きます(←超絶迷惑)。




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