掲載日現在までの走行距離
約32000km
購入動機
運命の出会い!
雑誌で'94ミラノショーでの写真を見て一目惚れした。名前もカッコイイ。
「ヤマハが俺の為に開発したんだ!」と、この時マジで思った(^^;;;
ThunderAceに乗る為に大型二輪免許も取った。
よいところ
スタイリング!
ちょっと写真写りが悪くて、太めに見える時もあるのがお茶目。
エンジン
高回転の伸びが気持ちイイ。パワーも十分。高回転に入ったときの甲高い音も気分を高揚させる。ヤマハ5バルブはイイですなぁ〜。
高速走行が楽
直進安定性が良く、ライダーに適度に風が当たって前傾姿勢が気にならなくなる。「オーガニックデザイン」と銘打たれたカウル形状が効いてます。
ブレーキ
住友金属製1ピースキャリパーは実にコントローラブルで良い。エンジンパワーを考えるともう少し制動力が欲しいが、握り込んだときのコントロールがしやすいので突然の事態にも対処できる。公道使用に於いては下手に社外品に付け換えるより、ノーマルの方が良いと思う。ブルーアルマイト加工してあるところも良い(ノーマルのままでカスタムしたみたい)。
ライト
明るくて照射範囲も広い。夜の峠道でも安心。
悪いところ
ポジション
外人さん向けのポジションなので、小柄な日本人にはハンドルが遠く前傾がきつい(前傾は慣れれば気にならなくなるけど)。
振動が大きい
5000rpmぐらいで振動が大きく、ミラーがぶれて全然見えなくなる。
高速走行中に、後方の白バイや覆面の確認が出来ないので不便。振動自体は耐えられない程じゃないし、6000rpmを超えると収まる。
サスセッティングが固い
これは出荷時の設定のせい。欧州向け(オイラのはイギリス仕様)なのだから当然だが。
出荷時の設定のままだと、アンダーステア気味に感じた(多分に乗り方のせいもあるが)。日本の峠では固すぎて動かないので、前後サスのプリロードを1ノッチ緩め、フロントの伸び側ダンピングを2ノッチ緩め、リアの伸び側ダンピングを1ノッチ緩めたらだいぶ良くなってスイスイ曲がるようになった(これも人によるだろうが)。
荷掛けフック
荷物固定用のネットやロープを掛けると、フックがぶつかってシートカウルが傷つく。ツアラーのように思われがちだが、この辺の装備は今ひとつである。
マフラーが熱い
ステップとマフラーの位置が近く、右足の踝が暑くなる。オイラの乗ってる'97モデルからサイレンサーの付け根に薄い遮熱板のような物が付いているのだが、それでも夏場は熱くなる。遮熱板の無い初期型は相当熱くなるのだろう。
アンダーカウルの脱着が面倒
ビスの数が多いのと、複雑な形状なのでアンダーカウルを地面に擦らずに外すのが難しい。オイル交換が面倒になる
横風に弱い
リッターバイクのくせに軽いのと、大柄なカウルのせいで横風が来ると煽られる。結構キツイ。
燃費
20(街乗り)〜28(高速)キロ/リッター。
リッターバイクにしてはかなり燃費が良い方。5バルブエンジンは燃焼効率が良いからだろう。
主なトラブル
特になし。FZから連綿と続くヤマハジェネシスコンセプトシリーズの最終型だけに、熟成されきってる。
あるとすれば、立ちゴケとか全部乗り手に依存しているものだけ(汗
総合評価
大柄で安定性の強い車体は、普段の街乗り用には向かないが、ロングツーリングやツーリング先で峠を攻めるのには最適。特に高速コーナーが連続するようなシチュエーションが得意で、最も楽しめる所でもある。
ツアラーでもスポーツバイクでもない中途半端なバイクと思われがちだが、どちらの用途にも高いレベルで対応する優れたバイクです。
R1が出た後、世間ではとかくツアラー扱いされてしまうのだが、スポーツ走行も十分以上にこなせる。安定感を主体としたハンドリングはコーナーで安心できるので、中級以上の人が公道で飛ばすにはもってこい。R1も安定感があるのだが、その質が違う。R1は下りの切り返しとかフロントが重すぎるように感じるときがあるのだが、ThunderAceはどんな状況でも一定の安定感がある。ThunderAceの方がよりニュートラルな感じなのだ。
オイラはThunderAceを主にツーリングユースで乗っているが、その理由は旅先の初めての道でスポーティに走れて、尚かつそこまでの長距離巡航も難なくこなしてくれるから。決してツアラーとして見ているからではない。R1もThunderAceもスポーツバイクだと思っている。R1は動力性能的には高速巡航可能だが、人間の方が保たないからロングツーリングに使わないのだ。
また、R1はコーナーを攻める事に特化している分、間口の狭いバイクになっている。ThunderAceは誰にでも高性能を堪能できる。その点において正にオールラウンダーだろう。
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