シートカウル


 シートカウルは CHKレーシング製 '88 ワークスRGVΓ500用!
 レプリカじゃなくて本物です。今回の大目玉はこれでしょう。
 '88 RGVΓ500は、元WGPチャンピォンのケビン・シュワンツが乗って鈴鹿で初優勝したマシンです。ペプシコーラという、当時の二輪レースとしては珍しいスポンサーカラーで一世を風靡した奴です。ペプシコーラのTV CMで、鈴鹿のホームストレートををウィリーしながら駆け抜ける RGVΓを観た事がある人もいるでしょう。アレですよアレ。今観てもメチャメチャカッコイイ!
 CHKレーシングさんは1990頃まで、スズキワークスのカウルを製作していて、その頃の型が残っていたので製作してもらいました。
 そもそも、このパーツの存在を知ったのは6年も前の事。オイラはまだ学生でした。ROAD RIDER誌の94年4月号「ビッグ2ストローク特集」に掲載された、SBS宮前のRG500Γに装着されていました。これが格好良くて、「ガンマに乗るならこんなスタイルにしたい」とこの時に思ったのでした。その後、念願のスクエア4Γを手に入れたオイラは、何度かSBS宮前に足を運んで宮前の大将に相談をしたのだが、元々リアセクションの形状が全く違う物なので装着には大がかりな加工が必要と知る。アルミの溶接なんて自分では出来ないし、宮前で頼むにしても当時は貧乏だったので今ひとつ踏み切れなかった。それから間もなく、仕事の都合で栃木に引っ越してしまった為、結局断念せざるを得なかった。
 そして月日は流れ、サーキット行ったり一度ガンマを手放したりと色々あったが、神奈川県に帰ってきた頃に再びガンマ熱が盛り上がり、SBS宮前に足を運んだ。この頃には経済的にも余裕が出来ていて、ガンマの改造費も何とか捻出できそうだったのだ。しかし、期待に胸を膨らませ訪れた先で見た物は、もぬけの殻となった店舗だった。オイラが栃木に行っている間に、SBS宮前は店を閉めていたのだ。ガーン!
 あえなくワークスシート計画は費えたかに見えた。しかし、オイラはどうしても諦めきれなかった!
 バイク雑誌を買い漁り、スクエア4ガンマのカスタムが載っている記事には全て目を通した。そして僅かな手掛かりを追って行き着いた先が「スクエア4BBS」だった。そこの濃いメンツ(失礼。でもホントにガンマに関しては「濃い」メンツが集まっています)からCHKレーシングの存在を教えてもらい、直に製作依頼をしたのだ。かくしてワークスシートを手に入れたオイラは、信頼のおけるショップとしてラジカルさんにシート装着をお願いしたのであった。
 ふぅー。随分前置きが長くなったが、要はこんだけの苦労の末に手に入れただけあって、喜びもひとしおという事。出来上がったマシンを目の前にすると万感の想いがこみ上げてくる。。。ウヒョーカッコエエ!<--結局これに尽きる