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フロントが '90GSX-R400に対して、リアは '00 GSX-R750純正で固めた。
当初は '92 GSX-R750用の5.5インチホイールを装着するつもりだったのだが中古品が手に入らず、やむを得ず2000年型のホイールを使う事にした。 が、これが結構良い。純正にも拘わらず、GSX-R750のキャリパーはピストンがアルミで軽い。しかも効きが良い。ホイールも純正のアルミホイールにしては軽い。現代のスーパースポーツには、確実にハイグレードな部品が使われている事が判る。まぁ、どちらもダイマグやらブレンボとか高価なパーツ程ではないのだが、サーキットでレースするのでなければ極限性能は必要ない訳で、公道走るには十分以上の性能を持っている。それにメーカーが時間を掛けて開発した物なのだから、公道用としての耐久性、信頼性は折り紙付き。下手にレース用とか装着するよりも、ずっと良いと思う。 装着に関しては、若干の加工が必要。スクエア4Γのフレーム、スイングアームは元々十分な幅があり、5.5インチホイールを入れる事が出来る。但し、チェーンラインがギリギリであり、530サイズのチェーンはフレームを削る必要がある。520サイズなら丁度良いので、そちらを選択した。2ストだからチェーンに掛かる負担も比較的少ないし、最近は520サイズでもレース用なら十分な強度と耐久性が得られるという判断。但し、'00 GSX-R750用ホイールに付けられる520サイズのスプロケットはまだ出ていないので、ドリブンギアをワンオフ。これが圧巻で、アルミの母材に歯数の穴を開け、丸く切り出しスプロケットにしている。確かに既製品のスプロケットだってそう作られてはいるが、手作りでやってしまう辺りがレース屋さんの凄いところ。かなり手間が掛かっている筈だが、それでも無い物は作ってしまうという姿勢がなんですな。削り出しだから当然の如く表面硬化加工(アルマイトの類)は施しておらず、摩耗は早い蓮なので '00 GSX-R750用520コンバージョンキットが出たら交換した方が良いのだが、交換するのが勿体ないくらい。 ホイール側の加工に関しては、ハブを若干削っている。これはチェーンラインを出す為にドリブンギアを内側に追い込む為の加工。ドライブ側は、オートボーイ製のオフセットスプロケットを用いている。 スイングアームにはスタビライザーを溶接。スイングアーム補強に関しては、ラジカルではオリジナルスイングアームキットを出しているぐらいで、豊富なノウハウがある。形状に関しては、'99 ワークスRGVΓ500に似せて薄いアルミ板でパッチを当てている。剛性的にそんなに大きな影響がある訳ではないが、ワークスマシンをモチーフにしたいという、オイラに対する粋な計らいである。うーん、カッコイイ。 タイヤは最新のミシュラン、パイロットスポーツを選択。これがイイ。プロファイルが尖り気味なのでバンキングの初期が軽く、それでいてグリップ感もしっかりしていて転ける気がしない。これはとにかくオススメ。 Rサスペンションはオーリンズ。金色のリザーブタンクが眩しいぜ。足周りを大幅に変えれば、当然サスセッティングも大幅に変わってしまう筈で、ノーマルのサスでは対応しきれなくなるのが当たり前。そこでセッティング幅の広いオーリンズを選択。他はコスト重視の部品を使用しても、ここだけは妥協してはいけません。カスタムするなら、ちゃんとツボを抑えておきましょう。オーリンズのΓ用はスプリングが固めなので、プリロードは弱めにセット。その分下がった車高は、ラジカル製の車高調ロッドで対応。後は走り込んで細かい調整をすべし。 因みに、オーリンズのΓ用は新品定価で \150,000。結構なお値段ですが、Γ用純正の新品もメーカー在庫がまだあるとは言え今や \100,000超。しかも純正はすぐにエアが抜けてしまうので、オーリンズに変えてしまった方が得だと思います。オーリンズはオーバーホールも出来るので、長い目で見たらこっちの方が得でしょう。 |