なんとな~く山日記
(2022年)
 「ヴァーチャル クライマー」トップページ
2022年の山行記録です。根が不精なので、簡単なコメントだけつけてみました。ちゃらんぽらんでスイマセン。
 
 
【2022年】
月日
山 域
日程
形 態
メンバー
備 考
12/10 丹沢・大山 日帰り 日帰り 単独 参拝者も登山者も楽しめる山
11/12 杓子山 日帰り 日帰り 単独 ふ、富士が。「なんも○えねぇ」
10/22 羅漢寺山 日帰り 日帰り 単独 富士山・南アの絶景が最高
10/7~8 石鎚山 日帰り 夜行日帰り 単独 弥山と天狗岳の間はスリル満点
9/22 沖島・尾山 日帰り 日帰り 単独 日本唯一の湖内有人島最高峰
9/21 荒島岳 日帰り 現地泊日帰り 単独 台風の狭間を狙って平日登山
8/20 鳩ノ巣城山 日帰り 日帰り 単独 北海道登山の予行練習です
8/11 難台山・吾国山 日帰り 日帰り 単独 ひたすら歩き続ける茨城の山
7/23 今倉山・二十六夜山 日帰り 日帰り 単独 展望はないが、木陰が涼しい山
7/1~2 会津駒ヶ岳 1泊2日 小屋泊り 単独 会津駒から中門への雪渓は最高
6/25 ジダンゴ山 日帰り 日帰り 単独 行先の決め手は山の名前です
5/20 日向山 日帰り 日帰り 単独 天空のビーチから見る甲斐駒
5/6 浅間山 日帰り 車中泊日帰り 単独 警戒レベル1なので前掛山まで
3/17 神峰山・高鈴山 日帰り 日帰り 単独 「ある町の高い煙突」に出てくる山
1/15 高水三山 日帰り 日帰り 単独 手頃なハイキングコースの趣
 
 
 
 
山 域
丹沢・大山
日 程
2022年12月10日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
かなりメジャーな山ながら、これまで行ってなかった丹沢の大山へ。歩行時間は大したことないものの、標高差は900メートルほど。その分、傾斜がきつく、しかも丹沢らしく階段ばかり。意外と疲れた山行でした。
10:45
大山ケーブルバス停
伊勢原駅からバスで大山ケーブルまでのバス車内は、時間帯が遅いせいか、登山者というよりも参拝者ばかり。実際、ケーブルカー駅までの参道も参拝客が非常に多く、お土産屋や食べ物屋ばかり。ちょっと楽しげです。ただ、ここも階段が続くので、お年寄りにはきついかもしれません。
10:52
大山ケーブルカー駅
ケーブルカー駅を右手に見ながら、男坂・女坂分岐へ。どちらの道を選ぶか悩みましたが、男坂は急過ぎて下りは危険と聞いていたので、登りに男坂を選択。かなりの傾斜かつ落差のある段差の石段が続き、これだけで充分疲れてしまいます。神社手前の立派な石段を登り切ると、これまた立派な阿夫利神社が現れます。
11:20
阿夫利神社(~11:30)
神社前のベンチで10分ほど休憩してから、本殿左奥の階段から登山再開。ここの石段がまた急。結果的に見れば、登りの大半は石や木または鉄の階段で、普通の登山道よりきついです。丹沢ってどうしてこんなに階段が多いのでしょう。この日の自分は体調が良かったのか身体が前に進むので、先行者を抜きながら登っていきました。
12:05
16丁目(~12:15)
16丁目で小休止。1丁目がどういう基準なのかよく分かりませんが、合目石のように、こまめに丁目石(?)が立っているので目安になります。大山は登山者が多く、しかも登山初心者が多いので、ちょっと不満を言えば、登り・下り関係なく降りてくる人がいたりするので、靴や格好で判断し、初心者っぽい人の時はルートに気を付けながら登ります。
途中、富士山が見える場所があったものの、この日は快晴にも係わらず、富士山にだけ雲がかかっており見えません。残念。そうこうしている内に、いつの間にか頂上に到着です。
12:50
大山(~13:20)
山頂は結構広く、阿夫利神社奥の院のほかに売店もあり、そこら中に登山者が休んでいます。富士山側は開けていないためよく見えませんが、伊勢原・秦野方面の街並みと海が広がっています。山頂にて昼食休憩。12月だけあって日陰にいたら汗が冷えて少し寒くなってきたので、日なたに移動して、しばしぼーっとして過ごしました。うん、悪くない。
帰りは見晴台経由の道を選択。こちらも階段状の道が多いため、下りも足や膝の負荷が大きいようです。足がガクガクしてこないうちに降りてしまおうと思ってハイペースで下り続けると、50分ほどで見晴台に到着。見晴台から何が見えるのかなぁと思っていましたが、大山山頂からの景色の方が良かったかもしれません。
14:10
見晴台(~14:20)
見晴台で小休止してから下山を再開。ここから阿夫利神社までは傾斜が緩やかなので、割合と歩きやすいです。登山も終盤になりました。
神社下からは女坂を選択。女坂の方が緩やかだとばかり思っていましたが、上の方は正直、男も女も関係ないです。かなり急な石の階段が続き、疲労が溜まってきた足にはちょっときつい。下の方にいくと、滝や沢があったり、紅葉があったりで気分が和みます。
わずか4時間半程度(実質4時間)の登山ですが、考えてみれば2時間で900mを登って下っているので、身体への負荷は半端ないです。時間の割に疲れた山行でした。
15:10
バス停
帰りは、伊勢原駅から東海大学前駅へ移動し、予め決めていた「秦野天然温泉 さざんか」へ。やはり登山後の温泉は気持ち良いですね。
山は本連れ
今回は、伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」。登山の行き帰りに読む本は、ブックオフで背表紙を見ながら、聞いたことのある作家・タイトルで適当に選んでます。伊坂さんの本は何冊か読みましたが、面白かった記憶しかないので、今回もチョイス。ハズレのない作家さんですね。
 
 
 
 
山 域
杓子山
日 程
2022年11月12日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
曇りときどき晴れ
コメント
今回は富士山でも眺めようかと思い杓子山へ。本来であれば、目の前に富士山が大きく見えるのですが生憎の雲で、朝・夕以外は姿を見せてくれませんでした。残念。山の方は、まぁ登っていればそれだけで楽しいのですが、疲労度的にはちょっと物足りない感じでした。
10:00
下吉田駅
富士山駅から市内を走るバス便も出ているようですが本数が少ないこともあり、下吉田駅から歩くことを選択。下吉田駅前商店街とでも言うべきメインストリートは、目の前に富士山が見える素敵な商店街。この時間帯は、まだ富士山が見えていました。杓子山へ行くには、メインストリートをすぐに左折しなくてはいけないのですが、私が持っている山と高原地図が如何せん古く、交差点の名前が変わっていて気付きませんでした。一度通り過ぎてから、交差点に戻って曲がりました。
その後はひたすらまっすぐ歩くのですが、道は所々でY字に分岐。「不動湯」の標識を目印に進むと迷うことがありません。
11:15
不動湯
舗装された車道を、時々車に追い越されながらテクテクと登っていくと不動湯に到着。ここの駐車場は、整備されたコンクリートの駐車場からただの野っぱらまで、そこそこの台数の車が止まれそう。ここから登る登山者が多い模様です。
地図によると、不動湯からも車道を登る道があるようですが、右手に「迂回路」の文字。どうやらこちらの方が近そうです。11月だというのに、今日の予想最高気温は20度。まだそこまでの気温ではないと思いますが、陽が出ると結構暑いです。ゆっくりめに登っていくと、ちょうどゲートの目の前に出ました。
11:40
ゲート
ゲートを過ぎてからの登山道は、傾斜が緩やかでハイキングの様相。落葉も多く雰囲気があって良いのですが、その下は石の多い道らしく、思いのほか歩きにくいです。しかも所々、コンクリートの道のようになっています。ここは、昔、車道だったのでしょうか・・・。富士山の展望台として有名なのか、2,3名のグループが時々下山してきます。
12:20
大権首峠
「大権首」と書いて「おおざす」。読めません。大権首峠からは少し傾斜が厳しくなります。とはいえ、いわゆる登山道らしくなったという程度で、シンドくはありません。場所によっては振り返ると富士山のパノラマ・・・が広がっている辺りに雲が。富士山がいません。
登ること30分。意外とアッサリと山頂に到着。下吉田駅からは標高差900mほどあるはずなのですが、傾斜がゆるい箇所が多かったせいか、割合と楽に登れました。
12:50
杓子山(~13:10)
杓子山頂はメチャメチャ広いわけではないものの、4人掛けの木製テーブル&椅子が4セットほどあり、10数人の登山者が思い思いに過ごしています。食事をする人、記念撮影をする人、名物「天空の鐘」を鳴らす人・・・。そして、目の前にはドーンと見える富士山、を隠す雲の塊り。残念、天気には勝てません。
山頂で軽く食事を済ませて下山にかかります。大権首峠までは来た道を戻るだけ。下りはあっという間です。
13:30
大権首峠
峠から左の道に入り高座山を目指します。標高差はさほどないのですが、細かいアップダウンの繰り返し。高座山方面のルートを使う人は少ないのか、前方に先行する母娘が見える以外に人を見かけません。11月にしては暑い日だと思っていましたが、太陽が雲に隠れるとちょっと肌寒い感じです。何個目かの登りを経て高座山に到着。本来であればここからも富士山が目の前に見えるようですが、曇りの今日は何も見えません。
14:10
高座山
薄暗い高座山はノンストップで通過。ここからは下る一方。ただ、道が凄く悪いです。傾斜がそこそこ急な上に、滑りやすい乾いた土なので、気を付けないとズルズルと滑り落ちていきそうです。前方に見える親子の子供(中学生くらいの女の子)は相当苦労していて、なかなか降りられないようです。富士を眺めながら楽しく降りられる登山道だと思ってここを下山路にしたのですが当てが外れました。
14:50
鳥居地峠
峠からは車道を歩きます。富士山麓はさまざまな観光地があり、これはこれで楽しいエリアなのですが、完全に車社会。歩いている人なんていません。そんな中、帰りのハイウェイバスのバス停がある忍野八海まで歩いて移動。その後、バスの時間まで1時間ほどあったので、忍野八海を散策して過ごしました。
15:30
忍野八海
山は本連れ
今回は「ソロキャン!」(秋川滝美)。タイトル通りキャンプ小説です。これは山岳系の小説なのか・・・という点が気になっていたのですが、正直、登山シーンは全くありません。ただ、焚き火など屋外のシーンはあるので、アウトドア小説と言えないことはないのですが、キャンプ料理の説明などではアウトドア感はありません。アウトドアを感じるという意味ではマンガの方が向いていると思いますが、別にそのために小説を読むわけではないので、これはこれでありなのでしょう。
 
 
 
 
山 域
羅漢寺山
日 程
2022年10月22日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
曇りときどき晴れ
コメント
羅漢寺山、別名・弥三郎岳。昇仙峡ロープウェイを使うと比較敵簡単に登れるそうですが、それではあまりに面白くない。ということで、昇仙峡口からゆっくりと登ることにしました。このルート、みっきーの『休日ふらり山旅計画』で紹介されていたもの。途中で出会った老夫婦によると、吉田類の「にっぽん百低山」でも紹介されていたそうです。
9:50
昇仙峡口バス停
紅葉のシーズンにはバスが超混雑するそうなので、念のため1本早い中央線で甲府駅に行ったところガラガラでした。それはさておき、昇仙峡バス停で降りたのは5組11人だけ。うち登山口に向かったのは自分を含めて2人だけ。逆に静かで良いですが。登山口には、「利用状況を確認するため」という目的でカウンターがぶら下げられていました。やはり利用者少ないのかも。
さて、登山口から、出だしにしてはキツめの登山道を20分ほど登ると一旦車道に合流。10分弱平坦な車道を歩いて再び登山道へ。ここからの道は結構快適。傾斜は割と緩やかで、落葉が積もった柔らかい土。紅葉時はもっと気持ち良いのでしょう。途中、「太刀の抜き岩」との表示があったのでそちらに向かってみました。
10:50
太刀の抜き岩
これは絶景です。地蔵岳のオベリスクには敵わないものの、富士山をバックにした太刀の抜き岩は格好良いです。雰囲気が日向山と似ているのは、花崗岩だからでしょう。
その時、抜き岩の横から3人組が出てきたので、「あれ?こっち行けるんだ」と思ってそちらへ行ってみたら、途中で道が分からなくなり戻るハメに。しかも、戻る時にも道を間違えてしまいました。後で分かった所では、この山はキノコ採りに来る方が多く、この3人組もキノコ採りだったようです。
余計な道を歩いてしまったので時間がかかりましたが、獅子平への分岐から白山展望台までは15分程度です。
11:25
白山展望台
登山道の右手にあった太刀の抜き岩からは富士山が見えましたが、左手にある白山展望台からは甲斐駒・鳳凰山など南アの絶景が見えます。これは良い。ここでマウンテンバイクに乗った2人組に遭遇。ロープウェイ横の登山道を登ってきたそう。登る大変さもさることながら、傾斜がなだらかとはいえ、自転車で落ちたらヤバいでしょ。
展望台から25分ほどで白岩山への分岐点に到着。この分岐は、270度くらいの角度で右へと曲がります。一瞬、手前の分岐を見逃したのかと思いましたが、道はここちかないようです。分岐から10分程度の登りはちょっとだけ急です。
12:00
白岩山(~12:20)
文字通り白い砂が広がる山頂。先ほど通った白山や日向山と似た感じです。白岩山にて富士山を見ながら食事。ここまでずっと登りだったはずなのに、緩やかだったせいかあまり疲れていません。
小休止後、分岐まで戻り、そこからパノラマ台までは再び登りとなります。
12:40
パノラマ台
パノラマ台に来ると突然人が増え、しかも観光客だらけ。それもそのはず、ロープウェイだけで来られる上に、富士山と南ア連峰の両方が見えます。ロープウェイへのバスが混むという理由がよく分かります。昇仙峡の滝を見て、ロープウェイで山岳風景を見る、観光としては最高かもしれません。パノラマ台から羅漢寺山までは20分とのこと。観光客と一緒に向かいます。途中、急なハシゴがあったり、鎖場があったりとそこそこの難所。苦労している観光客が続出しています。
13:00
羅漢寺山山頂(~13:15)
辿り着いた羅漢寺山は、まるで卵でも置いてあるかのような奇妙な形の1枚岩。しかもここからは、富士山と南アを一緒に視界に収めることができます。いやー、絶景だなぁ。それにしても、来る途中、右手に富士山、左手に南アだったはずなのに、位置関係がよく把握できません。
帰りも観光客と一緒に戻ります。下りは登り以上に難しいので、所々で渋滞が発生。
13:30
パノラマ台
パノラマ台からロープウェイで降りるつもりだったのですが、途中で知り合った老夫婦によると、少し先に麦坂という下山路があるとのこと。700円も払って乗るのはもったいないです。ご夫婦の勧めに従って麦坂を使ってみると、わずか25分で仙娥滝駅に着きました。
13:55
ロープウェイ仙娥滝駅
仙娥滝駅には、今時珍しい大型バスでの観光客が来ていました。他にも観光客が来ており、昇仙峡は寂れつつある日本の観光地にしては賑やかな方かもしれません。実際、遊歩道を歩き、仙娥滝や覚円峰などを見て回りましたが、なかなかの見ごたえでした。
登山としての身体の疲れ方としては物足りない感じがありましたが、展望といい、昇仙峡といい楽しめる山行でした。
14:29
グリーンライン昇仙峡バス停
山は本連れ
今回は『錆びた滑車』(若竹七海)。ミステリーです。
ただ失敗だったのは、これシリーズものなんですよね。シリーズものを途中の作品から読むと、時々、以前の作品に関するエピソードが出てきて「?」となります。
 
 
 
 
山 域
沖島・尾山
日 程
2022年9月22日(木)、日帰り
メンバー
単独
天 候
曇り
コメント
荒島岳からの帰りです。折角、福井まで行ったので、ついでにどこか軽い所に寄ろうと思い選んだのが島山。琵琶湖にある沖島は、日本で唯一の湖内有人島。その最高峰が尾山です。個人的に島も好きなので、天気は曇りでしたが、沖島に行くことにしました。
近江八幡駅からバスで堀切港へ。そこから沖島通船が1日10~12便出ています。福井駅から勝原駅への九頭竜線は1日5本なので、勝原駅よりも便利かも。あまり観光客が来ない島を想像していたのですが、堀切港の船着場に着くと、乗船者の列が50人ほど。えっ!?こんなに人いるの?人口300人ほどの島なのに。1日10便以上出ているのも納得です。船は10分もかからず島に到着します。
12:30
沖島漁港
沖島にコンビニはありませんが、自動販売機はあります。港の漁協で何か食べてから出発しようと思っていたのですが、漁協の食堂には誰もいません。やむを得ず、そのまま出発。狭い島内のあちことに標識があるので、あまり迷う心配はありません。
尾山に登るには、まず手作り感のある標識を目安に、まずは「ケンケン山」を目指します。「ケンケン山」は正式名称を漢字で「見景山」と書きます。たぶん、「ケンケイ山」がいつの間にか「ケンケン山」と変化したのでしょう。ちなみに、「尾山」という標識はどこにもなく、ずっと「見晴らし広場」という名称で方向が示されています。
ケンケン山に登るには、コミュニティセンターの裏手から舗装道を登り始めます。左手はしばらくお墓が続くので、何だか他人様の生活圏に踏み込んだような変な気分です。ほどなく左手に伸びる「ケンケン山登山口」に到着します。
12:45
ケンケン山登山口
登山口からしばらくは木で作った階段状の登山道を登ります。尾山の標高は約220mですが、港と尾山の標高差の大半は、最初の登りで稼いでしまいます。
実は、最初大きな勘違いをしてました。港で標高を測ったら約85m。あれ?私のプロトレック間違っているじゃん。でもよく考えたら、湖の水面の標高は、海とは違って0mではないんです。当たり前のことなのに、港を目の前にしていると、勝手に0mの気分になっていました。実際の琵琶湖水面の標高は約85mなので、標高差は135mといったところです。
ある程度高度を稼いだあとは、稜線歩きといった感じになります。ケンケン山(お花見広場)、ホオジロ広場、見晴らし広場へと続きます。この間、悩まされたのが蜘蛛の巣。そこら中にジョロウグモが巣を張っていて、歩いていると顔に張り付きます。やむを得ず、ストックを使って蜘蛛の巣を払いながら進みます。折角立派な巣を作ったのにゴメンね。そのほか、途中、イノシシらしき動物の声も聞こえました。自然が豊富な山。
13:20
見晴らし広場&尾山
港から1時間足らずで見晴らし広場に到着。。この日は台風の狭間であまり天気はよくありませんでしたが、琵琶湖と対岸の山々が、墨絵のように見えます。
ネット上では、見晴らし広場から南下して厳島神社付近で湖に出る地図が散見されましたが、実際の登山道は稜線上を東へと伸びています。漁港に沖島小学校の子どもたちが作ってくれた地図が置いてありましたが、これが実際の登山道と合っているようです
さて、広場で小休止して、そのまま登山道を先へ。尾山山頂という標識が見当たらなかったので、どこが山頂だったのか分からないまま進むと、いつしか下りへと移行し始めました。やがて湖面に近づくにつれ、一部に石垣が現れました。城跡でしょうか・・・。見晴らし広場南側の湖岸線は歩く人が少ないのか、下草がかなり生えており歩きにくいです。
14:10
弁財天(厳島神社)(~14:20)
弁財天で小休止。朱色の鳥居越しに琵琶湖の穏やかな景色、そして船が頻繁に行き来している様子がよく見えます。
しばらく湖を見ながら歩くと、珍しく広めの平地、原っぱが登場。これが沖島小学校の校庭のようです。ここからは、狭いながらも舗装された道路となります。左が湖、右が家並み。沖島のメイン交通機関である三輪自転車をよく見かけます。沖島漁港出発から約2時間で、沖島半周が終了しました。
14:40
沖島漁港
通船の時間まで漁港周辺を散策。平地が少ないためか、自動車道がないせいか、道幅が狭くて建物が密集しています。漁港から1,2分歩くと、島の反対側の湖岸に出られます。お寺が2つも、郵便局もあります。ただ沖島資料館が無くなっていました。残念。
 
 
 
 
山 域
荒島岳
日 程
2022年9月21日(水)、日帰り
メンバー
単独
天 候
霧&晴れ
コメント
本当は、5泊6日でトムラウシ山&大雪山へ行くつもりでした。ところが台風14号が日本列島を見事に直撃・縦断。北海道も予定していた6日間のうち、晴れそうなのは1日のみ。とても登山どころではありません。ということで急遽、北海道登山をキャンセルし、台風の合間をぬって行けそうな遠方(休みを取っていたので、近場ではもったいない)ということで、荒島岳に行ってきました。飛行機キャンセル料もバカにならず、福井ではマンガ喫茶・快活CLUBに2連泊。福井からは日帰り登山です。
10:30
九頭竜線勝原駅
前日のうちに自宅から福井駅まで移動。その福井駅から九頭竜線の始発で勝原駅へ。始発なのに到着10時半と登山にしては遅めです。勝原駅で下車するも、降りたのは自分1人のみ。荒島岳はマイカー登山が多いようです。
駅からイキナリ遠回りの道を辿ってしまったため、国道158号線を30分間歩くハメに。この道は、工事車両がやたら通行し、歩道もないため、歩いていてちょっと恐いです。勝原駐車場に着くと、停まっていた車は5台。平日とはいえ、人気のない百名山だなぁ。
11:00
勝原駐車場
駐車場から伸びる真っ直ぐな登り舗装道路。なぜ真っ直ぐ?スキー場時代の名残でしょうか。舗装道路の終わる場所から右へと曲がり、登山道となります。スキー場がいつまで開業していたのか知りませんが、リフト終点までの登山道は後から開拓されたのでしょう、道幅も狭く、草が登山道に覆い被さっており歩きにくいです。今朝までそぼ降っていた雨の影響か草には露が付いており、リフト終点に着く頃には、ズボンがビショビショになってしまいました。
11:40
リフト終点
ここからが本当の登山道。「勝原登山口」という金属製の杭が立っています。天気は曇り。天気予報では晴れとなっていましたが、曇り空に加えて霧が出始めており、ちょっと憂鬱。登山道は始めこそ緩めの登りだったものの、「トトロの木」とやらを過ぎた辺りから傾斜が増し、以降山頂まで、ずっときつい登山道が続きます。
「白山ベンチ」(935m)からは霧で何も見えず、「深谷の頭」を過ぎる頃には雨も降ってきました。福井まで来てコレかぁ~・・・。日帰り装備で軽いとはいえ、標高差1300mの登りを考えるとウンザリ。早くも疲れを感じた頃にシャクナゲ平に到着。
13:15
シャクナゲ平
シャクナゲ平にいた登山者に聞くと、山頂は晴れていて360度の展望とのこと。ちょっと元気を取り戻し、山頂へ向けて出発。とはいえ、元々登山口の出発時間が遅いうえに、途中、トレラン風の方2名に追い抜かれ、名実ともに(?)最後尾になった気がします。なんだかもう心が折れかけて、このまま途中で引き返そうかと何度か思ったのですが、どこのタイミングだったか霧が突然晴れ、青空と雲海が見えました。これに元気付けられ、息も絶え絶えに登り続けると、ついに山頂に到着しました。
14:10
荒島岳(~14:20)
雲海の向こうに白山が見えます。諦めずに登ってヨカッタ。時間が時間なので、軽く食べ物をお腹に入れ、10分程度で下山にかかる。今にして思えば、もう少しちゃんと休憩を取り、食べるものを食べて登った方が、結果的に良かったのではないか・・・とも思います。この体力でトムラウシに行こうなんてちょっと無謀だったかも。
シャクナゲ平へ向かう途中で、また急に青天から霧の中へ。雲の下に入ったようです。
15:10
シャクナゲ平
時間も時間なので、ノンストップでシャクナゲ平を通過。あとはひたすら下るだけなのですが、割と傾斜が急なうえに、ゴロゴロした石だったり、滑りやすい赤土だったりして、下りも神経と体力を使います。山頂手前ですれ違った登山者以降、誰とも会いません。少しでも脚が疲れないで済むよう、ゆっくり慎重に降りること2時間。無事、明るいうちに駐車場に着きました。
17:10
勝原駐車場
駐車場にご年配の方が一人。車中泊して明朝登られるそうです。頑張って下さい。勝原駅までは2時間ほど。あとは惰性で歩きます。
17:30
勝原駅
勝原駅は無人駅。1日5便ほどしか走らないので、行きも帰りも乗り降りしたのは私だけでした。電車の時間まで1時間半弱。無人なのをいいことに、全身お着替えしてサッパリ。
山は本連れ
今回は「永遠の0(ゼロ)」。何しろ首都圏からの往復時間があるので分厚い作品が読めると思い、600ページ近い本作にしました。百田さんの思想については、あまりよく知りませんが、本作が感動的な名作であることは間違いありません。デビュー作がこれって、どんだけの意欲作なんだか。凄いです。
 
 
 
 
山 域
鳩ノ巣城山
日 程
2022年8月20日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
曇り
コメント
9月に、北海道トムラウシ山登山を計画しています。やっぱり、それなりに緊張します。しかも、テント泊はコロナ前、2019年GWの残雪の涸沢以来。ということで、まずはテント泊の練習と思って、都心に近く、それでいてオートキャンパーさんなどで混雑していないキャンプ場を探したところ見つかったのが鳩ノ巣ガーデンキャンプ場。ここ、登山者や静かなキャンプ好きの方にとっては恰好の場所です。
で、折角キャンプするなら、近くの山も登ろうかと思って探したところ、鳩ノ巣駅の目の前に「城山」なる山がありました。登山地図にルートは載っていませんが、ネットで調べてみると、御岳山への通過点などで登る人などもいるようです。
11:00
鳩ノ巣駅
奥多摩駅や御岳駅に比べると、鳩ノ巣駅で降りる人は少ないようですが、この日は小学生の集団が降りました。でも、雲仙橋を渡る頃には早くも単独状態。橋から少し歩くと右手に階段が。これが城山への登山口らしいです。一応ピンクテープがありますが、あまり目立ちません。
11:05
登山口
登山地図に載っていないものの、登山道はそこそこはっきりしています。時々、クモの巣が顔に引っ掛かるのは、歩く人が少ないためでしょう。5分ちょっと登ると石の社に出くわします。
11:10
ここでミスをしました。社で登山の安全祈願と思って、左から正面に回って礼拝。そのまま左へと伸びる登山道を歩き始めたのですが、これが間違いでした。山麓をトラバースするように続く登山道を歩く。ところが10分歩いても道は横に続くまま。地図を見ると、登山道はほぼ等高線を垂直に横切っていくはず。それなのに、このトラバースはおかしいのでは・・・。間違えたとすると社があやしいと思い、途中で引き返すことに。戻る道の途中の木にもピンクテープがあるものの、それを無視して社まで戻りました。
11:30
社again
社の右側に回ってみると、しっかりとした登り登山道がありました。社の向きにだまされた!約20分のロス。改めて、登り始めると、地図が正しいことがよく分かります。ひたすら、急な登り道が続く。時折、「森林再生伐採事業」という立て看板があるので、登山道がしっかりしているのは、林業関係者が入山しているのかもしれません。途中、鉄塔を過ぎ、さらに少し歩くと山頂に到着します。
12:30
鳩ノ巣城山(~12:40)
途中の登山道も、山頂も、ほぼ展望はありません。今回は、テント泊の道具を全て背負って歩荷訓練のつもりで登ったので展望は無くても構わないのですが、普通の登山者にとっては御岳山への単なる通過点なのでしょう。
山頂で小休止したら下山に。降りる段になると、登山道が結構な急坂だったことがよくわかります。登り1時間、下り45分程度だから大したことありませんが、これが続くとシンドそうです。重い荷物を腰ではこびながら登山口まで戻る。
13:25
登山口
ここから、駅とは反対方向に車道を登り、鳩ノ巣ガーデンキャンプ場を目指します。本日のメインイベントはこちらなのですが、はっきり言って場所が分かりにくいです。キャンプ場を紹介しているブログやYouTubeを見ていなければ辿り着けないかもしれません。私も、事前段階では流し見レベルだったので迷いかけたましたが、なんとか辿り着くことができました。
13:50
鳩ノ巣ガーデンキャンプ場
このキャンプ場、穴場です。好みは分かれると思います。テントサイトの横まで車が乗り付けられて、AC電源が付いていて・・・な~んてキャンプ場を求めている人にとっては「なんだ、ここは!?」というレベルかもしれませんが、多少不便でも、静かで自然を味わいたい人にはピッタリ。マナー違反には煩いけれど、話好きで人好きのする管理人さんと一緒に焚火を囲む。川のせせらぎの音も心地よく、ただ自然を楽しむためだけにここに来ても良いかもしれません。テント泊の予行練習もバッチリです。
山は本連れ
今回は月村了衛さんの「土獏の花」。紛争地帯であるソマリアを舞台に、現地の民族間紛争に巻き込まれた自衛隊の戦闘・逃走劇を描いた作品。ジャンル分けするなら「サバイバル」「冒険活劇」ということなのかもしれませし、確かにそのトーンが強いのですが、その裏には自衛隊を巡る憲法解釈、生きるために他人を殺すということ、家族愛など、色々な深いテーマが込められています。月村了衛さんの作品は初めて読みましたが、読むごたえ充分です。
 
 
 
 
山 域
難台山・吾国山
日 程
2022年8月11日(金)、日帰り
メンバー
単独
天 候
曇り時々晴れ
コメント
当初北アルプスとか上州方面の山にでも行こうかと思っていたのですが、北日本に停滞する前線と台風の影響で高い山は軒並み雨予報。近場の低山を物色した結果、少し歩き甲斐のありそうな、愛宕山・大福山・難台山・吾国山の縦走としました。
台風直撃は土曜日ということで、まだ日差しはあったものの雲は多め。それでも低山ということもあって、気温は30度を超えており、とにかく暑い。ただ、台風接近の影響で風が強かったお陰で、少し暑さが和らいでいた気がします。
9:20
岩間駅
JR常磐線岩間駅から歩いて出発。今回、行きも帰りも電車の駅発着。意外と少ないケースかも。駅近くから愛宕山が見えています。約15分で登山口へ。そこからワインディングロード沿いの山道を登ります。最後は車道にぶつかり、そのまま車道を歩いて行く。右手に愛宕神社の鳥居と階段は見えたら、そこから階段を登る。と、これが結構きつい。何段あるのか分かりませんが、結構傾斜おのある数百段の階段を登り、愛宕神社に到着。
10:10
愛宕神社
お参りを済ませたら車道に戻り、フォレストハウス(?)という駐車場へ。何の施設かよく分からないのですが、休憩所があり、展望も抜群。少し行くと展望抜群の場所にコテージが並んでおり、ここでノンビリ過ごすのも楽しいかもしれません。
その駐車場からハイキングコースへ。ゆるやかなアップダウンが続き、時々、ほぼ空身という感じの登山者の方とすれ違います。その中の1人と会話したところでは、福原駅までは約17kmあるらしく、「ご苦労様です」みたいな顔をされました。実際、愛宕神社から団子石峠まで1時間ほどの間に10数人の登山者とすれ違いましたが、その先4時間超の間は誰1人すれ違わず、唯一、トレランの方に追い越されただけでした。
11:15
団子石峠
団子石峠から難台山までは、基本登り基調の山道。途中、団子石や獅子ヶ鼻、屏風岩など花崗岩・変成岩があります。ここは筑波山域ジオパークの一角で、火山活動やプレート運動の痕跡を見ることができるようです(ただ、私は詳しくないので、その魅力がよく分かりません)。
難台山の山頂すぐ下には、難台城跡があります。南北朝時代の城とのこと。この時代は統治のためではなく、戦のための城なのでしょう。石垣らしき跡がありますが、立て籠れる人数はたかが知れている気がします。難台城を過ぎて少し登ると、難台山の山頂に到着です。
12:15
難台山(~12:30)
ここまで水分補給意外はほぼ休憩なしで歩いてきたので、とにかく身体が暑い。難台山頂でようやく食事休憩。とはいえ、今回は長めに歩くことが目的の一つだったので15分で出発。ここからは下り基調のアップダウン。「すずらん群生地」と言っても今はシーズンではないのでそのまま通り抜ける。道祖神峠で車道を横切ると再び山道へ。
すると突然、旧洗心館とかいう立派な建物が現れます。なんかヤバい団体なんじゃないかと危惧しましたが、茨城県の青少年教育施設か何かだったようで、現在は1棟貸しの別荘のようなものらしいです。吾国山までは20分程度登ると到着します。
13:50
吾国山(~14:05)
山頂で再度小休止。山での水分補給はいつも少なめで、大抵500mlのペットボトル1本しか持っていなかいのですが、今回は暑さと道程を考慮して、300mlの水をもう1本携行しました。結果的には500mlで足りましたが、後は下りだけということで、吾国山頂で多めに水分補給。
下りはあっという間でした。車道まで40分、そこから駅まで40分。吾国山ハイキングコースという標識が整備されているので、迷う心配もありません。
15:25
福原駅
今回の道程は6時間と少し。思っていたよりも早く着きました。距離はこんなものなのでしょうけれど、標高差が大したことなかったので、今後の登山の足慣らしとしてはちょっと物足りないかったかもしれません。
山は本連れ
今回は宮下奈都さんの『羊と鋼の森』。ピアノの調律師の物語を初めて読んだということもあることながら、物語も読後感も文章もとにかく柔らかくて、こんなに優しい気持ちになれる小説があるんだ、と感じました。素敵な作品です。
 
 
 
 
山 域
今倉山・二十六夜山
日 程
2022年7月24日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ時々曇り
コメント
またまたコロナが勢いを取り戻し、第七波到来です。今年は山小屋泊りなど、長めの山行にも行けると思ったんだけどなぁ・・・。とりあえず今回は近場にしておきました。道志山塊の、昔行ったことおある御正体山のすぐ近く、今倉山と二十六夜山です。江戸時代、旧暦7月26日に人々が集まって、月の出を待ちながら飲み食いする二十六夜集いという行事があったそう。そこから付いた山名だそうです。風流ですねぇ。
8:50
道坂隧道バス停
富士急行の車中は、富士急ハイランドか河口湖へ向かう感じの人ばかり。これに乗って都留市駅で降り、バスに乗車。バスは私を含めて2人だけ。隧道手前のバス停で降り、隧道に向かって左の登山道入口から隧道の上へと上がります。今日も暑く、都心は猛暑日手前の気温との予報でしたが、登山口でも標高1000m超なので、思ったほど暑くありません。しかも今倉山への登山道は、比較的傾斜が緩く、生い茂った木のお陰でほぼ木陰の道。そして柔らかい土の道。何だか気持ちよく登れて、わずか1時間ほどで今倉山に着いてしまいました。
9:55
今倉山
今倉山は全く展望なし。疲れていなかったので、小休止だけですぐに出発。ここからは二十六夜山に向けて稜線上のアップダウンとなります。とはいえ、二十六夜山の方が200m弱低いので、基本は下り基調です。
残念なのは展望。木陰続きで涼しいのはありがたいのですが、ずっと展望がありません。30分で赤岩に到達すると、急に空が広がり360度の展望。このコース一番の見所かもしれません。ただ、富士山があるはずの場所は完全に雲。どこにあるのかさえ分かりません。真っ青な空に、モクモクと湧く雲。夏です。
10:25
赤岩
赤岩で初めて2人の登山者と遭遇。隧道バス停にいた5,6人のパーティがどちらに向かったのかわからないので、そういう意味では、ルート上で出会った唯一の登山者となりました。
赤岩を過ぎると、また木陰の稜線歩き。そして下り基調がより鮮明になります。途中、11時過ぎに突然アスファルトの林道を20~30mほど歩きます。何のための林道なのか分かりませんが、もともと登山道があった場所を後から林道が横切った印象の道。道路上には崩れ落ちた石ころがそこかしこに散乱しており、ここに車を停めて登山する感じではありません。林道から15分ほど軽く登ると、二十六夜山に到着します。
11:15
二十六夜山(~11:35)
山頂の左右だけ展望。たぶん、展望のために木を切ったのでしょう。ただ、ここからも富士山は見えず残念! ほぼザックを下ろすことなく来てしまったので、ここで初めて下ろして昼食。山頂も木陰で暑くないです。
二十六夜山からは下るだけ。このルートは、登りの標高差500m弱なのに対して、下りは1000m近くとなります。それでも傾斜が緩いので、さほどシンドくはありません。30分ほどで仙人水という水場を通過。水がチョロチョロ流れているのかと思ったら、岩の隙間から結構な水量が突然流れ出しています。そして、ここを境に土の登山道から岩がゴロゴロした道に急変。さらに沢沿いを進むと林道にぶつかります。
12:40
林道
ここから20分ほどで芭蕉月待ちの湯という温泉施設があります。ただ、思ったよりも山行が早く終了し、バスの時間が中途半端だったこと(1日3便のみ)、コロナの大流行で温泉施設に不安があったことから、寄らずに帰ることにしました。
バス便がないので、最寄りの富士急行赤坂駅まで歩くことに。4.5kmくらいなので大したことないと思っていましたが、炎天下でのアスファルト歩きが一番シンドかったかも。
13:50
赤坂駅
駅から少し離れた車道沿いには、コンビニやマック、ドラッグストアなどお店もそこそこありましたが、駅は何もない無人駅。車社会なんですね。電車賃節約で、行きも帰りも中央線は鈍行で帰りました。
山は本連れ
前回に続いて、今回も湊かなえさん。「望郷」です。因島出身の湊さんらしい、瀬戸内海の島を舞台にした短編集。これに収録された「海の星」は、日本推理作家協会賞短編部門を受賞した作品とのこと。「推理小説」というジャンルの定義がどんどん広くなっていることは認識していますが、この作品を「推理小説」と言ってしまうと、昨今の小説の半分以上は「推理小説」じゃないかという気がします。定義はさておき、良い作品集。個人的には「イヤミス」と言われる湊さんの作品よりも、本作や「山女日記」のような作品の方が好きです。
 
 
 
 
山 域
会津駒ヶ岳
日 程
2022年7月1日(金)~2日(土)、1泊2日
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
久しぶりの山小屋泊。確認したところ、2019年秋以来の山小屋でした。コロナ禍で自粛していた山小屋泊をついに解禁。素泊まり小屋というのもありますが、小屋の布団は使えるものの、コロナ対策として寝袋必須というルールでした。コロナは別にして、今回の会津駒ヶ岳&中門岳は良かったです。お天気に恵まれたのもありますが、展望の良さと快適な雪渓歩き。満足の山行でした。
11:05
滝沢登山口
東京から東武リバティで会津高原尾瀬口駅へ。そこから会津バスに1時間揺られて、駒ヶ岳登山口で下車。朝4時半起きで家を出たというのに、もうお昼前。地上は真夏日です。とにかく暑い、暑い。しばらく、川沿いの車道を登っていく。車道沿いの駐車場には、早朝から登っているであろう登山者たちの車が30数台連なっています。
11:30
車道終点
木製の急階段を登り、いよいよ登山道へ。スタート地点からそこそこの急登が続きます。シンドくて、いつもより早めの休憩。30分に1回は休んでいる感じ。時折すれ違う下山者に「水場まではきついよ~」などと言われながら登る。振り返ってみれば、登山道に入ってからの1時間半が一番きつかった。この急登はいつまで続くんだ、水場はまだか、とただそれだけを考えて足を動かしていました。
13:00
水場(~13:15)
ヘトヘトになって水場に到着。しかし、ここの水場は数分下らないといけないのです。水はあるし、ここで体力を使えないと思って水は我慢。しばらく休憩してからいざ出発。傾斜が幾分緩くなったこともあり、多少気持ちに余裕が出てきた。少し登ると、雪渓から融け出した水が足元を流れ、それだけで涼が感じられる。
14時20分くらいだろうか、ついに目も前が開け、まだらに雪を被った会津駒ヶ岳と、真っ青な空がキレイに見えた。ここからは木道に沿って登るだけ。気持ち的にも急に楽なり、一気に小屋へと向かっていった。小屋直下は結構な雪渓となっている。
14:50
駒の小屋
収容人数わずか30名弱という駒の小屋に到着。会津駒が目の前に見える。今日のうちの会津駒まで行っても良いのだが、疲労には勝てず小屋前のベンチでビールタイム。この日の宿泊者は13,14名。会津駒を眺めながらビールと自炊飯で、しばし他の登山者と談笑。最近の山小屋事情。宿泊費がどんどん値上がりしていること、予約が取れないこと・・・などを聞く。コロナや物価上昇などの世間の荒波が山にも訪れているんですね。
―――(駒の小屋 泊)―――
5:40
駒の小屋
これだけ残雪があるにも関わらず、夜は思ったほど寒くない。毛布や掛け布団もあったが、持参したスリーシーズン寝袋だけで充分。日の出とともに目覚めたが、朝から濃い霧が発生し、展望が効かない。昨日のうちに山頂を踏んでおくんだったかなぁと思いながら出発の準備。雪渓を横切り、木道を登り始める頃には霧が晴れ始めた。25分ほどで会津駒ヶ岳山頂へ。
6:05
会津駒ヶ岳
会津駒山頂は微妙に展望が悪い。時間も早かったので、中門岳まで足を延ばすことに。結果から言えば、中門岳まで行って良かった。というか、会津駒で引き返していたら後悔したであろうくらい、会津駒から中門岳までの稜線歩きが、最高に気持ちよかったです。雪渓がふんだんに残り、青空の向こうに見えるのは尾瀬の燧ヶ岳を始めとする山々。心地よい風と雄大な景色で、歩いているだけで笑みがこぼれてしまいます。
6:45
中門岳
中門岳の周囲は池になっていて、そこにいるだけで気持ちいい。池にはアメンボやヤゴが生息している。土曜日の早朝とあってまだ人も少なく、最高の展望・環境を一人占め。これだから登山は止められません。気持ち良い時間を堪能しながら駒の小屋へと戻る。
7:55
駒の小屋
あとは下るだけ。会津駒ヶ岳は、ほぼ登るだけ、下るだけの山。下るにつれて次第に暑くなってくる。やはり地上は猛暑だったのだ。駒の小屋は水を分けて頂けないので、ペットボトルの水を買って下山したが、やはりちょっと心もとないので節約しながら下山。途中、水場で水分補給。雪解け水なのか冷たくて美味しい。次第に疲労が溜まる脚を騙しつつ下山。
10:35
滝沢登山口
正直、車道に出た時には、ちょっと気持ち悪かったです。たぶん、水分補給をケチったせいで、半分脱水症状になっていたのでしょう。残る水を一気に補給して下り続けたら、次第に気分が落ち着いてきました。
滝沢から左へ800m下るとアルザ尾瀬の郷の温泉、右1km登りで駒の湯。迷わず左を選んで道の駅にある温泉に到着。実はこれが間違いでした。ちゃんと調べればネットに載っていたのですが、道の駅の温泉は13時営業開始。帰りのバスが13時半なので、これではお風呂に入れません。色々と悩んだ揚げ句、待ち時間が少なくて乗れる尾瀬沼山峠行くバスに少しだけ乗って駒の湯に到着。そこで温泉に浸かって、満足の山行の締めくくりとしたのでした。
山は本連れ
今回のお供は湊かなえさんの「白雪姫殺人事件」。湊さんの作品で映画化もされたということで、ちょっと期待値が高過ぎたかもしれません。なんでしょう、タネ明かしされた時の衝撃のようなものはありませんでした。でも、現代ならではの手法の上手さ・面白さはさすがですし、何よりも日常に潜む狂気、人の噂や偏見の怖さなど、殺人が実はTVや週刊誌の中だけの話ではないという恐ろしさを感じました。
 
 
 
 
山 域
ジダンゴ山
日 程
2022年6月25日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
ジダンゴ山ってヘンな名前。たまたま見つけた名前だけで決めた今回の行き先。丹沢山塊の南の方にあります。急遽思い立って、宮地山とセットで行くことにしました。
10:10
寄バス停
小田急線新松田駅からバスで寄へ。バス停を降りた瞬間、なんとなく既視感が。橋の横に「中津川」と書いてあって思い出しました。6年前、沢登りに来て、入渓ポイントを間違えて違う沢に入ってしまい、結局1時間半ほどで引き返した川でした。
それはさておき、中津川を渡り、住宅街の間を登っていくと、すぐに道幅が狭くなる。地図でも車道のように描かれていて、確かにコンクリート舗装されているが、両端が落葉や土に埋もれており、見えている舗装部分は50cm程度。道も狭く、軽トラがギリギリ通れるくらいだろう。しかも結構な急斜面だ。
10:25
トイレ
突然、左手にトイレ。登山者のため?そこからさらに少し急傾斜を登ると、畑を猪や鹿の被害から守るための柵が出てきた。舗装道はここで終わり、ようやく登山道に入る。
それにしても暑い!まだ梅雨は明けていないというのに、この日は全国各地で猛暑日を記録したそう。天気が良いのはありがたいが、暑くてかなわない。
柵からさらに少し登ると、傾斜が緩み、ノンビリ歩けるようになった。寄バス停方面から伸びていた別の林道と合流した少し先に水場がある。
10:55
水場(約550m)
水場の標高はおよそ550m。ここまで200m登ったことになる。残り200mちょっとだから楽な山だ。水場から先はさほどきつくないものの登りが続く。でも、樹林帯に入り、時々陽が影ったことで、暑さはかなり和らいだ。身体の方もやっとエンジンがかかってきた感じ。さぁ、行くぞー、と張り切っていたら頂上に着いてしまった。
11:30
ジダンゴ山(~11:55)
山頂は絶景・・・とはいかないが、背伸びをすると町が見える。なんだか、近くの公園にでもいるみたいで気持ちが良い。人気のない山。山頂を一人占め。
気になっていた山名の由来を書いた碑が立っていた。曰く、6世紀頃に仏教を伝えるために中国から来た仙人が住んでおり、中国の旧称・震旦にちなんで、この地を震旦郷(シンタンゴウ)と呼んでいたことが由来だとか。また仏教で悟りを開いた人のことを梵語でシダゴンと言い、それが転じたとの説もあるそう。ちゃんと由来があるんだ。
山頂で昼食を取り、宮地山へ向かうため、秦野峠林道へと向かう登山道を降りる。途中、指導標「←ジダンゴ山 秦野峠林道→」の下に板が落ちていたので拾ってみると「宮地山→」と書いてある。危ない危ない、分岐を見逃すところだった。左に直角に延びる登山道に入る。
しばらく進むと、道の整備状態がどんどん悪くなる。45度の斜面をトラバースする感じの登山道なのだが、足元の土がゆるく、少し斜面をずり落ちながら進む。じれ、ホントに登山道なのかなぁ、と不安がよぎるが、木にはちゃんとピンクテープが巻き付けられているので、合っているのだろう。そのまま進むと、道は悪くなる一方。やがてピンクテープが尽きた。「えっ、どういうこと!?」いくら見回しても行く先にテープはないし、道も曖昧。そういえば、分岐点までの距離が短かったような・・・。しばらく徘徊したものの分からず、結局、苦労して分岐点まで戻る。分岐点からもう少し下ってみたところ、本来、分岐点より下にあるはずの林道が見えてきた。う~ん・・・。試行錯誤したものの、時間もないので、宮地山を諦めて、ジダンゴ山に戻ることに。迷走している間に約40分ほどロス。
12:35
ジダンゴ 山
ふたたびジダンゴ山。ここでゆっくりしても仕方ないので、ピストンで寄バス停に戻ることに。さほど急斜面ではなかったので帰りは楽なもんです。13時に水場を通過し、わすか1時間で下山しました。。
13:30
寄バス停
バスの時間まで、中津川の河原で読書をして過ごす。
帰りは鶴巻温泉で途中下車して、温泉を堪能して帰りました。
山は本連れ
今回のお供は北方謙三さんの「冬こそ獣は走る」。ハードボイルドですねぇ。こんなの読むと、自分までちょっと暴力的になってしまいそうです。ちなみに、主人公が元クライマーという設定と知っていたので、どのくらい山が出てくるか確かめたいという意図があったのですが、山の描写は少ないものの、何かというと比喩表現などで山が出てきます。何より、主人公の生き方・考え方が変わってしまったきっかけが、クライミングでパートナーを死なせてしまった事故にあるので、山が重要なキーポイントになっています。
 
 

 
山 域
日向山
日 程
2022年5月20日(金)、日帰り
メンバー
単独
天 候
曇り時々晴れ
コメント
今回は、「天空のビーチ」の異名を持つ日向山。しばらく土日に予定が立て込んでいることもあり、平日に休みを取って日帰りで出かけてきました。 日向山は矢立石の登山口に車が停められるので、そこから登れば往復2時間半もかからない楽チンな山。でも、折角山梨県まで行ってラクして登ったのでは勿体ないので、道の駅はくしゅうから登ることにしました。ここからだと標高差が1,000mを超えます。
9:30
道の駅はくしゅう
韮崎駅から北杜市民バス(車体はなぜか山梨交通でした)で道の駅はくしゅうまで。降りるとすぐに、道の駅の建物越しに甲斐駒ヶ岳が見えテンションが上がります。
そこからしばらくは車道沿いをゆっくり歩く。田んぼや田園風景越しに常に甲斐駒が見えます。30分ほどで車道は林の中に入り、さらに進むと尾白川渓谷駐車場に。意外と広い。ここから甲斐駒へ向かう人もいるのでしょう。登山届を出して山道に入ると5分で竹宇駒ヶ岳神社に到着。
10:30
竹宇駒ヶ岳神社
神社のそばに売店とジュースの自動販売機があります。もっとも売店は、帰り15時頃に通った時には、既に閉まっていました。登り始めは、坂が比較的急だったのと、山に慣れていないこともあり、なんだか身体が重い。5月の新緑が目に眩しく、所々に咲いている山ツツジの赤色が美しいけれど、なかなかペースが上がりません。30数分で林道に合流し、しばらくワインディングロードを歩くと、矢立石に到着しました。気温のせいもあるけれど、結構暑いです。
11:15
矢立石
矢立石に駐車している車は14台。平日の割に結構多いなぁ・・・(もっとも、普段どのくらい停まっているのか知りませんが)。登山口のところに「10/0」と書かれた標識があり、これが「10/10」になれば山頂です。歩く上では格好の目安。
身体が温まってきたのか、矢立石を過ぎた辺りから身体が軽くなりペースアップ。「10/1」を進むのにかかる時間が、だいたい10分前後くらいかな。始めのうちは樹林帯で展望が利かず、陽がでているのかどうかよく見えませんが、時折木漏れ日が覗いています。
12:05
五合目(~12:10)
五合目(10/5)で小休止。時折、降りてくる人とすれ違います。皆さん早出のようですね。坂は適度な勾配で登りやすい。五合目を過ぎると少し間隔が短くなってきたのか、「10/1」を進むに要する時間が6,7分程度になります。「10/8」からは大きなアップダウンがなくなり水平移動。最後、山頂に出る手前で急に地面が砂浜の雰囲気に変わり、頂上への期待感が高まります。木々の間を抜けると、突然展望が開け、辺りは砂浜そのもの。その急変に驚きながら周囲を見回すと、左手にはまだらな雪を被った甲斐駒の雄姿が見えます。カッコイイ!!
12:40
日向山 山頂(~13:30)
砂は石灰岩だと思いますが,、どうしてここだけ砂浜が広がっているのでしょう。自然の不思議に嘆息します。頂上の先の斜面も白い砂ですが、危なくて降りられないかな・・・。砂浜と甲斐駒を見ながら昼食。この景色は見ていて飽きません。
1時間近く休憩して下山に。傾斜が比較的緩やかだったお陰か、下りもさほど疲れずに済みました。ほどなく矢立石に到着。
14:35
矢立石
矢立石から35分ほどで尾白川渓谷駐車場へ。車がそれなりに停まっており、道の駅から歩く酔狂な人間は自分くらいかも。さらに30分ほど車道をあるいて尾白の湯へ。ここは、「尾白の森名水公園べるが」という施設の一角にあり、キャンプ場やレストラン、誰向けかわからない研修施設などがあります。
15:40
尾白の湯(~16:50)
尾白の湯には白湯と赤湯があり、露天風呂の赤湯は「甲斐駒ヶ岳の湯」とも言われ、色々な成分が溶け込んだ高濃度な温泉だそうです。さほど熱くないので、長湯できる所もいい。時間があればここで食事したかったところ。
17:20
道の駅はくしゅう
30分ほど歩いて、道の駅はくしゅうに到着。ちなみにここでは、地元の天然水が汲めるとのことで、ポリタンクに入れて持ち帰っている人を何人も見かけました。道の駅で名産品をしばらう眺めてから、バスで韮崎へ。今日もよく歩きました。
山は本連れ
今回のお供は、アガサ・クリスティの「牧師館殺人事件」。ミス・マープルが初登場する事件です。登場人物がちょっと多いし、なんか話が回りくどい気がしますが、これが1930年代発売の作品だと思うと、アガサ・クリスティってやっぱり凄い。
 
 
 
 
山 域
浅間山
日 程
2022年5月6日(金)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ時々曇り
コメント
浅間山の噴火活動警戒レベルは、現時点で「1」。つまり、前掛山まで行けるのです。でも、最近年齢のせいもあって軟弱な山しか登っていなかったので、体力的にはちょっと心配。なので、1日2便しかないバスではなく、前日車中泊して、早朝出発としました。
5:45
アサマ2000スキー場駐車場
高峰高原ビジターセンターの駐車場は17時に閉まってしまいますが、アサマ2000スキー場なら24時間無料で使用可能。広々とした駐車場、ウォシュレット付きトイレで快適に車中泊して早朝出発。さすがに朝の空気はまだ冷たいです。
車坂峠登山口で登山届を出し、中コースを選ぶ。すぐに雪が大量に出てくる。所々融けてドロドロして歩きにくい。樹林帯で陽が当たらないせいか、標高が上がるにつれて雪が固くなってくる。それでも、アイゼンは要らないレベルです。身体が充分温まった頃、トーミの頭に到着。
7:05
トーミの頭(~7:15)
トーミの頭からは浅間山がよく見える。左手には黒斑山を始めとする外輪山、下は草すべり。浅間山の全貌が眺められます。
そこから草すべりを伝って急降下。折角稼いだ高度を全部吐き出してしまいます。もったいない。ちなみに噂に聞く草すべりは、確かに急こう配ではあるものの、難所という印象ではありませんでした。
8:00
湯ノ平口
湯ノ平口で、浅間山荘・火山館からの登山道と合流。振り返ると、ゴツゴツしたトーミの頭が結構高く見える。賽の河原分岐(8:20)を経て、いよいよ前掛山への登りにかかる。この頃には日も高くなり、Tシャツと長袖シャツ1枚でも暑いくらいです。登りながら、左手に浅間山外輪山、その少し右に四阿山や志賀高原方面の遠景が見える。ざれた火山礫の道は登りにくく、なかなかシンドイ。
9時20分に立入禁止の看板に到達。ここから右に折れて、ゆるやかに山頂への道を辿る。急に風が強くなり、ちょっと寒い。途中、シェルターに入ってみた。丈夫な石で出来ているが、大きな噴石が飛んできたらこれでもひとたまりもないだろう。阿蘇山などはもう少し数が多かった記憶があるが、もっとたくさん設置しなくて大丈夫でしょうか。
9:50
前掛山(~10:05)
横長で狭い山頂で景色を堪能。一方を浅間山が占め、残り三方を八ヶ岳や北アルプス、中央アルプスなどの山々の遠景が見え絶景。ずっと眺めていられます。
しばし景色を楽しんでから下山へ。まだまだ登ってくる人も多く、すれ違いが大変。1時間と少しで湯ノ平口に戻る。
11:10
湯ノ平口(~11:25)
今回はピストンなので、草すべりを登り返さなければならない。軽く腹ごしらえをしていざ出発。ここまで登って下って、登って下ってを2回繰り返していたので、草すべりの登りは厳しそうだなぁと思っていたが、案の定死にかけました・・・。疲れの溜まった足で、急坂を登る。ヤバい、ヤバい、シンドい。途中で足を止めたら動けなくなりそうな気がして、とにかく足を動かし続ける。途中、残雪の溜まった岩場があり、そこは難所といえば難所。あとはもう、根性あるのみ。息も絶え絶えにトーミの頭に到着しました。
12:15
トーミの頭(~12:30)
帰路は表コースで。こちらのコースも雪が残っていますが、中コースよりは歩きやすいかも。最後の最後に、車坂山を越えるのだけが難儀します。
14:00
駐車場
8時間超の歩きで駐車場に到着。まだ歩けることを確認して一安心しました。
余談ですが、帰りの上越自動車道で、高岩山トンネル上に奇岩発見。これはいつか行かねばなりません。
山は本連れ
今回も車ということもあり、本はありません。
 
 
 
 
山 域
神峰山・高鈴山
日 程
2022年3月17日(木)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ時々曇り
コメント
コロナ禍、なかなか遠出ができませんが、比較的安全に出かけられる方法として車で出かけてきました。折角なので、道の駅で車中泊して。初日、水戸黄門さま縁の西山荘を散策。そこから、「道の駅ひたちおおた」へ移動し茨城の食とお土産を楽しみ、そして宿泊。そもそも、車中泊仕様の車ではないので寝心地はイマイチですが、道の駅自体は広くてキレイ。翌朝、30分ほど走って向陽台駐車場へ。
7:20
向陽台駐車場
本山トンネル脇にある駐車場は、平日とあって車は1台も停まっていない。国道36号線と反対側、一般車両通行禁止の車道を10分ほど登り、神峰山・高鈴山登山口へ。
7:30
神峰山・高鈴山登山口
まずは神峰山を目指す。ここは、明治末期に開発・拡大された日立鉱山が、公害対策として建てた世界一の大煙突の煙を観測した場所。新田次郎の小説「ある町の高い煙突」でも有名になった場所である。
今でこそ登山口からの道は緩やかで、ノンビリ歩いているだけで着いてしまうが、当時の苦労はいかばかりか。そんなことに想いを馳せながら歩いていると山頂に到着。
8:15
神峰山(~8:35)
山頂には、大煙突の碑と気象観測所に関する説明書きがある。1952(昭和27)年まで観測が続けられたそうだ。山頂からは日立の町と、その向こうに海が見える。左の方、山の中腹に、平成5年の倒壊で低くなってしまった煙突がある。「あれ?煙が出てる!?」と思ったが、後で日鉱記念館で確認した所によると、今もリサイクル施設の煙突として活躍しているそうだ。
山頂をあとにし、一旦、登山口まで戻る。
9:05
神峰山・高鈴山登山口
登山口から、今度は右方向へと向かう。緩やかだった神峰山への道から一転、そこそこアップダウンのある登山道となる。軽い岩場風の登山道を登った見晴らしの良い場所が御岩山となる。山頂には、「賀毗禮之高峯」(毗は田ヘンに比べる)と書かれている。何やら常陸國風土記に書かれていた名称で、自然崇拝の神様らしい。
9:30
御岩山
御岩山を過ぎてから、一旦下る。その後、緩やかなアップダウンを繰り返す。陽が高くなってきたせいか気温も上昇。少し暑い。同時に、花粉も飛んでいるようだ。コロナ以前に花粉症でマスクせざるを得ない。マスクのまま登山。
突然、舗装された道に出て、前方に高い建物が見えたと思ったら、高鈴山山頂に到着。
10:00
高鈴山(~10:15)
山頂横にあった高い建物はレーダー雨量観測所というそうだ。全国に23ヶ所あり、日本全国の降雨状況を観測しているとのこと。山頂は見晴らしが良く、また天測点の台座が残っている。陽だまりでしばらく惚けてから下山にかかる。
登っている時から気になっていたが、高鈴山には道標のピンクテープがやたらと多い。登山道もハッキリしているし、こんな低山で誰が迷うんだろう・・・と思ったが、自分自身、帰りに1度道を間違えてしまった。ちなみに、ピンクテープは黄色い杭のようなものに付けた棒に巻かれており、杭には「貸地」の文字。誰が誰に貸しているのだろう?
帰りは、道を間違えて時間をロスしたにも関わらず、あっさり到着。
11:20
向陽台駐車場
駐車場で車のトラブルが発覚。ちょっと時間を取られた。
そして、駐車場から車で5分の所にある日鉱記念館に移動。
12:10
日鉱記念館
ここ日鉱記念館は、日本四大鉱山の一つと言われた日立鉱山や日鉱グループの歴史、大煙突建設の物語などの資料が展示されている。企業が運営しているものだが、これだけの施設をしっかり管理しているのが素晴らしい。近くに来た方は、是非お立ち寄りを。
山は本連れ
今回は車ということもあり、本はありません。
 
 
 
 
山 域
高水三山
日 程
2022年1月15日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ時々曇り
コメント
昨年末には「そろそろコロナも終息するかも」と秘かに期待していたのに、年明けから第六波到来の様相。来週にはもっとヒドくなりそうなので、金曜日の夜中に急遽思い立って、出かけることにしました。
ちなみに、そこそこの人出はありましたが、コロナあるいは第六波がどの程度影響しているのかは正直よく分かりません。ピークシーズンならもっと人が多いのは間違いなく、ある程度は減っていると思いますが、昨年の春先から夏頃に比べると多いのだろうと思います。
10:05
軍畑駅
駅を降りた所で、地元のおばあさんにご挨拶。すると、とても明るいおばあさんで、色々話し込んでいるうちに、駅前にいた登山者は皆出発し、私1人になってしまいました。
駅から少し歩いて193号線へ。車道を15分ほど歩いたところで左の側道に入る。さらに川沿いをゆるく登り、高源寺の所で右に入る。なお、その手前に「高源寺ま10M」と書いてあり、「あと10分か・・・」と思ったら、10メートルだった。紛らわしいぢゃないか・・・。
少し傾斜が増した車道を登り、釣り堀を過ぎたら、階段状の登山道に入る。
10:40
堰堤
涸沢になっていた堰堤を越え、本格的な登山道へ。急過ぎない適度な傾斜で、歩きやすくて気持ち良い。朝一はそれなりに寒かったが、登っていると暑くなってくる。ただ、夜は結構冷えるようで、登山道沿いはまばらに雪の跡。踏み跡の近くには霜柱も見える。
堰堤から約1時間。汗をかくこともなく常福院に到着。お参りをして、裏から登山を再開をしたら、すぐ上が高水山の山頂でした。
11:35
高水山
高水山の山頂はあまり展望もなく、山名の書かれた棒(?)があるだけ。ゆっくりくつろぐ雰囲気でもなかったので、水分補給をしてすぐに出発。
しばらく下ってまだ登り。30分程度の行程で、あっさり岩茸石山に到着。
12:05
岩茸石山(~12:35)
横長の山頂では30人前後の登山者が、思い思いの場所で休憩。私も、景色のよく見える場所で昼食としました。奥多摩の山々が見渡せますが、山名が分からない。そうと思って、今回は山座同定用のアプリを事前にインストールしておき、しばらくそれで周囲を見渡して楽しみましたが、正直、表示される山名が多過ぎるし、手前の山も遠くの山も表示されてしまうので、分かったような分からんような・・・。もう少し使い込む必要がありそうです。
昼食後、岩茸石山を出発し、しばらく急な下り坂を慎重に辿り惣岳山へ向かう。途中、都心方面が見渡せる場所があり、山座同定アプリで見たら、東京スカイツリーや渋谷スクランブルスクエアなど色々なビル名が表示されたけど、小さくてわかりません><
13:10
惣岳山(~13:20)
大して登った感じのないまま惣岳山に到着。山頂はやや薄暗く、小さめの神社(奥宮?)があるだけ。展望もあまり利かないので、小休止ののち、下山にかかった。
惣岳山から御嶽駅までの登山道は、道がしっかりしている上に結構マメにピンクテープが付けられている。そこまで雪が積もるとも思えませんが・・・。駅までわすか1時間で下山。全体を通じて、想定よりだいぶ短時間の行程となりました。楽勝。
14:20
御嶽駅
時間が余ったので、駅向かいの御岳観光協会休憩所で珈琲を頂いたり、御岳インフォメーションセンターに立ち寄ったりしましたが、かなりの寂れ感。人が来なければ仕方ない部分もあるのでしょうけれど、もう少し工夫が欲しいところです。
山は本連れ
今回は喜多喜久さんの「動機探偵」。フーダニットやハウダニットではなく、「ホワイダニット」に着目したミステリー小説。ライトで気軽に楽しめる作品でした。