なんとな〜く山日記
(2015年)
 「ヴァーチャル クライマー」トップページ
根が不精なので、簡単なコメントだけつけてみました。ちゃらんぽらんでスイマセン。


【2015年】
月 日
山 域
日 程
形 態
メンバー等
備 考
12/14
開聞岳 日帰り 日帰り 単独 もう少し天気がよかったらなぁ
12/13 韓国岳 日帰り 日帰り 単独 高千穂峰の雄姿が素晴らしい
12/12
高千穂峰 日帰り 日帰り 単独 九州4泊5日の旅です
11/21〜22 大菩薩嶺 1泊2日 山小屋泊り 単独 丸川荘のとろろ飯、うまい!
11/7
伊吹山 日帰り 日帰り 単独 出張ついでにちょこっとね
10/31 甲斐駒ヶ岳 前夜泊日帰り 前夜泊日帰り 単独 はぁ〜シンド。でもいい山。
10/9〜10
巻機山 夜行日帰り 夜行日帰り 単独 気持ちよい紅葉の山です
9/19〜21 妙高山・火打山 2泊3日 テント泊 単独 秋の妙高・火打はいいよ!
7/31〜8/1
焼岳 夜行日帰り 夜行日帰り 単独 上高地日帰りって贅沢(^^)
7/19
草津白根山 日帰り 日帰り 単独 火山です。警戒レベル2だって
6/13
名栗川白谷沢・棒ノ嶺 日帰り 日帰り 単独 一般道に沿ったプチ沢登り
5/23
男体山 日帰り 日帰り 単独 人多し。人気の百名山です
5/2〜3
恵那山 1泊2日 避難小屋泊 単独 GWの快適な雪山登山
4/18
高尾・陣馬縦走 日帰り 日帰り 単独 春の陽気に名物を味わう旅
2/21
箱根山 日帰り 日帰り 単独 散歩のつもりがスノーハイクに
 
 


山 域
開聞岳
日 程
2015年12月14日(月)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
曇り
コメント
冬の朝は遅い。暗いうちから起きて準備し、日の出と同時に開聞ふれあいセンターの駐車場を出発。
7:05
開聞ふれあい公園
しばらく公園の敷地内を通り、車道を辿って二合目へ。二合目にも駐車場があるとのことだったが、どれのことだかよくわからなかった。
7:15
二合目
ここからが本当の登山道。狭い道を緩やかに登っていく。シラス台地のせいで土が流れやすいのか、登山道だけがえぐれている感じがある。足元もザレた砂礫風だ。思ったよりも木々が鬱蒼としており、独立峰なのに景色が見えない。下草もシダ類が多く、ちょっとだけ南国風。
8:00
五合目
五合目には展望台があり、ここで初めて展望が開けるが、すぐにまた木々の中に入ってしまう。遠目で見た開聞岳はスタイルが良く、結構傾斜が急なイメージがあるが、登山道は巻き気味に付いているため、さほど急ではない。
8:30
七合目
七合目から段々石が大きくなる。ストックが邪魔になってきたので、8:45八合目を過ぎたところでストックをしまう。9:05九合目を過ぎると、ますます石が大きくなる。昨晩雨は降っていないはずだが、所々岩の上が濡れており滑りやすい。最後に現れる急登を登りきると、山頂に到着する。
9:15
開聞岳山頂(〜9:40)
山頂は狭い。正面に鹿児島湾が見え、左手の方に桜島があるが、雲が多くはっきりとは見えない。手前、薩摩半島側には池田湖がある。結構大きい。右手は山頂直下の木々越しに屋久島方面が見えるはずだが、この日は曇っていてよくわからない。
10:17
七合目
来た道を辿って下る。七合目でストックを出す。この日は平日で登山者も少ないと思っていたら、地元では日帰りの山だからだろう、帰路に多くの登山者とすれ違った。
11:25
開聞ふれあい公園
田舎の市民プールみたいな施設、かいもんレジャーセンターで温泉に入り移動。桜島SAまで行って、その日はSAで車中泊。翌日は雨予報だったので、今回の九州旅行における登山はこれで終了です。なお翌日は、一応車で、桜島の湯の平展望所まで行ってみましたが、ほぼ展望はなかったです。残念!
山は本連れ
「神々の山嶺」、旅行中に読み終わりました。

 
 
 
山 域
韓国岳
日 程
2015年12月13日(日)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
晴れ
コメント
高千穂河原の駐車場から朝一で移動し、えびの高原へ。早くも車で来ている人が何組かいる。車の中で着替えて、さぁ出発。
7:30
えびの高原
えびの高原のエコミュージアム前から1号線を横切って登山道へ。車道を左に見ながらゆるーく登っていくと、やがて1号線からの登りと合流。左に硫黄山を見送り、本格的な登山道へと入る。一合目から順に標識が現れるが、間隔としては結構細かい。あっさりと五合目に到着する。
8:15
五合目
五合目には展望台らしき場所があり、山頂方面も見渡せる。雲の中、といった感じで、桜島が浮かんでおり、その左に小さく開聞岳も見える。
そこから景色を見ながらの登山となる。途中、韓国岳の火口を覗いたりしながら登っていくと、ほどなく山頂に到着する。
8:50
韓国岳山頂(〜14:35)
山頂は風が強い。暖冬なので忘れていたが、今は12月。そりゃ寒いに決まっている。南西方向に見える大浪池を始め、甑岳、活動中の新燃岳など、あちこちにカルデラが見える。霧島は単式火山が20以上も集まっている、世界でも珍しい火山だそうである。そして何よりも、秀麗な高千穂峰が美しい。ちょうど雲間から陽光が放射状に差し込んでおり、天孫降臨の山と言われているのもわかる気がした。
寒いので退散です。
9:55
硫黄山
帰りはさらに早い。9:25に五合目を通過し、9:55には行きにパスした硫黄山に立ち寄り。10:15にえびの高原に戻った。
10:15
えびの高原(〜12:30)
えびの高原でエコミュージアムに寄り、火山のお勉強。それから国民宿舎えびの高原で温泉に浸かった。
当初予定では、この後北上して市房山、尾鈴山と行く予定だったが、天気予報ではこれから天気は下降線。鹿児島なら月曜日まで晴れる予報だったので、急遽予定を変更し、レンタカーで開聞岳山麓を目指すことに。
16:00
開聞ふれあい公園
夕方、開聞ふれあい公園の駐車場着。夏場の土日であれば相当な人手なのだろうが、冬場の日曜夜とあって、車中泊の車はいない。おやすみ〜。
山は本連れ
引き続き「神々の山嶺」です。

 
 
 
山 域
高千穂峰
日 程
2015年12月12日(土)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
晴れ
コメント
夏に休みが取れなかったので、季節外れのお休みを取って、九州4泊5日の旅です。縦走による連泊ではないので、とりあえず個別の日帰り山行としてアップします。
朝、羽田から飛行機で宮崎ブーゲンビリア空港へ。そこからレンタカーで高千穂河原へ移動です。
13:00
高千穂河原
木の生えた登山道を少し歩くと、すぐに火山礫だらけの殺風景な場所となる。富士山の須走りのようなザレた砂礫と、赤茶けた硬い溶岩石が入り混じっていて登りにくい。この砂礫が2011年前の新燃岳噴火によるもので、溶岩石は元々高千穂峰にあったものだそう。ここを登りきると、突然、火口が目の前に出現する。
13:50
御鉢火口縁
下から見ると双耳峰のように見えるが、火口縁に達すると全く様相が異なる。なだらかな御鉢の向こうに、高千穂峰の雄姿が見える。
細い火口縁を1/3周ほど歩いたところで左に少し下った所が背門丘(セタオ)となる。
14:05
背門丘
背門丘には鳥居があり、高千穂峰がよく見える。ここからはよく整備された登山道を登っていく。新燃岳、韓国岳方面に雲がかかっている。ほどなく山頂に到達する。
14:25
高千穂峰山頂(〜14:35)
高千穂峰は、言わずと知れた天孫降臨の山。山頂にはニニギノミコトの天の逆矛が刺さっている(もちろんオブジェ)。古のロマン(?)に浸りたいところだが、暖冬とはいえ、やはり山頂は寒い。早々に退散。
下りに入る頃には霧が出てきた。今回は、時折風が吹いて、霧は晴れたりかかったりだったが、濃い霧の時は火口周辺は注意が必要だろう。
14:55
御鉢火口縁
火口を過ぎると、溶岩石&火山礫地帯。上から見ると結構傾斜があり、降りるのにも慎重さが必要。変化の多い、面白い山だが、それぞれの距離は短いので、あっという間に登山口に着いてしまう。
15:30
高千穂河原
高千穂河原には、ビジターセンターや食事処などがあって一応観光地っぽいが、季節も季節なので登山者が数組いる程度で、あまり賑わっているとは言いがたい。この日は、高千穂河原の駐車場で車中泊。
山は本連れ
来年3月に映画「神々の山嶺」が公開される関係で、某誌から記事の執筆を依頼されてます。なので、今回の九州旅行では、原作を再読です。


 
 
山 域
大菩薩嶺
日 程
2015年11月21日(土)〜22日(日)、1泊2日
メンバー
単独行
天 候
21日晴れ、22日小雨
コメント
一応今回も百名山なのですが、大菩薩は2度目、実に20年ぶりの再訪です。今回の目的は、丸川荘に泊まること、そして朝食のとろろご飯を楽しみに出かけてみました。反省点は、ガイドブックは新しいものを買うべし、ってとこでしょうか。
10:00
大菩薩登山口バス停
交通費節約のため、鈍行で塩山駅へ。そこから山梨交通バスで大菩薩登山口まで来て登山開始。まずは車道を歩いていく。おぼろげながら記憶がある。意外と傾斜のある車道を登っていき、橋を渡ったところに千石小屋がある。。
10:25
千石小屋
小屋の前を過ぎると、いよいよ登山道となる。車道を上に横に見ながら、登っていく。途中1度車道と交わり、さらに登っていくと上日川峠の小屋に着く。
11:35
上日川峠
「!?」。ここで違和感に気付く。なんと、上日川峠にバス停があるではないか!そう、今は甲斐大和駅から峠までバスが出ているのだ。20年前の記憶と、手元のガイドブックで確認して、裂石から登ってきたのだが、いつのまにかバスが開通していたらしい。家に帰ってから確認したら、ガイドブックは1994年発行だった。そりゃ、ダメだ。買い替えよう。
峠で小休止してから出発。福ちゃん荘までの道も、舗装された道が登山道と並行している。こんな道あったっけなぁ?折角だから登山道を歩く。
12:00
福ちゃん荘
ここで大菩薩峠に行く道と、雷岩へ向かう唐松尾根とに分かれる。今回は丸川荘が目的なので、唐松尾根を選択。こちらの方が急な登り道とのことだが、最近、登山頻度が高くなっているせいか、快調に登り続け、あっという間に雷岩に到着。
12:50
雷岩
雷岩では多くの人が休憩していた。振り返ると富士山がよく見える。絶好のビューポイントだ。大菩薩嶺はすぐそこなので、ちょっと景色を楽しんだだけで出発。ほぼ水平移動という感じで10分も歩くと大菩薩嶺に到着する。。
13:00
大菩薩嶺(〜13:20)
大菩薩峠からは展望がきかない。残念。ここで軽く昼食を食べ、丸川峠に向けて下る。
アクセスの良さから、最近大菩薩は人気が高いと聞いており、噂に違わぬ賑わいを見せていたが、嶺を越えて先に進むと、途端に人影が少なくなる。晩秋に似合いの静かな山道をゆっくりと下っていくと、やがて青い丸川荘が見えてくる。
14:15
丸川荘
丸川荘、いいです。掘っ立て小屋といってもいいような質素な小屋だが、味わい満点。自家発がないため、灯りはランプのみ。薪ストーブで調理し、コタツは炭。何もないからこそ、寒さも暗さも感じられる。山に来たら、やっぱり泊まりたい。
3連休だというのに、泊まったのはお客は3人+荷物を運んできたボランティア歩荷2人の、計5人のみ。3連休なのに・・・。潰れてしまったらどうしよう。
―――(丸川荘泊)―――
7:55
丸川荘 発
朝ご飯は、今回の最大の目的、とろろ飯を堪能。生姜が利いていてうまい!朝からおかわりし、とろろだけでもう1杯頂いた。来た甲斐があった。
晴れていれば日の出とともに赤富士が見えるそうだが、今日は生憎の霧。何も見えないうえに、軽く小雨も降っている。赤富士は次回の楽しみとしておこう。
山小屋にしては、8時近くとゆっくり目の出発。丸川荘から柳沢峠へ向かう道は、実に趣のある登山道。ちょうど雨&霧だったということもあり、苔むした登山道がしっくりくる。傾斜も緩やかで、ふわふわの落ち葉を踏みしめながら歩く。
9:05
六本木峠
六本木峠の分岐で左手に進む。小雨の中、登ってくる人が数人。この辺りは東京都水道水源林らしい。
9:40
柳沢峠バス停
柳沢峠でコーヒーを頂きながらバス待ち。この峠は、ライダーなどが立ち寄るらしいが、上日川峠へのバス便がある影響だろうか、登山者はほとんどいない。柳沢峠からの道も丸川荘も良い道、良い山小屋なんだけどなぁ。
山は本連れ
今回は、綿矢りささんの「夢を与える」。幼い頃から国民的なアイドルとして生きていくこととなった少女の、成長と葛藤を描く作品。これが22歳の時の作品というのだから、やっぱりこの人はある種の天才なんでしょうね。


 
 
山 域
伊吹山
日 程
2015年11月7日(土)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
曇り
コメント
 へへへ。あまり大きな声では言えませんが、関西出張があったので、そのついでに登ってきました。本当は伯耆大山まで行こうと思っていたのですが、生憎の悪天で行き先変更です。
でもって、時間節約のため三合目までタクシーを使わせて頂きました。
11:50
三合目
楽して三合目までタクシー。ここで注意点が一つ。関ヶ原駅ではなく、近江長岡駅で降りて下さい。なぜなら、関ヶ原駅にいる近鉄タクシーさんは三合目に行く途中にあるゲートの鍵を持っていないのです。ご注意ください。
それはさておき、三合目からは既に伊吹山の山頂方面が見えます。そして、ここから五合目まではあっという間。なんでこんなに近いんだ。
12:10
五合目
五合目には売店・自販機があり、休んでいる人もいる。ここから山頂方面を見ると、ジグザグに登っている人がそこかしこに見える。山頂には伊吹山ドライブウェイがあるというのに、歩いて登る人も多いようだ。
傾斜はさほどでもないので、淡々と登っていく。六合目手前で避難小屋を見送り、さらに上へと行くと、七合目の標識。都度都度標識があるので、目安になる。
12:35
七合目
七合目で小休止。振り返ると、登ってきた道が見渡せる。伊吹山はニセピークなどがなく、登る時も下る時も、目的地が見えるので精神的に楽。
13:00
八合目
八合目を過ぎると、少し岩場なども出てきて、傾斜が急になる。とはいえ、三合目からと楽させてもらったので足は快調そのもので、どこが九合目かわからないうちに山頂についてしまった。
13:15
伊吹山山頂(〜13:50)
山頂からは絶景、と言いたいところですが、生憎の曇天で視界は今ひとつ。一応琵琶湖らしきものが見えるが、ぼんやりとしている。残念。
山頂には日本武尊の像が。なぜ?歴史を確認してこなかった。(後で確認したら、伊吹山の荒神を退治しに来た日本武尊が、逆に、雨や霧で追い返されてしまったという伝説があるそうです)
伊吹山は1,377mだが、11月ともなると結構寒い。軽く食事を済ませると、早々に下山にかかる。下りはあっという間だ。三合目まで1時間もかからない。
14:40
三合目
帰りもまたタクシーです。へへっ。
山は本連れ
出張の移動中も含めて読めるように長編を持っていきました。「マスカレード・ホテル」(東野圭吾)。長編ではあるものの、短編連作に近いイメージ。小さな事件を通して、ホテル・ウーマンと刑事が信頼関係を築いていき、本丸の事件を解決へと導いていく。なんとなく、連続ドラマにできそうな(あるいはそれを意識して書かれた?)お話です。まぁ、東野さんなので、外れはないです。

 
 
 
山 域
甲斐駒ヶ岳
日 程
2015年10月31日(土)、前夜泊日帰り
メンバー
単独行
天 候
曇り時々晴れ
コメント
 甲府駅4:35発のバスで広川原・北沢峠へ。このバスに乗るには、甲府駅に泊まるしかないので、当初は駅に野宿するつもりだったが、10月末でかなり冷え込んできたので、急遽3400円の格安ホテルに宿泊。マンガ喫茶でも十分だったけど、横になれて熟睡できてこの値段なら満足です。で、足元の狭いバスに2時間ほど揺られて、北沢峠の手前、仙水峠への登山口で下車。
7:20
登山口
歩き始めてすぐに長衛小屋の前を過ぎ、沢沿いの道を歩いていく。陽の当たらない林の中の登山道を軽く登ると、ほどなく仙水小屋に到着。甲斐駒はもう少し上に小屋があればいいのに、この位置は中途半端。林を抜けると、ゴロゴロした石で歩きにくい地帯を水平移動。その先に仙泉峠がある。
8:15
仙水峠
峠からは、白っぽい甲斐駒がドーンを見える。ここから見る摩利支天は立派だ。ここからは本格的な登り。右手に見え隠れする甲斐駒ヶ岳を横目で見ながら、標高差500m弱を70分ほどで稼いでいく。
9:30
駒津峰(〜9:45)
駒津峰は、甲斐駒の絶好の展望台。実に立派な山容だ。
駒津峰から一旦下り、登り直す。実はここがこのコースの核心。かなり急登なうえ、岩場続きだ。今回は日帰りで荷物が軽いので、ヒーヒー言いながらも何とか登り切った。
10:45
甲斐駒ヶ岳(〜11:20)
甲斐駒山頂は絶景。薬師岳のオベリスクの向こうに、日本一の富士山。右に目を向けると、まばらに雪の付いた日本第二の高峰北岳。そのすぐ右には、標高が1m上がって日本第三位になった間ノ岳。さらに仙丈岳のカールも見える。さらに、北アや八ヶ岳など、日本の名立たる山々が一望できる。絶景かな。
ただ如何せん寒い。念のため持ってきたアイゼンこそ不要だったが、風が強く冬用のヤッケを着て寒いくらいだ。さぁ、下山下山。
駒津峰までの下山でもう一苦労。登る時にはわからなかったが、岩場の下山はルートが分かりにくい。それらしいルートを下っているつもりが、気付くと外れていることがある。赤ペンキがなかったら間違えていたかもしれない。
12:15
駒津峰(〜12:30)
帰りは時間が短くて済む双児山経由で戻るつもりだったが、登り返す元気もなく、勝手知ったる来た道を辿る。下りは足がシンドイ。
13:30
仙水峠
仙水峠で甲斐駒を振り返る。さっきまであんなに寒い場所にいたのに、峠はぽかぽかで暖かい。甲斐駒に別れを告げ、再び下山。ここまで来れば、あとはたいしたことはない。朝歩いた道を辿り、長衛小屋へと到着。
14:25
長衛小屋
バスの時間まで1時間半ほど。小屋でコーヒーを飲みながら読書にいそしむ。小屋の中は薪ストーブで暑いくらいだ。あと1週間で、小屋仕舞いとなる。
山は本連れ
今回は、恩田陸さんの『木漏れ日に泳ぐ魚』。登場人物は、ほぼずっと2人だけ。その2人が、交互に独白の形で心情を吐露しながら、物語は進んでいく。これって凄い技術なのでは・・・。人の深層心理は鋭く抉る作品です。

 
 
 
山 域
巻機山
日 程
2015年10月9日(金)〜10月10日(土)、夜行日帰り
メンバー
単独行
天 候
曇り
コメント
 ほぼ銀座の横、と言ってもいいような鍛冶橋駐車場から深夜バスに乗車。さらに電車とバスを乗り継いで、清水バス停まで。前回も感じたことだが、最近は(?)登山口までマイカーで行く人が大半で、公共交通機関で行く人が少ない。そのせいか、登山口まで行くバス便が少なくて困る。今回も、六日町から登山口の清水まで行くバスは1日3便しかないというのに、3連休朝第1便だというのに、乗客は3人のみ。廃止される路線が多いのも頷ける。
7:30
清水バス停
観光地でもなく、登山基地でもなく、中途半端な田舎町という印象をぬぐえない清水バス停。なぜ、桜坂駐車場を上に作ったのだろう?ってなことを感じざるを得ないような寂れたバス停を早朝に出発。しっかりと舗装された道を辿って桜坂駐車場まで。上に書いた通りバスには3人しか乗っていなかったというのに、駐車場は車で溢れ返っていた。
8:05
桜坂駐車場
駐車場で登山届を出し、登山道へ。巻機山は火山でないせいか、登山道には粘着質の高い泥が多い。ただ、この山は標高差の割に傾斜は緩やか。休みは少なめにして、淡々と歩き続ける方が良いような気がする。
9:50
六合目
六合目に来ると展望が開ける。紅葉に染まった山々が美しい。個人的には、六合目よりも、もう少し先のニセ巻機山が見渡せる場所の方がビューポイントとしては好み。
ニセ巻機山が見えるようになってしばらく進むと、このコース唯一の急登にかかる。ここだけはちょっと足にくる。それでも、ニセ巻機手前に来ると、プロムナードが気持ちいい。
11:15
ニセ巻機山
ニセ巻機山は巻機山の九合目ということだが、ここまで来るとテーブルマウンテン巻機山の全容が見える。どこが山頂なのかよくわからないような台形の山容。左にある割引岳の方が形的には目を引く。
ニセ巻機から避難小屋は見えないが、距離的には目を鼻の先。避難小屋周辺では多くの登山者が休憩していた。
11:30
巻機山避難小屋(〜11:45)
もともと避難小屋に泊まる予定だったので、ここで荷物を下ろし、2回の寝場所をキープしてから、山頂に向けて出発する。傾斜はさほどではないが、ニセ巻機山への登りで足が疲れている。時間も早いのでゆっくりと登っていく。ほどなく山頂に到達した。
12:10
巻機山 山頂
秋10月、標高2000m。とくればそれなりに寒い。そかもこの日は、天候が悪化し始めており、風が強い。山頂に座っていたら、風の強さだけで涙が勝手に出てくる。仕方なく、早々に山頂を後にした。
12:35
巻機山避難小屋(〜12:45)
当初、この日は避難小屋宿泊予定で、寝袋や食糧を運び上げていた。が、天気予報によると、明日は朝から雨だという。山に泊るのは楽しいけれど、雨の中泥の登山道を下るのも大変。ということで、予定を切り上げて、そのまま下山することに。これだけの荷物を背負って8時間歩くのは久しぶりで、体力的にはちょっと不安もあったが、下りだから何とかなるでしょう。
来た道をひたすら辿ってゆjく。傾斜が比較的緩やかとはいえ、次第に足が疲れてくる。歩くこと約3時間、やっとの思いで清水バス停に到着した。
15:40
清水バス停
バスの待ち時間は3時間。長いなぁ。コンビニも、喫茶店も、ファミレスも何もない。待っている間に日が暮れ、辺りは真っ暗になる。まぁ、それを含めて山行です。
山は本連れ
今回は角田光代さんの「八日目の蝉」。不思議なことに、重大な犯罪を犯した犯罪者の目線で描かれているのに、感情移入して、その幸せを願ってしますんです。だからこそヒューマン・ドラマなんでしょうけどね。

 
 
 
山 域
妙高山・火打山
日 程
2015年9月19日(土)〜21日(月)、2泊3日、テント泊
メンバー
単独行
天 候
晴れ・曇り・雨
コメント
 数年に1回しか長期連休にならないというシルバーウィ−ク。今年はなんと5連休だったので、久しぶりにテントを担いで山に行きました。妙高・火打だったら1泊でも行けるんですが、折角なので(実はシンドイので)、ゆっくりと山に行ってきました。紅葉には少し早かったけれど、草紅葉が始まり、気持のよい山行でした。
10:20
笹ヶ峰
1日に3本しかないバスで、妙高高原駅から笹ヶ峰へ。バスに乗っている人が以外と少ないと思ったが、笹ヶ峰駐車場は車で一杯だった。バスに乗っている時は、雨は降るし、霧で一面真っ白になるしで困ったなぁと思っていたら、笹ヶ峰の直前で急に空が晴れた。ラッキー!
さて、出発。笹ヶ峰から黒沢まではずっと、整備された木道を歩く。自然のためとはわかっているが、木道は歩きにくい。
11:10
黒沢
黒沢はこの近辺で唯一、生で飲める水場。だが、ここまではほとんど疲れないので、黒沢はスルーして歩いて行く。すぐに十二曲がりというクネクネした急登に入る。今度は木の階段が続く。まるで表丹沢みたいで疲れる。十二曲がりの後も、富士見平までは結構急。久しぶりの重い荷物を背負って、トボトボを歩く。ふぅ、シンドイ。
12:40
富士見平
富士見平を過ぎると、傾斜がなだらかになる。池塘、草紅葉、真っ直ぐ伸びる木道、火山岩、青い空・・・なんだか気持の良い景色を感じながら歩いてゆく。そんな感じで歩いていくと、突然、青い八角形の小屋が現れる。黒沢池ヒュッテだ。
13:30
黒沢池ヒュッテ
早い時間に着いて、小屋前のベンチで、汗をかきながらビールを飲んで本を読む。これが、極上の幸せ。
黒沢池ヒュッテのテン場は10張も張れない狭いテン場だが、この日はシルバーウィーク初日だというのにテントは2張のみ。空いてて良かったぁ。
―――(黒沢池ヒュッテ・テン場泊)―――
6:00
黒池沢 発
山小屋の発電機が3時に動き始めて目が覚めたが、2度寝して4時過ぎに起床。さすがに下界よりもだいぶ寒いが、3シーズンのシュラフ&シュラフカバーでちょうど良い気温。でも、フライシートは朝露でびしょ濡れだった。マルタイ棒ラーメンで朝食を済ませ出発です。
テントを置いたままのピストンなので、荷物が軽くなってだいぶ楽。まず大蔵尾根まで急坂を登り、そこから急坂を下る。その後、緩やかに登ると燕新道を左に大きく分ける分岐に到着する。
6:50
燕新道分岐
分岐からは一気の登り。分岐点に荷物を置いて、空身で登る人も多いようだ。。軽い休憩を含めて1時間強で妙高山山頂に到着。荷物が軽いって楽(^^)
8:05
妙高山 山頂(〜9:20)
妙高山山頂からは360度の絶景。近場の火打、焼山もいいが、何と言っても見とれてしまうのは、北アルプス連峰が全て見渡せること。白馬・五竜から槍・穂高までが一望だ。雲海も綺麗。食事したり、南峰に行ったりしていたら、あっという間に1時間半近く経ってしまった。
来た道を辿って黒沢池ヒュッテまで戻る。
11:05
黒沢池ヒュッテ(〜11:45)
1時間後にはまた設定するとわかっていてテント撤収。
黒沢池と高谷池の間はなだらかな遊歩道かと思っていたら、間に茶臼山という山があり、軽く登って降りる。突然、綺麗な池塘が広がっている場所に出たと思ったら、すぐに高谷池ヒュッテに到着。
12:30
高谷池ヒュッテ
ここで一大事発生。まだ12時半だというのに、テン場が一杯だというのだ。ここのテントサイトは20〜30張なのだが、すでに70人がテントを張っているという。小屋の人いわく「もし、テントが張れたら受付に来て下さい。一杯だったら、黒沢池ヒュッテに行っていただけますか?」だって。ということでテン場に行ってみたが、本当に満杯だった。とはいえき返すわけにもいかず、無理矢理、半分笹藪にはみ出した状態でテントを設営した。やむなし。これがシルバーウィークパワーか。
後から見たら、自分の設営場所はまだマシだった。あの後、続々と登山者が音連れ、結局、笹藪という海原に、数多くのテントという孤島が浮かぶ状態になってしまった。この日は、隣のテントの人たちの会話を聞きながら眠ることに。
―――(高谷池ヒュッテ・テン場泊)―――
5:05
高谷池ヒュッテ 発
まだ薄暗いうちにテントを出発。日の出を背に火打を目指す。途中、天狗の庭という池塘地帯が良い感じだったが、写真を撮るにはちょっと暗かった。朝焼けの火打を見ながら登っていく。気候が良いせいか、さほど苦もなく1時間半で火打山頂に到着。
6:35
火打山 山頂(〜7:00)
天気は晴れたりガスったり。北アルプスまで見渡せたかと思ったら、急にガスがさぁーっとかかって、一面真っ白になる。山の天気ですね。山頂の景色を名残惜しみつつ下山。
8:25
高谷池ヒュッテ(〜9:10)
高谷池ヒュッテからの下山でまたまた一大事。シルバーウィーク3日目だというのに、登ってくる人がやたら多いのだ。30mと空けず次の登山者とすれ違うので、待ち時間ばかり。通算100数十人とすれ違い、35分のコースタイムを下るのに45分かかってしまった。
9:55
富士見平
富士見平から先は遅れた分を取り戻すために、小走り気味に下っていく。結局、バスの時間5分前に笹ヶ峰に到着した。
11:25
笹ヶ峰
着替える時間もなくバスに乗車。でも、妙高・火打は美しかったし、北アの遠景は素晴らしかったし、山で寝泊まりするのはホントに気持ちいい。山はいいね。
山は本連れ
今回は、歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」。前回に続き叙述トリックですが、これはなかなか面白かったです。叙述トリックについて言えば、「キヨシの設定がちょっとズルいよね」とも言いたくなるが、中身が良かったので許せちゃいます。冷静になると、あんまり想像したくなかったりもするんですが、それもまぁ許せちゃいます。ヤクザの件は、長くなってしまうし必要なのかなとも思いますが、これはこれで面白いし、話に深みを与えてくれるのでアリかも。まぁ、面白かったということです。

 
 
 
山 域
焼岳
日 程
2015年7月31日(金)〜8月1日(土)、夜行日帰り
メンバー
単独行
天 候
快晴
コメント
 狙ってみると、百名山で登っていない山が結構残っていました。ということで今回は焼岳へ。新宿発の夜行バスで早朝に中の湯着。土曜日の9時には山頂に着いて、360度のアルプスの山々を見渡せるって、なんかものすごく贅沢な気分でした。
新宿発の夜行バス、今回はスタンダードではなくグリーンカー。つまり3列のゆったりシートです。1列側で、しかも1番後の席だったこともあるのでしょうが、めちゃめちゃ快適で、SA停車時にちょっと目覚めた以外は、ぐっすり寝てしまいました。中の湯直前まで寝ていて、あやうく寝過して降りそびれるところでした。
5:25
中の湯バス停
実は、私の持っているガイドブックや登山地図は古いものばかりで、卜伝の湯の近くから登る登山道が紹介されている。当然、そのルートを想定してやってきたのだが、現在は崩落して通れないとのこと。中の湯の建物に貼ってあったかなり古い案内図を見て初めて知りました。ガイドブックは1度買い換えたんだけど、そろそろまた買い直さないとマズイかなぁ。
釜トンネルの入り口にいた交通整理の方にも念のため確認。中の湯バス停から車道を歩き、安房トンネル手前を右に折れて、ジグザグ道を登ってゆく。中の湯温泉を通り過ぎ、10号カーブ越えてしばらく行ったところに、車がたくさん止まっていて、そこが登山口だとわかる。中の湯からちょうど1時間、標高差約250メートル。マイカーの人はずるいなぁ。
6:25
焼岳登山口
登山口から少し行くと、すぐに急登が始まる。いきなりこれかよ。景色はないが、木々が日差しを遮ってくれているので、その分少しだけ暑さが和らいでいる。1時間ほどあえぎ、ようやく傾斜が緩やかになったと思った頃に、ゴツゴツとした焼岳が目に飛び込んできた。この日は快晴で、山の緑、岩の黒、空の青のコントラストが眩しい。
7:35
2000メートル弱地点
焼岳を見ながら、緩やかになった傾斜道を歩く。実際に見えている焼岳は、山頂ではないんですけどね。樹林帯を抜けてしまったため日差しが直接降り注ぎ、汗がダラダラと流れる。
やがて本物の頂上、噴煙を上げている北峰の麓が見えるようになると、また登りが始まる。いかにも火山らしいゴツゴツとした岩と、その隙間に生えている低木や草。そんな風景を見ながら、噴煙目指して登っていく。やっぱり登りはきついのだ。噴煙が出ているすぐ近くの暗部に到達すると、火口湖が見える。んー、絶景。
8:40
北峰・南峰鞍部
鞍部でしばらく休憩し、噴煙を吐いているすぐ横を通って、北峰下に到達。そちら側に出た途端、重々しい穂高連峰がドーン!と構えている姿が見えた。迫力満点だ。そこから北峰頂上までは、ほんの1分程度。あっという間に山頂に到着する。
ちなみに、暗部を出てすぐにすれ違った非英語圏の西洋人4人組が、立ち入り禁止の火口湖へと降りていった。盆地状だから、有毒ガスか何かが溜まっていたら一発でアウトだ。
8:55
焼岳北峰山頂(〜9:25)
山頂からは360度の展望。穂高の左には、槍が小さく顔を覗かせ、そのさらに左には笠が構えている。穂高の麓には蛇行する梓川と上高地。乗鞍岳も見える。気持いいねぇ。昨晩まで東京でアクセクしていたとは思えない程の落差。火口湖を見下ろすと、外国人の方が素っ裸で泳いでいた。さすが。
30分ほど頂上でノンビリしてから下山に移る。焼岳小屋までは一気の下り。反対側から見る焼岳もゴツイ。日差しをモロに浴びながら歩き、逃げ込むようにして焼岳小屋の軒下に退避。
10:30
焼岳小屋(〜10:50)
いつも山行には500mlのペットボトル1本しか持っていかないが、今回はこの天気だったので2本携行。歩いている分にはそれで十分だったが、念のため焼岳小屋でも水分補給。水分が沁みるよ。
焼岳小屋からさらに1時間半の下り。途中、アルミの梯子で一気に高度を下げる箇所が2か所ほどあるが、こちら側も結構傾斜がきついようだ。最近は、登りよりも下りの方が足に堪える。ほどなく樹林帯に入り、直射日光が遮られるようになるが、下っているだけで次第に足がバカになってくる。途中から傾斜が緩やかになる。梓川を挟んで右岸にある林道に辿り着く頃には、足がガクガクしていた。
12:20
林道
林道を歩いて、上高地を目指す。田代橋のあたりまで、ほとんど観光客はいなかったが、橋を渡った途端に観光客だらけ。どうも外国人の方も多いようだ。最近は、都会も観光地も外国人だらけだ。
熱にやられたのか、空腹なのに食べ物が喉を通らず。体調もすぐれない。軽い熱中症かもしれない。しばらく木陰で休んでいたら楽になったので、とりあえず河童橋を目指す。
13:00
上高地・河童橋
バスの時間まで2時間。山々を眺めて過ごした。
山は本連れ
今回は、今さらですが三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜』。そう、あの人気シリーズの第一弾です。人気があり過ぎて、なんとなく読みそびれていたのですが、本好き的には読まずにはいられない1冊。結果的には、なかなか面白かったです。大事件が起きるわけではないのですが、本にまつわる蘊蓄と、ちょっとした出来事。本への愛が感じられました。栞子さんのキャラも、こんな人はいないだろうなと思いつつも、完全な男目線ながら可愛らしかったです。続編も気になりますね。

 
 
 
山 域
草津白根山
日 程
2015年7月19日(日)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
曇り時々晴れ
コメント
 本当は1泊2日で沢を絡めた山行にする予定だったのですが、直前の台風で変更。今年ちょいちょい実施している百名山をやっつけることにしました。
 白根山の火口が立入禁止になっているのは知っていましたが、先月警戒レベルが1から2に上がっており、白根火山バス停や湯釜まで立ち入り禁止になったことを把握していませんでした。そのため、急遽、殺生河原からロープエリに乗って山頂駅へ。元々、簡単な行程の予定が、さらに楽チンなハイキングとなりました。
10:10
ロープウェイ山頂駅
草津温泉に観光に来たと思われる方も大勢いるなか、ロープウェイで山頂へ。振り返ると、立ち入り禁止になっている白根山が見えるが、噴煙は出ていない。登山道は、途中までは木道が整備されている。1時間も歩かないうちに、本白根山の火口周辺に辿り着く。
11:00
コマクサ群生地
火口周辺はあちこちにコマクサ群生地がある。コマクサ久しぶり(^^)。可愛らしい花ですよね。火口を反時計周りに歩き、途中右に折れて三角点がある最高地点へ。
11:20
本白根山最高地点(〜11:30)
火口を見渡せる最高地点で軽くオニギリを頬ばり、すぐに出発。
11:50
本白根山展望所
展望所は結構な人出。そのままスルーして鏡池に向かう。展望所から鏡池までは、少し人が減る。火口周りはちょっと人が多過ぎますね。
12:10
鏡池(〜12:35)
鏡池は静かで小さな池。ただ、ゆっくり休むには夏場の日差しは強過ぎる。冬場に火口を1周して、鏡池でぼーっとするのもいいかもしれない。鏡池から30分ほど歩いて、ロープウェイまで戻る。
13:10
ロープウェイ山頂駅
のんびりハイキングのあとは、草津温泉へ。折角なので、湯畑の見学と足湯に浸かり、高速バスで帰宅。まぁ、こんなものでしょ。
山は本連れ
今回は『漁港の肉子ちゃん』(西加奈子)。明るく元気で、お人良しで、かなり抜けている38歳の肉子ちゃん。その日常を、繊細でしっかり者で、良い子を演じようとする娘のキクりん目線で描く物語。前半はあまりに出来事が日常的過ぎて、ブログか何かを読んでいるような感じになるが、最後には感動的なお話になっている。読者はキクりんに自分自身を投影し、肉子ちゃんみたいな人がいたらいいなぁとが思う。よくある日常の物語なのに、こんな小説、読んだことがなかった気がする。

 
 
 
山 域
名栗川白谷沢・棒ノ嶺
日 程
2015年6月13日(土)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
晴れ時々曇り
コメント
 梅雨の合間に、どこか沢登へ。と思って、手軽さを基準に選んだのですが、正直ちょっと今一でした。1つには一般の登山道が近過ぎること、1つには直登できる滝がないこと。滝は中程度のものが3つほどあるのですがいずれも巻くしかなく、それ以外は沢歩きといった程度です。
9:50
さわらびの湯 バス停
飯能駅から40分ほどバスの乗りさわらびの湯で下車。そこから車道を歩いて名栗湖(有間ダム)へ。さらに湖沿いに登山口まで。その間約25分ほど。
10:15
白岩沢登山口
登山口から沢沿いの登山道を登っていく。登山道が高度を上げるに従い一旦沢から離れるが、ほどなく近づいてくる。入渓ポイントは決まっていないが、少し下れば沢に降りられる場所があったのでそこから入渓。後で確認したら、2段7m滝の少し手前だった。
10:30
白岩沢入渓点
2段7m滝は右から巻いていく。一般道とは数mしか離れていない。その後、沢沿いを歩くが一般道もすぐ近くを通っており、そちらを歩く登山者の姿が見えている。時々、沢と一般道が交差する。天狗滝は左から巻く、というか左から巻こうとすると、一般道と一緒になってしまう。また沢に戻って少し歩くと、白孔雀の滝手前に出る。
11:05
白孔雀の滝
白孔雀の滝の少し手前で、沢と一般道がまた交錯する。一般登山道が鎖付きで登っていく場所で、一般道は右へ、沢は左へと分かれる。ここからは白孔雀の滝は見えない。急な崖道手前で詰まる登山者の横を左へ向かう。小滝を2つほど越えると白孔雀の滝の真下に出る。とても直登できず右側から巻きながら急登すると、結局一般道に逃げる形になってしまう。
滝上からは、ほぼ沢に沿って一般道が続いている。滝のない沢を歩いている横を、一般道を歩く登山者。なんだか間の抜けた感じ。もう少しで枯れそうになった所で林道にぶつかる。林道の下に土管風のトンネルがあり、そこをわずかに水が流れている。正確に言えば源流ではないが、これ以上遡っても仕方ないので、ここを終了点とした。
11:30
白岩谷終了(〜11:40)
林道手前から棒ノ嶺まで一般道をたどる。そこそこの急登だが、どういうわけか体調良好で、喘ぎながら登る登山者をしり目に、一気にハイペースで棒ノ嶺まで登ってしまった。最近、ランニングしている効果だろうか。
12:15
棒ノ嶺(〜12:55)
山頂には結構な人。しかも若者が多い。20代・30代で軽く半分を超えているだろう。手軽な山ほど若者が多い。一登山者としては正直人が多いと鬱陶しいという思いもあるが、登山ブームそのものは大歓迎だ。
山頂で大休止してから下山に取り掛かる。ほぼノンストップで下山。前回の男体山でストックを置き忘れてしまったので、今回は新しく購入したシナノのストック。回転タイプ(?)ではなくストッパー方式というのを初めて使った。
13:30林道、14:08登山口、14:30さわらびの湯。
14:30
さわらびの湯 バス停
今回は沢としては今一でしたが、良好な体調も確認できたし、下山後は天然温泉&ビールも楽しんだし、まずまずの山行でした。
山は本連れ
今回は『チーズと塩と豆と』。角田光代の「神々の庭」、井上荒野「理由」、森絵都「ブレノワール」、江國香織「アレンテージョ」の4編を収めた短編集。解説が付いていないため、どういう経緯・理由でこの4編の競作集が作られたのか、なぜこのタイトルになったのかわからない。内容としては、ヨーロッパの田舎を舞台に、“食”をキーに家族の肖像を描いている。感動的というほどではないが、じわじわ沁みてくる。反目し合っていても、長い間会っていなくても、血が繋がっていなくても、家族は家族。そんな思いを新たにする。

 
 
 
山 域
男体山
日 程
2015年5月23日(土)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
晴れ
コメント
 連続百名山です。前回は意外と空いてるなぁと思いましたが、今回は結構な人出。雪のない季節になると、やはり百名山人気はすごいですね。
10:00
二荒神社中宮
電車とバスを乗り継いで二荒神社へ。ここで登拝料ということで500円を支払い、御守りを頂いて登山開始。しばらく階段を上ってから登山道へ。いきなりの急登です。三合目でアスファルト仕様の林道にぶつかると、そこからは林道を歩くこととなる。蛇行しながら緩やかに登る林道をトボトボと歩くと、真っ白な鳥居が見えてくる。そこが四合目だ。
10:45
四合目
四合目からは一気に急な登山道。これがとにかくきつい。時々手を使わなければならないような急登が八合目と九合目の間まで続く。途中、五合目と八合目付近に、簡易な避難小屋らしきものがある。
それにしても登山者が多い。常に誰かの姿が視界に入っている。さすが百名山人気だ。これだけの急登を、これだけ多くの人が行き交っているので、遅い人がいると数珠つなぎになってしまうこともある。
11:55
2,170m地点(〜12:05)
七合目と八合目の間(?)あたりで小休止。さすがにシンドイ。
休憩後、さらにあえぎながら登っていくと、途中で傾斜が緩やかになる。が、これは比較の問題であって、まだまだ登る。きついなぁ。しかも九合目あたりからはガレ場になるので、富士山を登っている感じだ。頂上が見えてくると気が逸るが、なかなか到着しない。1歩1歩踏みしめて、ようやく頂上に到着。
12:45
男体山山頂(〜13:35)
山頂からは中禅寺湖が見渡せる。周囲の山の一部は雪を被っているが、山の名前がサッパリわからない。男体山の雪は、わずかに残るだけの状態。この日は天気も良く、山麓辺りはかなり暑かったが、さすがに2000mを超す山頂ともなると、風は冷たい。ゆっくり休憩、食事してから下山に移った。
帰りも当然ながら急坂なので、足・膝を痛めないようにストックをフルに使いながら下山。八合目くらいまでは登りの人とすれ違うことが多く、待ち時間も長くなりがちだが、その後は順調に下ってゆく。
14:55
四合目
四合目、アスファルトの林道に出たところで、気持ち的には登山が終了した気分。林道を、坂の傾斜に任せて下ってゆく。道路の谷側をよく見ると、2ケ所ほどショートカットの下山道ができている。ここを使うと少し時間を稼ぐことができる。三合目からまた山道に戻り、しばらく下ると、ほどなく二荒神社に辿り着く。
15:30
二荒神社
ひたすら登ってひたすら降りるというシンドイ山でしたが、体力的に下り坂の自分でも、まだこのくらいはいけるという確認ができた山行でした。それから、先日買った携帯GPSを初めて持って行ったのですが、まったく使いこなせていないながらも、十分に役立ちそうだという感触が得られました。今後、沢登りや雪山では、大きな安心感に繋がりそうです。
山は本連れ
今回は『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ)。叙述トリック好きの自分としては前から気になっていたのですが、書評が大きく二分していたこともあって後回しにしていました。しかし、映画化されたと聞いて改めて気になり、読んでみた次第です。結果はかなりネガティブ評価ですね。確かに伏線の張り方は見事で、実によくできています。ただ個人的には、叙述トリックというのはテクニックではなくて演出方法だと思うのです。
『十字館の殺人』(綾辻行人)や『ある閉ざされた雪の山荘で』(東野圭吾)などいわゆるミステリー作品では、「叙述トリックが明かされる瞬間=犯人が明らかになる瞬間」であり、読者はその鮮やかさに爽快感というか、ある種のカタルシスのようなものを感じるわけです。殺人事件などが起こらない広義のミステリー、たとえば『花の鎖』(湊かなえ)や『黒部の羆』(真保裕一)などでは、叙述トリックは物語に深み・重みを与え、真相がわかった瞬間の感動が大きくなります。そういう観点で言うと、本作は読み終わった瞬間はキョトンとしてしまい、後からよく反芻しないと、あるいは二度読みしないと意味がわかりません。しかも、意味がわかった後は嫌な気持ちになります。読後感が悪いのです。読んでいる途中でトリックに気付いた人にとってもそれは同じことでしょう。結局のことろ、話自体が感動的ではないので、叙述トリックのためだけの作品という印象になってしまうのです。その辺がネガティブ評価の理由です。とはいえ、どういう風に映画化したのかはちょっと気になりますね。

 
 
 
山 域
恵那山
日 程
2015年5月2日(土)〜3日(日)、1泊2日、避難小屋泊
メンバー
単独行
天 候
晴れ
コメント
 快適な春の雪山狙いで恵那山へ。当初、中津川駅からタクシーで黒井沢登山口へ向かうつもりが、タクシーの運転手さん曰く、林道が土砂崩れで通行止めだとのこと。広河原から登ろうかとも思ったのですが、運転手さんは長野県側なので行ったことがないとのこと。タクシー代も1万円を超えてしまうので、神坂(みさか)峠を選びました。結果的には、これもラッキーだったようで、登山の途中に出会った人の話では、広河原への車道も途中の落石で通行止めとのこと。つまり、今は神坂峠からのルートでしか登れないんですね。ということで、朝自宅を出て、新幹線・名古屋駅経由、中津川駅からタクシー代7,300円ほどかけて神坂峠へ。そこから登山開始です。
10:10
神坂峠
まずは車道沿いに登っていく。タクシーでもう少し高度を稼げたじゃん、と思っているうちにいつの間にか車道から離れていく。目の前にはドッシリと構えた恵那山。しばらく登ると小ピークに着く。そこから右のルートに入り下りとなる。この下りが、あれよあれよとドンドン下っていく。腕時計に付いている高度計機能によると、鳥越峠の標高が1550mほどなので、神坂峠から登った分以上に下ったことになる。なんだか損した気分。
10:55
鳥越峠
鳥越峠からしばらくは並行移動。その後、大判山への登りにかかる。天気は快晴。直射日光が当たり、かなり熱い。途中、恵那山の写真を撮ろうとしたら、デジカメにバッテリーが入っていないことに気付く。充電して入れ忘れた!毎回、何か忘れ物をする自分。
11:35
大判山(〜11:50)
電車の中で朝食パンを食べただけだったので、山頂でおにぎりを1つ。今ひとつ食欲がない。大判山を下って、またひとつ小ピークを越えた。鞍部で小休止して、またおにぎり1つ。そこからは上り1本調子となる。標高1800mを越えた辺りから残雪がちらほら出てくるようになり、1900mより上はずっと雪の上。ただ、アイゼンは要らない。半シャーベット状態の融けかけの春の雪なので、アイゼンを付けても効かないだろう。急な所はキックステップで登っていく。
14:00
尾根分岐点(〜14:05)
尾根まで出ればこっちのもの。あとは横移動で、小屋までゆっくり歩いていく。20分強で、結構立派な避難小屋に到着。小屋とは別に、これまた立派なトイレが建てられている。
小屋に荷物を置き、空身で山頂へと向かう。
14:30
恵那山山頂小屋(〜14:40)
14:50
恵那山山頂(〜15:00)
山頂まではわずか10分。残念ながら木に囲まれていて展望がきかない。わざわざ展望台が作ってあるが、そこに登っても見えない。意味ないじゃん。山名のプレートだけ撮影して、早々に小屋に戻った。
15:10
恵那山山頂小屋
GWだからそこそこ混んでいると思ったが、15時過ぎだというのに誰もいない。雪で水だけ作って、その後は持参した白ワインを飲みながら読書タイム。16時頃1人到着したが、外でテン泊。17時前に食事も済ませ、1人ノンビリ。今日は小屋1人占めかぁと思っていたら、17時半過ぎに2組5人が相次いで到着。30代のご夫婦と20代の若者3人。営業小屋ではないので問題ないが、ちょっと到着が遅いね。でも、その後の行動が素早かったようで、19時過ぎには全員就寝。おやすみー。
―――(恵那山山頂避難小屋泊)―――
5:00
起床
さすがに夜中は多少冷え込んだようだが、眠れないほどではない。10時間近く熟睡。
テン泊の人の声が聞こえ、小屋の裏の小高い場所まで行ってみると、美しいまでの日の出が雲海から出てきたところだった。南アルプス連山の隙間に富士の頭、御嶽山も見える。いいねぇ〜、山は。
6:20
避難小屋 発
ひとつだけ懸念していたのは、朝方の冷え込みで雪が凍ってアイスバーン状態になっていること。でも、それも杞憂だったようで、雪は昨日と変わらずシャクシャク。アイゼンなしで何の支障もない。雪の上を半ば滑るようにして下っていく。
6:50分岐、7:50この辺で雪がなくなる、8:20大判山、9:10鳥越峠。
9:10
鳥越峠(〜9:20)
行きに通った時、峠の指導標に「強清水20分」とか書いてあったのを見ていたので、帰りは神坂峠ではなく強清水に下ろうと考えていた。もう少しとく考えながら道標を読めば良かったのだが、正確には「強清水方面 林道まで20分」と書いてあった。結果として、林道をさらに30分ほど歩くこととなった。
ちなみに、持参した山と高原地図2009年版では、このルートは破線になっている。確かに多少荒れ気味ではあるが、迷い心配はなさそうだし、十分登山道と言って問題なさそうだ。ただ、下の方は涸れ沢を通るルートとなっており、雪が残っている場所のすぐ下は、落石が怖い。
9:40
追分登山口
20分で林道着。「追分登山口」との指導標があり、車が2,3台置けるスペースがあるので、ここから登ってもいいかもしれない。強清水まで30分の林道歩きは余計だが、それでタクシー代が1200円ほど安くなったから仕方ないか。
10:10
強清水
強清水というくらいだから、美味しい水が飲めるのかと思ったら、生で飲んではいけないらしい。きっと昔はキレイだったのだろうが、何年か前に大腸菌か何かが検出され、以来そうなったとのこと。
ここまでタクシーに迎えに来てもらった。行き帰りのタクシー代が馬鹿にならない。とはいえ、少し奥深い山といった雰囲気がある方が、山らしくていい。GWにしては人も少なかったし、なかなか快適な登山でした。
山は本連れ
今回は、有栖川有栖さんの「高原のフーダニット」。中編3編が収録されています。実は初有栖川だったのですが、初めて読むには適していなかったかもしれません。“フーダニット”といういかにも本格を連想させるタイトルに惹かれて買ったのですが、表題作以外はドタバタミステリだったりショートショートだったりと、有栖川作品としては番外編でした。まぁ、単純に面白く読めました。

 
 
 
山 域
高尾・陣馬縦走
日 程
2015年4月18日(土)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
晴れ
コメント
 登山の中身的には日に日に軟弱化している感じですが、ハイカーのメッカ、高尾山から陣馬山までの縦走ハイキングの出かけてきました。まぁ、どんな山も気持ち良いですね。
8:30
ケーブルカー高尾山駅
清滝駅から歩いてもいいのですが、今回はそのあとの歩きも長いので、ケーブルカーを使って高度を稼ぐ。さすが高尾山。本格的な登山装備の人から普段着の人まで、幼児から80歳超の人まで、そして外国人の方まで、とにかくいろいろな人が訪れています。
9:00
高尾山山頂(〜9:05)
高尾山までは30分ほど。山頂で「ビジターセンター」らしき建物の工事をしていた。多くの人が来るので、文化的施設というか、魅力を増やそうということなのだろうか。山頂に散りかけの桜が咲いていた。富士の遠景と桜。風流ですなぁ・・・。
高尾山山頂を抜けて、城山へと向かう。この辺りもまだまだ人が多い。一丁平を過ぎたあたりは桜の木が多い。あと1週間早ければ見ごろだったことだろう。新緑の鮮やかな緑と桜の花。爽やかな春の雰囲気を味わいながら歩いていくと、城山に到着する。
9:55
城山山頂(〜10:20)
城山茶屋で休憩。大勢の方が景色を眺めながら休憩している。“名物”とのノボリが立ったなめこ汁をいただいた。歩いて体はほてっていたが、それでもうまい。冬場、気温が低い時だったら、もっと美味しく感じたことだろう。
城山から15分強下ると小仏峠に出る。バスでこの下まで来て、登山を開始する人もいるらしい。
10:37
小仏峠
峠を過ぎると登りに転じる。そこそこ斜度のある山道で、コースタイムは40分ほど。この日は調子が良かったので一気に登ってしまった。
11:05
景信山山頂(〜11:45)
景信山の茶屋には城山以上に人が多い。宴会気味のパーティもいるほどだ。ここで名物の山菜天ぷらを食したうまい!いいねぇ、春満喫です。
景信から陣馬まではそこそこ距離があるが、アップダウンはそんなにない。とはいえ展望もなく、林道のような山道をひたすら歩いて行く。ここまでくると人の数も減り、少し登山らしい感じになってくる。風がやたら強くなったが、これは場所の問題ではなく、この日は全国的に午後は風が強かったらしい。
どこで痛めたのか、右膝が少し痛い。登りよりも下りの方がきつい。歩くことに疲れを感じ始めた頃に、突然、陣馬山に到着した。陣馬山の象徴ともいえるモニュメントが目印だ。
13:25
陣馬山山頂(〜14:00)
陣馬山山頂も結構な人。反対側から上ってくる人も多いからだろう。午後になって霞んできて、富士山は見えなくなっていたが、景色はすばらしい。日当たりも抜群。食事をしたり、ぼーっと景色を眺めたり、日なたぼっこをしたりと、人それぞれに寛いでいる。
当初、藤野駅の方に下山するつもりだったが、右膝を痛めたので、短時間で到着できる陣馬高原バス停に方向を転換。和田峠経由なら20分ほどで車道に出られることから、自転車で上がってきている人もそれなりにいるようだ。
15:10
陣馬高原下バス停
ということで、高尾山から陣馬山までのハイキングの山旅。行きも帰りも人が多いという点がネックですが、景色もよく、名物も美味しく、なかなか気持ちの良い山行でした。
山は本連れ
またまた読んでしまいました東野圭吾。今回は「ナミヤ雑貨店の奇跡」。基本、短編連作集ですが、各短編が実にうまくリンクしており、かつ各話ごとにちゃんと完結し、感動的な内容となっている。やはりこの人は天才ですね。

 
 
 
山 域
箱根山
日 程
2015年2月21日(土)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
曇り
コメント
 最近は、楽して山を楽しむ感じ。今回もとりあえず富士山見物くらいのつもりで箱根をチョイス。高低差も少なく、駒ヶ岳から神山、大涌谷まで散歩しようと思っていたのですが、ちょっと違いました。というのも、意外と雪があったのです。そりゃ、多少の雪はあるだろうと思ってましたが、想像以上の雪でした。箱根とはいえ、富士山周辺はやはり雪が多いのですね。まぁ、10〜20cmくらいのフカフカ雪で、アイゼンもスパッツも要らない程度だったので、快適なスノーハイクを楽しんできました。
11:00
駒ヶ岳ロープウェイ山頂駅
小田急箱根高速バスに乗って箱根園へ。そこから山頂までは、ロープウェイに乗って、あっという間に高度を稼ぐ。バスに乗っている間は富士山の全容が見えていたのに、ロープウェイ山頂駅に着く頃には周囲は完全に霧。駒ヶ岳山頂の神社は見えるものの、富士山も芦ノ湖も見えず残念な感じ。
山頂駅から駒ヶ岳山頂まではほんの数分。いつもなら山頂まで観光客が来るようだが、この日は生憎の霧と足元の雪で観光客もまばら。
11:10
駒ヶ岳山頂
じっとしていると寒いので、山頂ではお参りだけして、早々に登山道へと踏み出した。登山道は雪が結構積もっているものの、道具類は不要。登山者に踏み固められてちょっと滑りやすくなっている箇所はあるが、難所は特にない。駒ヶ岳から神山へは、ちょっと下ってちょっと登るだけ。歩行は1時間ほど。ノンストップで歩いたら、いつの間にか山頂に着いていた。
12:00
神山 山頂(〜12:35)
山頂に着いても、未だ霧。何も見えず。早々に昼食。この日は、セブンイレブンで買ってきた鍋焼きうどんをコンロで加熱して頂きました。やっぱり雪山はアツアツの鍋焼きうどんがいいですね。食事が終わる頃に、ジジババ集団20人ほどのパーティが到着したので、入れ替わりで出発です。
山頂を離れて少し歩くと、早くも硫黄の臭いが漂ってくる。これが箱根かぁ。硫黄臭を味わうこと数10分、遠くに湯気と駐車場が見えてきたら、もう大涌谷だ。
13:20
大涌谷
大涌谷は観光客でいっぱい。でも、よくよく聞いてみると、かなりの人が外国語を話している。そう、この日は中国の春節とやらで、日本中が中国人で溢れていたのだ。お土産ショップに溢れている中国人を尻目にジオパークへ。箱根の火山に関する施設なのだ。う〜ん・・・。もう少し工夫の余地があるような。
箱根外輪山、体力のない人にはもってこいの山です。
山は本連れ
今回は中村文則の「掏摸」。本当は「去年の冬、きみと別れ」を読もうと思ったのですが、たまたま入った本屋さんで見つからなかったので、こちらになりました。中村さんの感性、凄いです。少なくとも私にはないものを持ってます。「去年の冬・・・・・」もかなり読みたくなってきました