なんとな〜く山日記
(2013年)
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根が不精なので、簡単なコメントだけつけてみました。ちゃらんぽらんでスイマセン。


【2013年】
月 日
山 域
日 程
形 態
メンバー等
備 考
9/20〜21
利島宮塚山夜行日帰り船中泊単独久しぶりのさるびあ丸(^^)
8/10〜13
月山夜行2泊山小屋泊単独信仰登山の山。出羽三山
鳥海山山小屋泊単独霧、霧、霧。いい山なのに・・・
5/4
飯縄山日帰り日帰り単独北信五岳。高妻山かっけー
3/23〜24
雪の上高地散策1泊2日テント泊単独釜トンネルって噂通り不気味
1/5
石割山日帰り日帰りツアーみっきーのアタシツアーです

 
 
 
山 域
利島宮塚山
日 程
2013年9月20日(金)〜21日(土)、夜行日帰り
メンバー
単独行
天 候
曇りのち晴れ
コメント
 海抜0mから島の最高所まで自らの足で登る、称して島登山。とりあえず伊豆諸島くらいは全部登ってみようかと思っているのですが、それもまだ道半ば。今回の利島は接岸率というか就航率が低いので、天候によっては引き返すことになる。悪天候続きで仕事に支障が出てもいけないので、安全を見て3連休に利島宮塚山に行ってきました。
―――(さるびあ丸にて宿泊)―――
6:30
利島港 着
前日23時に竹芝桟橋を出航したさるびあ丸。3連休前で混んでいるのは仕方ないが、2等席のほかに「席なし」とかいう乗船券ができたため、通路まで人で溢れていた。気にせず2等和室で熟睡していると、朝4時半には大島が近いとのことで放送で起こされた。仕方なく、デッキで大島を眺めながら、カレーヌードルの朝食。
やがて利島に接近。多少揺れたので心配したが、無事利島港に接岸、上陸を果たした。目の前は、美しい円錐形の宮塚山。早速、出発し車道を歩く。
7:00
堂の山神社
島には平らな場所がほとんどない。港から20分ほど坂道を登ると堂の山神社に着く。その横の道を入ると、島の名産・椿油の元となる椿の木が生い茂っている。そこをくぐるようにして登っていく。花の季節はさぞ綺麗なのだろうが、如何せん早春の頃は風が強く、就航率が低い。今日は椿の木のみ。
椿畑を抜けると再び車道に。そこから宮塚山を東廻りに廻るようにして移動し、ジグザグの車道を登ってウスイゴウ園地に辿り着く。
8:00
ウスイゴウ園地
ウスイゴウ園地の少し上から、いよいよ登山道へ。あまり人が入らないのか、やたらと蜘蛛の巣が顔につく。標高500m余りの山だが、傾斜が結構きつい。日頃の運動不足もたたって、たいした距離を登っていないのに、すぐ疲れてしまう。途中、村落展望台に寄り道し、ぼーっとしてから山頂へと向かう。ちなみに、山頂は全く展望が利かないので、展望台へは必ず寄った方がいい。展望台から10分ほど登ると山頂に到着する。
8:55
宮塚山 山頂
山頂は何も見えないので、記念撮影だけでスルー。西側の登山口へ向けて下山する。宮塚山登山道入口へ降りるつもりが、途中の分岐で間違って右の道へ入ってしまい、予定よりだいぶ北の車道に到着(9:30)。そこから車道を辿って南ヶ山園地へと移動した。
9:50
南ヶ山園地(〜10:30)
ここで長休止。南ヶ山園地からは南方の島々が見える。一番近くにあるのが鵜渡根島。今は無人島だが、かつては人が住んでいたこともあるらしい。是非渡ってみたいと思うが、船便がない。鵜渡根島の右には新島、そして式根島。晴れていれば、伊豆諸島のもっと遠くの島々も見えるそうだ。
南ヶ山園地を出て利島港方面へ。郷土資料館で時間を潰そうと思っていたが、ナント土日祝日は閉館。利島は観光に力を入れていないので、あまり見るべきところがない。仕方なく港に戻り、宮塚山を眺めたり、釣り人を眺めたり、昼寝したり・・・。
14:20
利島港 発
帰りは高速ジェットで竹芝へ。乗船時間が3時間もかからないのはいいが、ビールは飲めないし、景色も楽しめないので、個人的には大型客船の方が好み。
山は本連れ
今回は『真夏の方程式』(東野圭吾)。映画にもなりましたが、まだ見ていません。まずは原作。ということで読んでみました。まぁ、東野圭吾さんの作品にハズレはないというところでしょうか。ガリレオ先生らしさが足りない気もしますが、単なる殺人事件、ミステリーではないところが、東野氏の作品の良い所です。

 
 
 
山 域
月山
日 程
2013年8月12日(月)〜13日(火)、前夜泊1日
メンバー
単独行
天 候
曇り時々晴れ
コメント
 鳥海山でヘロヘロになった体のまま、月山へと移動。夕方、羽黒山経由で月山八合目バス停へと辿り着き、そこから歩いてわずか10分で、今日の宿泊所・御田原参籠所に到着。文字通り参拝の方が籠る(泊まる?)場所で、宿の方は皆白装束だ。朝晩には読経の声が流れ、法螺貝の練習?などもしている。鳥海山以上に、月山は宗教色の強い山だ。そういえば、鳥海山にも御田ヶ原という場所があったが、信仰と何か関係のある言葉なのだろうか。
ここの食事は完璧な精進料理。でも、体が疲れているせいか、とてもご飯が美味しい。
―――(御田原参籠所にて宿泊)―――
6:30
御田原参籠所
昨日までとはうって変わって快晴。なだらかな月山の山容がよく見える。野原というか、湿原のような気持ちの良い登山道を歩きながら、少しずつ高度を上げる。登山道のあちこちに満月のような丸い石が置いてある。登山者のため、というよりも修験者のために、登りやすいように整備したのだろう。これだけの数の丸石を置くのは、相当大変な労力だろう。
7:35
仏生池小屋
ほどなく仏生池小屋に到着。水を1杯口に含むだけで、ほぼノンストップで通過。その先も、所々に傾斜が増す場所もあるものの、基本緩やかな斜面が続く。標高2000mもない山だが、鳥海山同様斜面のあちこちに雪渓が残っている。東北の山々の積雪の多さを偲ばせる。
鳥海山に続いて連続で登ったせいで体が山に馴染んでいたのか、体調は快調そのもの。結局ほぼノンストップのまま、気付いたら山頂に到着していた。あっけない。
8:35
月山 山頂(〜9:30)
月山の山頂は広くて平ら。少しだけ小高くなっている場所に月山神社が建っている。そこは神域なので、お祓いなしには入れない。
天気は快晴だったはずなのに、山頂が近付いた頃からまた霧が出てきた。昨日・一昨日ほど濃くはなかったものの、残念ながら山頂から鳥海山を見ることはできなかった。
山頂で小1時間休憩。ここから八合目に降りればあっという間に登山口に着くが、ここはやはり湯殿山方面に下りたい。羽黒山・月山・湯殿山と辿るのが修験者の道なのだ。もっとも、湯殿山自体は登れないのだが、その辺はよくわからない。
月山から金姥に向けた道はかなりの急勾配。ガレ気味の砂礫地帯を下ってゆく。登ってくる人は辛そうだ。
10:20
金姥
金姥までの道のりで、多くの家族連れとすれ違った。計画段階ではあまりよく見ていなかったのだが、月山リフトがあるため、姥沢経由で月山に登る人が一番多いようだ。下りも同様で、金姥までは何人か下っている人がいたのだが、皆そこから姥沢方面に向かってしまい、湯殿山へ行く人は誰もいなかった。
11:00
施薬避難小屋
金姥から山腹を回り込むようにしばらく下ると施薬避難小屋に到着。修験者のための薬置き場でもあったのだろうか。ここは「装束場」ともいい、湯殿山から月山に登る修験者が、ここで装束に着替えた場所のようだ。
小屋から先は急坂。鉄梯子がいくつも掛かっている。そこで一気に高度を下げ、さらに下っていくと湯殿山本宮に到着する。
11:40
湯殿山本宮
出羽三山とか、月山・羽黒山は知っていたが、湯殿山は知らなかった。でも、意外に多くの観光客が来ていて驚いた。外国の方も2人ほどいた。どんなガイドブックを見たら、載っているのだろう。しかしまぁ、飯縄山に行った際に通った戸隠も観光客が多かったから、こうした地方の宗教色の強い場所は人気があるのだろう。信心を持って来ているとは思えないが・・・。
今年の夏休みは、鳥海山&月山の梯子登山。運動不足の自分には、ちょうど頃合いの山でした。

 
 
 
山 域
鳥海山
日 程
2013年8月11日(日)〜12日(月)、1泊2日
メンバー
単独行
天 候
曇り(霧)
コメント
 お盆休みです。さて、どこに行こう。と、ゆっくり考える暇もないまま休みに突入。体力不独を理由に、遠くてなかなか行く機会がないけれど、山としてはハード過ぎないといった理由で鳥海山にしました(思っていたより実際はハードでしたが・・・)。ついでに、飛島に足を延ばして1泊と思ったら、お盆のせいか宿が満杯でした。結局、月山への梯子登山となった次第です。
9:50
鉾立バス停 発
全国各地で最高気温が40度を越えたという超猛暑日にこの日、深夜バスで一路さかた海鮮市場へ。ここで美味しい海鮮丼でも食べてから山へと向かうつもりだったが、道路が混んでいたのか、予定より遅れ気味。仕方なく手前の庄交バスターミナルで乗り換え、象潟登山口となる鉾立バス停へと向かう。
鉾立へ着くと、なんと一面霧、霧、霧。視界10mほどの濃霧。その分涼しくて助かるが、風も強く、上の天気も怪しい限り。濃霧を強行して出発する人、諦めて宿をキャンセルする人などいる中、私は強行突破。折角ここまで来たしね。
比較的傾斜は緩やかだが、霧で周囲がよく見えないので、なんとなく不安を感じながら登っていく。1時間ほど登ると突然雪渓登場。やはり鳥海山は雪が多いようだ。雪渓を過ぎてさらに少し進むと、賽の河原に到着。ここは雪解け水で給水が可能だ。
11:00
賽の河原
さらに進むと石畳然とした登山道。道沿いにはニッコウキスゲらしき高山植物が咲き乱れている。上を見ながら歩いていたら、強風に霧が流された隙間から、小屋が見えた。あれが御浜小屋だろう。俄然元気が出る。
11:35
御浜小屋(〜11:55)
御浜小屋で、何か小屋の名物料理で昼食しようと目論んでいたら、カップラーメンとおでんしかなかった。仕方なくカップヌードルで腹を満たし出発。
小屋を過ぎてしばらくは、なだらかな散歩道。帰路、少し霧が薄くなった状態で通った時の印象では、景色の良い登山道のようだが、行きは濃霧で何も見えず。あちこちに雪渓が残るなか、いくつか雪渓を渡る。
12:40
七五三掛(〜12:50)
七五三掛に着くと、目の前は荒々しい岩場。その左後方に、鳥海山山頂が見えるのだが、霧に隠されて時々しか姿を見せない。この辺から、鳥海山が以外にゴツゴツした山だということを実感する。左の千蛇谷コースと右の外輪山コースに分岐するが、ここは左に進路を取る。もったいないな・・・と思いながら登って降りて、その後、ひたすら登りが続く。正直、ここが今回の一番の正念場だった。霧で前がよく見えないなか、この斜面はどこまで続くんだろうと思いながら、ひたすら足を前に出す。日頃の体力不足を痛感する。いい加減飽きたなと感じた頃に、突然御室小屋に到着した。
14:25
御室小屋(〜14:50)
小屋でしばらく休憩してから頂上へ向けてGo!小屋から頂上までは半分岩場のような感じ。1,2級程度の岩場を、白いペンキに導かれて登る。岩塔というほどではないが、大きな岩が積み重なった小高い場所がいくつかあり、その1つが最高地点だ。
15:05
鳥海山 山頂(〜15:20)
10人も立てない狭い山頂。風に流された霧がたまさか晴れた一瞬だけ、周囲の景色が見える。山形県最高峰・鳥海山の山頂である。
山頂へのルートは2つある模様だが、混んでいる時にはそれでもすれ違いが大変だろう。。霧のせいかもしれないが、行きと帰りで違うルートにしたら道がわからなくなってしまった。
15:40
御室小屋
小屋に戻ってから、“覇者の一杯”という名の付いた生ビールで祝杯。なんと、1杯1,000円。高級生ビールなのだ。
とはいえ山頂御室小屋は、山岳信仰の山らしく大物忌神社の所有。食事は精進料理に近く、タケノコやぜんまい、コンニャクなどが中心だが、サバの味噌煮も出ていたので、精進料理ではないようだ。近くに雪渓があるものの、水が全くなく。食事時でも、水分は味噌汁と高速のPA並みの小さなコップ1杯のお茶のみ。水分補給には注意したい。
御室小屋は200名収容可能らしいが、今日は濃霧の影響か50人程度。泊まっていた人たちも予想外の空き具合に驚いていた。
―――(御室小屋にて宿泊)―――
6:00
御室小屋
食事は朝晩とも5時半から。しかし、日の出を見に山頂に出かける人もいるため、4時過ぎには物音で起こされてしまう。朝食は、黒豆、卵、きんぴらごぼう、たくわん、など。やはり精進料理っぽいが、卵は精進料理なのかな・・・?
下界の天気予報はここのところ晴れ続きだが、この日も山は霧。またしても濃霧の中、下山を開始した。
7:55
御浜小屋
御浜小屋付近で、天候が一時雨に変わった。霧だったので最初から雨具を身に付けていたが、ザックカバーを追加で装着したところ、すぐに止んだ。
9:25
鉾立
結局、昨日の朝からずっと霧の中。流れる霧の隙間からしか景色を楽しむことができなかったが、鳥海山の面白さは十分垣間見ることができた。今度は、晴れた時に登りたいものだ。
鉾立からバスで酒田駅に戻り、そこから鶴岡へと移動。さらにバスで月山八合目バス停へと向かうのであった。
山は本連れ
普段はミステリー中心に小説を持って行く自分だが、今回はノンフィクション。掛尾良夫の「『ぴあ』の時代」。序章に、雑誌「ぴあ」の休刊を受けて、こんな記述がある。「40代以上の層はもっと複雑だった。(中略)『ぴあ』の情報で名画座に通いつめたり、ライブハウスに足繁く通ったこの世代は、ニュースに触れた途端、脳内に冷凍保存されていた記憶が解凍された。そして、『ぴあ』を片手に街中をかけめぐった日々の記憶が鮮やかに蘇ったに違いない。」 確かに、学生カバンの中にはいつも「ぴあ」があり、お金がないので、ロードショーではなく名画座や公民館・学園祭でばかり映画を観ていた。「ぴあ」が発売されると、50音順のインデlックスページを順番にチェックして、どれを観に行くか決めていた。そんな世代なので、懐かしくこの本を読んだ。ある種、起業本であり、昭和の世相を辿る本でもある。

 
 
 
山 域
飯縄山
日 程
2013年5月4日(土)
メンバー
単独行
天 候
曇り時々晴れ
コメント
 転勤になって、何かとバタバタ。前日の3日に慌てて行き先を検討するあり様。3月に愛鷹山に行こうと思って悪天で止めたことがあったのでそこにしようかと思ったのですが、富士山の世界遺産登録で混んでいそうだったので中止。少しくらい雪が残っていて、比較的ラクに登れそうな山ということで飯縄山にしました。
 電車とバスを乗り継ぐこと約4時間、結構遠いなぁ。GWなので混んでいるかと思ったのですが、意外と空いていました。
9:55
飯縄登山口
バス停から別荘地を抜けて登山道へ。暑過ぎず、寒過ぎず、登山にはもってこいの気候。しかもこの山は、一定の斜度で淡々と登山道が続くので、いつのまにか高度を稼いでしまっている。恐らく、かつては馬でここまで上がってこれたであろう「駒つなぎの場」という場所まで、1時間で標高差400m。快適なペースで到達。
10:50
駒つなぎの場
駒つなぎの場で休憩を取るつもりだったが、調子が良かったのでそのまま通過。さらにそのまま歩いて、林を抜けた辺りで初めての小休止。振り返ると、雪を抱いた北アルプスが展望できる。風が気持ちいい。
そこからは、上方に頂上(実際は手前のニセピーク)を視界に入れながら登っていく。山頂が近付いたあたりでは、所々に雪が残っている。
11:40
飯縄神社
飯縄神社のあるニセピークに着くと、その向こうに本物の飯縄山までのなだらかな山道が続いているのが見える。ニセピークから本物までの間は雪道となっているが、かなり踏まれており、雪山を味わうには今ひとつ。そんな道を、ものの10分も歩くと、飯縄山頂に到達する。
11:50
飯縄山
登山道から左前方、方角的には北西の方向に、雪を抱いた秀麗な高妻山が見える。その左側、ギザギザの岩が続いているのが戸隠山。こうして見ると、高妻山の方が断然格好いい。高妻の右には、黒姫山とその奥に妙高・火打が見える。なかなかの好展望。
ただ、結構寒い。雪が残っているくらいだから当り前だが、Tシャツ、長袖の上に、フリースを着込んで、頂上からの景色を堪能しながら昼食。
12:30
飯縄山 発
ニセピークを過ぎて高度を下げ始めて間もなく、左が登って来た飯縄登山口(飯縄高原方面)、右が中社宮方面という分岐に遭遇する。最近ピストンが多かったので、今回は久しぶりに登りと下りで別ルートを選んだ。ただ失敗だったのは、下りのルートが北斜面だったこと。雪が融けて、登山道がドロドロになっていた。
13:25
萱ノ宮

萱ノ宮を過ぎると傾斜が緩くなり、淡々と笹の生い茂る登山道を下ってゆく。
13:45
車道
山頂からわずか75分で車道に到達。そこから中社宮までは車道を歩いて行くだけなのだが、驚いたのは車と人の多さ。GWの影響なのだろうが、戸隠方面がこんなに集客力のある観光地だとは知らなかった。駐車場に入れずに、仕方なく諦めて帰る人もちらほらといた。
14:00
中社宮
飯縄山は約2時間弱800mの登り。最近体力に不安があるので、2時間程度で登れるというのは疲れを感じる前に山頂に到達する感じで快適。長野までやってきたことを考えるとちょっともったいない気もするが、行き帰りの電車も、登山の、旅の一環。また楽しからずや。
山は本連れ
今回は篠田節子さんの『贋作師』。ミステリーの体裁を取りながら、人間の業の深さを描き、さらにラスト間近ではハードボイルド的な展開も見せる。なんとも贅沢な作品。これがデビュー2作目だというから凄い。それにしても篠田さんは、『カノン』や『神鳥 ーイビス』もそうだったが、芸術全般に造詣の深い方のようだ。

 
 
 
山 域
雪の上高地散策
日 程
2013年3月23日(土)〜24日(日)、1泊2日
メンバー
単独行
天 候
曇り
コメント
 雪の上高地。最近は、ツアーなどで冬に上高地に来る人も多いのだそう。一度、ノンビリ来たかった場所にようやく来ることができました。
 冬場は、上高地までバスが通じていないため、中の湯からの歩き。バス停に着くまでで、既に半日の行程です。
12:20
中の湯バス停・釜トンネル入口
中の湯バス停と釜トンネル入口は、ほんの100mの距離。身支度を整え、いざ釜トンネルに突入。釜トンネルについては事前にネットで確認したのですが、情報がまちまち。ヘッドライトが必要という人・要らないという人、凍結しているのでアイゼン装着という人・不要という人。たぶん、時期により状況が異なるのでしょう。結果的には、ヘッドライトについてはトンネルの所々に灯りがあり、先方はぼんやりと見えたりするのですが、足元が真っ暗なのでヘッドライトがないと怖いです。行き交う人などなく、釜トンネルを舞台にいろいろな怪談が生まれているのもわかる気がします。また、アイゼンは不要でした。認識していなかったのは、その傾斜。1300mにわたって平均約11%の斜度が続きます。たいした斜度ではないのですが、重い荷物を背負った状態でこの角度が続くのは意外と疲れます。なお、ゲートが閉まっているからと油断していたのですが、行き帰りで1度だけ車が通りました。歩道を歩くようにしましょう。
12:47
釜トンネル出口
20分と少しかけて釜トンネルを通過。当然、釜トンネルに入る前から道路脇には雪が積もっていたのですが、この先で工事をしているらしく、しばらくは除雪された車道を歩く。積雪は1mもない感じ。
20数分歩いたところで、除雪された車道は梓川を渡って右岸へ。唯一、道を間違えそうな場所はここだけ。ここで、橋を渡らずに左岸沿いに行くが、ここからは完全な雪道。ただ、入る人も多いようで踏み跡がしっかりついているので、迷う心配はない。
13:20
大正池ホテル
雪道をしばらく行くと、ほどなく大正池が見えてくる。焼岳の噴火により大正時代にできた新しい池。かつては、立ち枯れの木がなんとも言えない詫び寂びの雰囲気を醸し出していたが、土砂の流入で池は埋まりつつあり、立ち枯れの木も本当の枯れて倒れ、次第に趣きを失いつつあるように感じる。まぁ、自然の営みには、抗えないということなのでしょう。
13:55
帝国ホテル
30分少々歩くと、帝国ホテルが見えてくる。ブルドーザーのような重機が除雪作業を行っていた。ゴールデンウィークには帝国ホテルもオープンするのだろう。
この辺りまでくると雪もだいぶ深い。しかし、雪解けは既に始まっており、トレースを外れると、足がズボッと雪の中に落ち込んではまってしまう。上高地にも春が訪れている。しばし歩くと、ほどなくバスターミナルに着く。
14:15
上高地バスターミナル

バスターミナルの横を過ぎると、すぐに河童橋に到着。夏場は観光客でごった返している上高地・河童橋も、人っ子一人いない。穂高連峰も、この季節はまだ多くの雪を抱いている。河童橋で記念撮影をし、付近をしばらくうろうろしてから小梨平キャンプ場へ。雪解け水がゴウゴウと流れる橋を渡ると、すぐそこにキャンプ場がある。
14:50
小梨平キャンプ場
雪に覆われたキャンプ場の所々に、地面がむき出しになったところがある。前に来た登山者が、整地したり、雪をどかしたりした跡なのだろう。やはり土の上の方が暖かいので、トイレにほど近いところにテントを設営。先行パーティは1組だったが、こちらが到着してすぐに、もう1組到着した。翌朝見た時には、テントが5つになっていたので、夕方遅くに、さらに2パーティが来たようだ。最近の上高地人気からすると、もう少し多いかと思ったが、程良い空き具合だ。
―――(薬師沢小屋にて宿泊)―――
8:00
小梨平キャンプ場
5時半起床。たいして寒くない。早立ちしても仕方ないので、まずはのんびりとカフェオレを飲み、それから朝食の天ぷらうどん。ゆっくりと準備をした結果、出発は8時ちょうどとなった。
再度河童橋の上に立つ。来る時は気付かなかったが、穂高連峰だけでなく焼岳も絵になる。風景写真撮影後、昨日来た道を戻る。帰りは、時々梓川の近くに降りて、雪の上高地を堪能しながら歩く。最後は、釜トンネルを通過し中の湯へ。
10:45
中の湯バス停
バス停近くに「秘湯 塚原卜伝の湯」なる掘立小屋があった。しまった!こんなものがあるなら、もう少し早く出発するんだった。700円の秘湯を泣く泣く諦め、バスで帰路についた。
山は本連れ
テレビドラマ化されるなど「ビブリア古書堂の事件手帖」が大人気ですが、古書をテーマにした小説は、古くからいろいろある。今回はその一つ、ジョン・ダニングの「死の蔵書」を持参。外国物なので出てくる書籍に一部知らない本もありましたが、やっぱり古書ものは面白いです。

 
 
 
山 域
石割山
日 程
2013年1月5日(土)、日帰り
メンバー
ツアー
天 候
曇り
コメント
 新年第1弾の山行として、ツアーで石割山に行ってきました。石割山へツアー?と思われた方もいらっしゃるでしょうが、アルパインツアーサービスさんがやっている、鈴木みきさんのアタシツアーです。はい、イラストレーターにして、マンガ家の鈴木みきさんにお会いしたくて参加しました。
 マンガのキャラ同様に明るくストレートな方でしたが、お会いする前は、山に関しては縦走&スノーハイクくらいしかやらない人かと思っていたのですが(す、すみませんっ!)、実はクライミングなども含めしっかりと山の経験を積んだ上で、山でのいろいろな苦労や経験を最近登山を始めた山ガールに伝えていきたいという思いで仕事をされているとわかり、次回作が益々楽しみになりました。
7:00
新宿駅集合
新宿駅に集合し、バスで登山口へ直行。途中、中央高速から綺麗な富士山が見えました。石割山は富士山の絶好の展望台でもあるのです。
9:30
登山口
何も考えることなく、いつのまにか登山口へ。この辺がツアー登山のいいところですが、最近「トムラウシ山の遭難はなぜ起きたのか」を読み、ツアー参加者の自主性の欠如が遭難の原因の1つと痛感したので、ツアーだからと安穏とすることなく、ガイドブックのコピーと昭文社の山と高原地図は一応持参しました。
それはさておき、さきほどまで富士山がクッキリと見えていたというのに、登山口に着いた頃には薄曇りで小雪がちらつく天気。軽く準備体操をして出発です。
登山口(石割山ハイキングコース入口)から、いきなり400段を越える石段を登ります。が、ここで一気に高度を稼いでしまうので、その後は淡々と歩いていると着いてしまう感じです。
10:20
石割神社
大きな岩がパカッと割れた御神体のある石割神社に到着。大岩の周囲を時計回りに3周するといいことがあるそうです。普段、単独で出掛けている時は、ぼーっと眺めて素通りしてしまうところですが、皆さんと一緒にグルグル。こんなところもツアーっぽくていいですね。
11:00
石割山
石割山山頂着。山中湖を従えた富士山の絶景がドーン!のはずでしたが、生憎の曇天で何にも見えません。雪が本格的に降ってきました。もう少し積もると、雪山らしくなるのですが・・・。あの辺に富士山があるはず・・・というエアー絶景を楽しみ、先を急ぐ。
11:40
平尾山(〜12:50)

平尾山山頂到着。ここで昼食です。小雪がちらついており、立ち止まっていると寒いくらいです。昼食中にツアーリーダーから暖かいスープを振舞って頂きました。最近、日帰りではストーブを持っていかないことが多く、暖かい飲み物が身に沁みます。
13:10
大平山
平尾山からさらに少し移動して大平山へ。ここでついに念願の富士山が顔を見せてくれました。た、高い・・・。やはり富士山は大きかった。山頂から裾野まで丸見えの富士も迫力があっていいですが、雲の切れ間に顔を覗かせる富士もまた霊峰の雰囲気があり、なかなか素敵です。
13:50
長池山
長池山を過ぎたら、一路、花の都公園に向けて下山です。意外と勾配が急で慎重に。途中、トレランの方に追い抜かれました。少し色黒で、研ぎ澄まされた精悍な顔付きの人でした。独りで来ていたらそれだけのことなのですが、ツアーリーダーの幸さんと挨拶。誰かと思ったらナント世界的なランナーの鏑木毅さんでした。へぇ〜、本当に富士山の周りを走ってるんだ。
15:30
登山口 着
ってな感じで、無事、登山口に到着。お疲れさまでした。
(おまけ:1月6日)
登山自体は日帰りで終了なのですが、ツアーとしては1泊し、翌日、忍野八海散策、富士浅間神社参拝、富士吉田民族博物館見学と楽しみました。博物館というところは、単純に見学しているだけだと上っ面を見て終わりですが、学芸員さん(?)の解説を聞きながら見て回ったので、非常に理解が深まり、面白かったです。
いつもと違う山行。たまにはツアーもいいですね。何より、みっきーに会えたし。アルパインツアーサービスさん、お世話になりありがとうございました。