今回は夏休みの山行ということで、今の職場だとなかなか思い通りに休みが取れないので、運を天に任せて思い切って北海道にしてみました。利尻山、憧れるなぁ。神津島に続いて、海抜0mからの登山です。 |
6:55 | 自宅 発 |
| 自宅から羽田空港までは単に電車を乗り継いでいくだけ。本当は稚内からフェリーで行って、利尻島が段々見えてくる雰囲気を楽しみたかったのだが、時間の都合で今回は飛行機です。でも、飛行機に乗ると思うとちょっとリッチな感じがして、それだけでワクワクしてくる。 |
9:00 | 羽田空港 発 |
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羽田空港から新千歳空港を経由して利尻空港まで。札幌から利尻までは時間的にはあっという間で、126人乗りとかいう少し小型のジェット機で行く。
利尻に着く少し手前、北海道北部の形が飛行機から見えた。こうして見ると、地球も小さいなぁという感じ。 |
13:00 | 利尻空港 |
| 利尻とは、アイヌ語で「リ=高い」+「シリ=山」のことだとか。確かに、島の大部分を利尻山が占めている。飛行機の窓から幾分雲のかかった利尻山を見ながら着陸。 |
13:50 | ペシ岬 |
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空港からバスで鴛泊の市街地まで。ここで一旦海に出て、ペシ岬を眺める。海抜0m。これが今回の出発点だ。試しに海水を舐めてみると、少し昆布くさい。さすが利尻だ。
鴛泊から舗装道路沿いに北麓野営場へ。人っ子ひとりいない野球場、草がボーボーに生えたアスレチック場、いかにも田舎のハコモノ風な建物・カルチャーセンター・・・・・と、寂れた観光地みたいな場所を横目で見ながら1時間ほど歩くと、北麓野営場に到着した。 |
14:50 | 北麓野営場 着 |
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利尻は観光の町のせいか、登山口のキャンプ場がしっかりしている。キャンプ場も町営のようだ。
また登山道沿いにトイレがなく、簡易トイレ携帯が義務付けられている。最初は「これは良い試み!」と思ったが、ガイドブックには「トイレがないため登山道は汚れている」と書かれている。実際、たまにティッシュが捨てられていたのは残念な限りだ。 |
―――(北麓野営場にてテント泊)――― |
5:30 | 北麓野営場 発 |
| キャンプ場にテントや寝袋など一式を置いて軽装で出発。荷物が軽いというのはこんなに楽なことだったっけ?久しぶりの軽量登山に足も軽く、あっという間に四合目に到着。 |
6:10 | 四合目 |
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四合目で早くも休憩している人がいたが、快調なのでそのまま素通り。
傾斜はそこそこあるが、振り返ると要所要所で鴛泊の街と海がよく見え、疲れを忘れてしまう気持ちよさだ。そうこうするうちにあっという間に六合目に到着。展望が特に素晴らしく、高校生らしき女の子たちが「ここ頂上でよくね?」などとほざいている。気持ちはわかる。 |
7:10 | 六合目 |
| 六合目から長官山を目指してさらに登っていく。北海道とはいえ真夏の日差しはやはり暑い。途中、昼飯替わりに昨晩のうちに戻しておいたアルファ米の五目ごはんでシャリバテ防止を図る。 |
8:45 | 避難小屋 |
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避難小屋にはトイレがある。と言っても。携帯トイレを使うためのスペースだ。ここまでしてるのに、その辺で用を足してしまう人がいるなんて、登山者のモラルも問題だ。
途中、大きな声で会話しながらハイペースで歩く3人組の若者に追い越されたが、九合目に着いてみると登山道を補修する人たちだった。お仕事、お疲れ様です。 |
9:20 | 九合目 |
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ここからは尖った山頂もよく見える。頂上が近づいていると実感できる。
九合目の看板に「ここからが正念場」と書いてあった。そりゃラストの追い込みはしんどいけど、残り1/10だしそんな大げさな・・・と思ったら本当に正念場だった。というのも、山頂付近は急登に加えて、足場が火山礫のようなガレ場で登りにくいことこの上ないのだ。崩れ落ちる足元に四苦八苦、いい加減頂上はまだか・・・とヘバってきた頃にやっと山頂に到達した。 |
10:10 | 利尻山(〜10:50) |
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いやー暑い暑い、疲れたぁ〜。
利尻山山頂からは360度の展望、と言いたいところだが、生憎のガスで景色は真っ白。残念!それでもしばらく山頂にいたら、風の関係で雲の切れ間から礼文島が見えた。
帰りの道のりも結構長い。40分ほどノンビリして山頂を後にした。 |
| 下山は約4時間。長い下山はヒザに来る。荷物が軽いので登りも下りもかなり助かったが、それでも体力不足は否めない。はぁ〜、しんどい。 |
14:40 | 北麓野営場(〜15:10) |
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クタクタになっってキャンプ場着。下山届けを出ししばらく休憩。ここは下山届け提出を義務付けており、登山届けとチェックしているらしい。その点でもここはしっかりしている。
海に近いキャンプ場の横に天然温泉があるというので、今日の予定ゆーにファミリーキャンプ場。30分ほどの移動のためにテントをたたんで荷物整理。体は疲れているが、温泉求めてさらに下山を開始。
下山の道すがら利尻の自然を堪能。森の方からカリカリカリッという音がするのでそっと近付いたらシマリスがいた。木には本土にはいないエゾゼミを発見。そのほか、カミキリムシやらコガネムシやら多くの昆虫がいた。そんな自然を満喫しながらキャンプ場まで歩いていった。 |
15:40 | ゆーにファミリーキャンプ場 |
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ファミリーキャンプ場というだけあって、かなりキレイで整備されたキャンプ場。なんとトイレはウォシュレットだ。また、キャンプ場からは暮れ行く利尻山がよく見える。綺麗な芝生の上にテントを立て直し、いざ温泉へ!
温泉はいいねぇ・・・。露天風呂からは利尻山も見え、登山の疲れを癒すにはもってこいだ。温泉施設内の食堂でノンビリと生ビールを飲みながら一日を終えた。 |
―――(ゆーにファミリーキャンプ場にてテント泊)――― |
6:00 | 起床 |
| 飛行機は一日一便で13:40発。午前中いっぱい利尻島を観光するつもりだったが、朝から生憎の雨。ま、とりあえず呆けるしかないかな。 |
10:00 | キャンプ場 発 |
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雨が小降りになってきたのでテントを片付けて出発。
さて、どこへ行こうかと思ったが、意外と行く場所がない。カルチャーセンターとやらも今一らしい。仕方なく海まで出てペシ岬方面へ。そこで写真館を眺めたりした後、ペシ岬に登った。観光タイムだと思ってサンダル履きだったのは失敗。 |
11:00 | ペシ岬頂上 |
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ペシ岬からは島の沿岸全体が見渡せてなかなかGood。もっとも小虫が大量に飛んでいたのには辟易した。
時間はまだあったが空港までのバス便がないので早めに空港へ。そこの食堂で昆布ラーメンを食べた。そういうえば、折角北海道まで来て、それらしい食べ物を食べたのは、これが最初で最後だった。もったいないことをした。 |
13:40 | 利尻空港 発 |
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利尻からは行きのルートの逆をたどって羽田空港へ。
飛行機代は結構高かったけど、飛行機で行く山行ってちょっと贅沢な気分。荷物が軽かったせいか登山そのものも思ったより楽しんで行けたし、終わってみればあっという間の山行だった。 |