そんなこんなで、一時期加藤保男がマイブームだったのだが、なかなか手に入らない本があった。それが読売新聞社から出ていた『わがエベレスト 加藤保男写真集』だった。クライマーなのに写真集が出るって、それだけで加藤保男の人気ぶりがわかるというものだ。
私がこの本を探していたのは、2000年過ぎだったと思うが、すでにネットの古本屋もあるにはあったが、今よりはまだまだ少なく、ネットでは見つからなかった。時々、リアルの古本屋に行った時には気をつけて見るようにしていたが、なかなか出遭えなかった。
偶然、その本を見つけたのは、阿佐ヶ谷にある穂高書房さんだった。「山好き∩古本好き」には有名な老舗古本屋だ。阿佐ヶ谷も家から近くはないのだが、まだ店舗販売をしていた頃の晴山書房さんや木風舎さんなど、近くにアウトドア系のお店がいくつかあったので、時々出かけていた。
そこで見つけたのが『わがエベレスト 加藤保男写真集』。正確な値段は忘れたが、7,000円とか8,000円とかそれなりの値段だった。○万円もする古本を即買いする古本マニアからすればたいしたことはないのだろうが、当時の私にとって(今でも同じだが)、古本1冊でその値段というのは決して安くはなかった。しばらく本を手にしたまま考え込んだり、一度本を棚に戻してからまた手に取ったり・・・・・。あぁ、私は本物のマニアにはなれそうもない。とはいえ、ずっと探していた本とようやく出遭えたのだ。古本との邂逅は大切にしなければいけない。たかが数千円をケチっては男が廃る。そう思い、勇気をふりしぼって、買って帰ったのでした。
う〜ん・・・、加藤保男カッコいい! |
↑先日行ってみたら、看板の文字はさ らにはげ落ち、ほとんど判読不能。そ れとは対照的に、隣のお店の窓枠が パステルカラーの緑色になってました |