山岳ノンフィクション(ハウツー他)
〜詳細データ ガイドブック〜
 
 
 
作  品  名
「山歩きで楽しむ 本物の温泉」
 (石川 理夫、2002年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
ハイキングや登山の帰りに入る温泉は格別だ。日帰り温泉施設から山奥のひなびた温泉宿、歩いてしか行けない温泉まで、泉質にこだわった温泉130湯を紹介する本物の温泉ガイドブック。
内容・感想等
 山の楽しみ方は数あるけれど、その1つが、山であるいは下山後の温泉とビールであることは言を待たないであろう。などと言うとかなり大げさな感じになるが、要は気持ちいいのだ。
 本書は、本物の温泉にこだわり、かつ登山のルート紹介もついた。登山者のための温泉紹介本である。
 
 
 
 
作  品  名
「富士を見る山歩き」
 (工藤 隆雄、1996年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
ありそうでなかった「新感覚山歩き」の本
富士山から30km圏内の山、36座実践ガイドブック
読めば登れる、登りたくなる!
内容・感想等
こうしたテーマ別のガイドブックは読んでいても楽しい。毎年何回か地上からの富士を目にするが、山を登っているときでもつい富士山を探してしまう。大げさにいえば日本人の習性みたいなものだ。いろいろな山から眺める富士山。いずこから眺める富士も雄大で惚れ惚れしてしまう。そんな富士山を堪能できる1冊である。
 
 
 
  
作  品  名
「山の美術館と博物館」
 (G.B. 、2021年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
山に憧れ、山を愛した
画家や登山家たち―
その軌跡を
訪ねてみませんか。
内容・感想等
「山を愛でる」「山を知って楽しむ」「人にフォーカス」という3つの観点から全国50の施設を紹介。「山を愛でる」で取り上げるのは、山岳美術や雑誌「アルプ」、山岳展望など、山に関わる様々なテーマの施設。「山を知って楽しむ」は、立山や富士山、白山など山にまつわる施設が多い。「人にフォーカス」は、深田久弥、南方熊楠、加藤文太郎など文字通り山に関係する人にスポットを当てた施設。読む本ではないが、眺めているだけでニヤニヤしてしまう。
 
 

  
作  品  名
「海外登山とトレッキング」
 (敷島 悦朗、1996年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
今や海外の山登りは、いつでも、だれでも、どこへでも、の時代です。その全貌をくまなく解説することは一冊では困難ですが、あなたが今度行く山の選択と概略をつかむために本書は大変有効です。また出国から帰還まで、健康で安全登山するためのルールを詳述、地球人として自然と人に接するマナーも、です。
内容・感想等
ヤマケイ登山学校シリーズの1冊。海外登山・トレッキングについて、計画段階から装備・食料、実践、エリア別ガイドまでを網羅している。今ならインターネットでいろんな情報が手に入るが、それでは体系的な知識は得られない。海外登山を目指している方は、まずは本書で勉強しおおまかな当たりをつけたうえで、行きたいエリア別に詳しい情報を入手していってはいかがでしょうか。
 
 
 
 
作  品  名
「海外登山」〜氷河をたどって高峰の頂へ〜
 (鈴木 昇己、2003年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
ヨーロッパアルプスやヒマラヤ、アンデスなど、氷河を抱いた山々に登るためのテクニックとルートガイド集。編者はカンチェンジュンガやエベレストに無酸素登頂を果たすなど数多くの実績を残し、現在はアルパインガイドとして活躍する鈴木昇己氏。世界の高山ベストルート集として、モン・ブラン、チョ・オユー、マッキンリー、マウント・クックなど24の山々を収録しています。
内容・感想等
 「海外登山とトレッキング」(敷島悦朗)が、いかにして海外登山を実現するかという実現までのノウハウや知識にウェイトを置いているのに対して、本書は実際に登る際のテクニックと、そして何よりも海外の山のルート紹介がメインとなっている。どちらを読むかは、読者がどちらの情報を必要としているか次第だが、本書の大半を占めている「世界の高山ベストルート集」は、眺めているだけで夢が無限に拡がっていくような珠玉の頁である。
 
 
 
 
作  品  名
「休日ふらり山旅計画」
 (鈴木 みき、2017年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
新宿発の「あずさ」に乗って、四季折々の山と温泉へ。
登山イラストレーター鈴木みき
初の山歩きガイドブック
内容・感想等
朝一の特急「あずさ」に乗って、気軽に出かけることができる10コースを、人気イラストレーター・鈴木みきさんのプランとイラストで紹介するガイドブック。ガイドブックは著者の色をいかに隠すかがポイントだったりするが、本書は逆に著者を前面に出し、著者が好きなように作った本。ある意味、新しいコンセプトのガイドブックと言えるのではないだろうか。初心者向けのコース中心だが、ちょっとマニアックで、隅々まで行き届いた配慮とこだわりが嬉しい。
 
 
 
 
作  品  名
「大江戸のお富士さん 富士信仰と巡る富士塚
 (東京都神社庁教学委員会 富士信仰研究部会監修、2017年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
知ってますか? あなたの町にある富士山。

江戸の人々が心から大切にした富士山とその信仰。
実は、今もあなたのそばで生きています。
内容・感想等
都内にある富士塚71基を紹介する富士塚本。富士塚を紹介する書籍は色々あるが、本書は東京都神社庁の監修なので、ある意味で公式ガイドブックと言えるかもしれない。写真をふんだんに載せたオールカラーというのも素敵だが、合目石や猿・天狗、御朱印を紹介する「一寸休憩」コーナーや、年に1度のイベント「お山開き・お祭りレポート」コーナーも嬉しい。市販品ではなく神社でも売り切れなので、オークションなどが狙い目かも。
 
 
 
  
作  品  名
「日本百低山」
 (日本山岳ガイド協会 編、2017年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
日本人には、ふるさとの山、心の山がある。

山好きも、山初心者も必携。47都道府県「名低山」ガイド。
内容・感想等
日本山岳ガイド協会が選ぶ百低山。47都道府県から各2山ずつと、島の山6山ということなので、純粋に良い低山100ということではないが、そもそも良い山の基準なんてあってないようなもので、山の良さは人それぞれの感性で選べば良いのだ。低山巡りの一つの指標として使えるだろう。執筆者は協会の認定ガイドの面々で、大蔵喜福さんなど多彩。タイトルはもちろん「日本百名山」をもじったものだが、小林泰彦さんの同名名著があるだけに、ちょっと残念。
 
 
 
 
作  品  名
「鮎美ちゃんとはじめる山登り」
 (著:日々野鮎美、イラスト・マンガ:信濃川日出雄、2021年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
『山と食欲と私』発、読んで楽しい山登りガイド。
富士山、木曽駒ヶ岳、燕岳、剣山……。
計画も装備もトラブル対処も、登山の心得はこの1冊ですべてOKです!

 
老若男女、登山ビギナーでも挑戦しやすい27座を、
『山と食欲と私』の主人公、単独登山女子の日々野鮎美が案内します。
山登りのためのお役立ち情報もたっぷり掲載!
内容・感想等
Webマガジン「考える人」で連載された、鮎美ちゃんのイラスト付き登山ガイド27山。加えて、道具・装備や山歩きのノウハウについて、『山と食欲と私』のワンシーン付きで解説。いずれも、鮎美ちゃんが紹介・解説する体となっている。巻頭には『山と食欲と私』のオリジナルマンガ8ページが付いている。
 
 
 
作  品  名
「展望の山旅」(藤本 一美、田代 博 編著、1987年)
「続・展望の山旅」(藤本 一美、田代 博 編著、1990年)
「続々 展望の山旅」(藤本 一美、田代 博 編著、1995年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
 ひと目でわかるパノラマ・イラスト満載。山頂でのひととき、見える山々がわかればもっと楽しくなる。そして町から見える山も、その名を知れば親しみはさらに増す。精緻なイラストと写真とエッセイでつづるマウンテン・ウォッチングへの招待。
内容・感想等
 本書の内容は、書名を読んで字の如しで、さまざまな山や町から見える山の名前を、写真またはイラスト付きで教えてくれるという優れものの1冊だ。
 山というものは同じ山でも見る方向によって形が変わって見えるため意外とわかりにくい。そんな時強い味方になってくれるのが本書だ。私はいつも、山へ行く前に本書をチェックし、コピーを持参して出かけるようにしている。
 もっとも、今の時代、スマホのアプリで山座同定もできてしまうので、要らないっちゃぁ、要らないかもしれない。
 
 
 
作  品  名
「源流を歩く」
 関東周辺 川のロマンを求めて
 (ブルーガイド編集部、1998年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
名川の最初の一滴にたどりつく
源流と周辺の山々への完全ガイド
内容・感想等
 子どもの頃、川をずっと遡っていったらどうなっているんだろうと考えたことはないだろうか?沢登も同じだが、「源流を歩く」という行為には、子どもの頃の夢や憧れにも似たロマンがある。
 本書は沢登りのガイドブックではないため、純粋に沢を登りつめて源頭に行くというものではない。一般登山道を通ってハイキング程度でも行ける源流を紹介するガイドブックと考えれば、おおよそ合っていると言えよう。
 
 
 
 
作  品  名
「マイカー登山・ベスト周遊コース」
 (森田 秀巳、1991年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
 この本では東京周辺の手頃な登山コースを案内します。車をアプローチに使うことを考えて、入山口と下山口が同一の、登って楽しい周遊コースを紹介します。あわせて、安心して車を置ける駐車場を案内。車を利用する山登り愛好家が永く待ち焦がれた一冊。
内容・感想等
 車で行く登山をキーワードに作られたガイドブック。道路でのルートガイド、駐車場情報、道路渋滞等々マイカー登山ならではの情報が満載されている。登山ルートがどうしても元に戻ってこなければならないという制約はあるものの、思いついたときにふらっと出かける分には、マイカー登山は気軽で手軽だ。本書は「東京周辺」だが、エリアごとにガイドブックが出ている。
 
 
 
 
作  品  名
「ふるさと富士名鑑」
 (山と渓谷社 編、2014年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
3776mの富士山を筆頭に、日本には400を越える富士山があった!
ご近所の富士山「ふるさと富士」を集めた名鑑の決定版!
内容・感想等
 日本中にふるさと富士、おらが富士と呼ばれる山がある。その紹介本を1冊欲しくて、何となくオールカラーという理由だけで選んだのが本書。山の歴史、伝説、いわれ、登山地図、近場の見所・観光地などを紹介するガイドブックだが、一番気になるのは「ご当地グルメ」の欄。これを見ると、山に登るついでにグルメも堪能せずにはいられない。やはり富士山は良い。本物はもちろん、ふるさと富士も、富士塚も良いですね。。
 
 
 
作  品  名
「日本百名山・登山ガイド」
 (山と渓谷山岳図書編集部、1992年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
 深田久弥の名著『日本百名山』を登るための初のガイドブック。カラー写真と詳細マップで上巻、下巻各50山をガイド。
内容・感想等
 百名山制覇を目指してそれだけを登る人もいれば、それを嫌って避ける人もいる。ただ、1つ言えることは、百名山に選ばれている山はどれもいい山ばかりだということだ。
 本書は百名山を完登するためのガイドブック。各山の紹介のほか、百名山完登に向け、一番近い他の百名山への交通手段なども記載されている。一山一ルートしか載っておらず、ガイドブックとしては情報不足は否めないが、良し悪しは別にして、そういう目的で作られた本だということだ。
 百名山は人気なので、類似の本はいろいろ出ている。どれか一つ持っていれば十分だろう。実際に行く際は、より詳しいガイドブックで確認する必要がある。
 
 
 
 
作  品  名
「車窓の山旅 中央線から見える山」
 (山村 正光、1985年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
1985年刊の名著、待望の文庫化!中央線(新宿-松本)から見える山を、国鉄の車掌がご案内。「国鉄」時代の昭和60年に刊行され、版を重ねること20回、長らく復刊が望まれてきた「車窓」の名著が待望の文庫化。
新宿駅から富士山、西荻窪駅付近から雲取山…と次々に展開する車窓の展望、「初鹿野」「勝沼」を越え、塩尻駅から松本駅に向かって右に左に山々を見ます。途中、何度も顔を出すのは日本一の富士の山。奥穂高岳や槍ヶ岳も、一瞬だけ、ちらりと顔を覗かせます。著名な山からちょっとマイナーな山まで、読んだ人は「中央線の車窓から、こんな山まで見えていたのか! 」と驚くに違いありません。
車窓の写真(1980年代前半撮影)と、そこから書き起こしたわかりやすい図版(当時の光景)で、130の山を紹介していきます。刊行以来三十数年、電車の窓も車窓も変わりましたが、山の姿は変わりません。
当時の車窓をよすがに、さあ、いっしょに中央線の山を楽しみましょう。
内容・感想等
 旧国鉄中央本線の車掌として、新宿・松本間を39年間に4千回往復したという著者が、車窓から見える130座を紹介。古くは江戸時代の「甲斐国誌」や風土記、登山の先人である小島烏水や、紀行文作家とも言われた文学者・田山花袋・・・。著者の幅広い知識・造詣に加え、横山厚夫氏、大森久雄氏、山崎安治氏、藤本一美氏、近藤信行氏など、多くの第一人者の協力で完成した味わいのある1冊。
 
 
 
 
作  品  名
「中央本線各駅登山」
 (山村 正光、1994年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
高尾−松本間46駅各駅からの山歩きコースをご案内。南・北アルプスの大展望、人知れずたたずむ静かな山・・・・・・・。歴史や自然を味わいつつ歩く紀行ガイド。各駅停車の静かな山歩き
内容・感想等
 首都圏に住む山好きにとって中央本線は必須アイテム。車窓から見える山々を眺めながら、これから行く山に想いを馳せるのも楽しいが、眺めていると、目の前に見える山々にも登りたくなる。旧国鉄(現JR)で40年間甲府車掌区に勤務した筆者が、中央線の駅から歩いて登れる山を中心に紹介するガイドブック。山にまつわる文学、いわれ、人物、由来など周辺情報も嬉しい。