山岳ノンフィクション(ハウツー他)
〜詳細データ 雪山・冬山〜
 
 
 
作  品  名
「雪山登山」
 岩崎 元郎 編、2000年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
ロッククライミングや雪山技術習得の有無が安全を左右する雪山登山の計画と準備、装備などや基本的なテクニックと、ベストルートを紹介。雪山体験のエッセイや「雪山役立ち情報」も掲載する。
内容・感想等
 当時、雪山ルートのガイドブックといえば「日本雪山登山ルート集」くらいしかなかったので、本書の登場はありがたかった。
 とはいえ、雪山の代表的なルートというのは限られているのか、紹介されている山がかなり重複しているのは残念だ。ついでに言えば、本書を岩崎元郎氏が編集している関係で、「日本雪山・・・」のうち無名山塾の人が執筆したルートは内容も一緒。ま、これは当然でしょう。

 
 
 
作  品  名
「雪山登山」
 (遠藤 晴行 編、2006年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
 歩行技術、用具、気象、幕営技術から雪崩対策まで、雪山の技術と知識をいちから解説。
内容・感想等
 これから雪山に入ろうという人にまず読んで欲しいのが、「ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書B」のこの本。道具やウエアの選び方に始まり、歩く・食べる・泊まるといった雪山での基礎的な知識・技術が詰まっているだけでなく、滑落停止法や雪崩対策など危険予防策まで網羅されています。下記に紹介している近藤和美氏の「雪山」のリニューアル版的なイメージですが、これさえ読めば大丈夫、というほどの雪山登山のバイブルです。
 編者は、エベレスト無酸素登頂など輝かしい記録を持つ遠藤晴行氏。一流のありがちな自分目線ではなく、初心者にもわかりやすい内容になってます。

 
 
 
作  品  名
「冬山」
 (近藤 和美、1997年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
冬期の山登り、雪と氷におおわれた高山での登山の魅力と困難、そして装備、技術についてくわしく解説します。試練をこえて選ばれたものだけが享受できる別世界、しかしその入口はすぐそこにあります。やさしい冬山からヒマラヤ登山まで通用するノウハウをわかりやすく伝授。冬の山をめざす人、必読の書です。
内容・感想等
 ヤマケイ登山学校シリーズの1冊。冬山へ入るための装備、技術、宿泊方法、食事、気象、雪崩や凍傷など、全てが網羅されているバイブル的な本。
 むろん冬山ともなると、その日あるいはその年の天候によって状況は大きく変わってくるので、本の知識だけでどうにかなるものではないが、知らないと命に関わることすらあるのも事実。自分の身を守るためにも、正しい知識を身につけておきたい。

 
 
 
作  品  名
「雪山100のリスク」
 (近藤 謙司、2009年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
雪崩、転滑落、道迷い、低体温症など・・・・・
雪山で実践すべきさまざまなリスクマネジメントを開設。
登山者、バックカントリーシキーヤーとスノーボーダー必読の一冊。
内容・感想等
 細かいことを言えば、「雪山100のリスク」ではなく、「雪山でのリスクを避ける・防ぐための100の方法」といったところか。気象の見方、雪崩を避けるには、レスキュー方法などについて1項目2頁ずつで解説している。
 文章の行数が見事にピッタリだったり、右1頁にあまり意味のない資料写真を載せていたりと、形式に拘ってしまった感じがする点が却ってマイナスイメージ。本書を読んだら、実践あるのみだ。

 
 
 
作  品  名
「日本雪山登山ルート集」
 (中村 成勝 編、1996年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
北海道から中国・四国まで、日本の雪山登山ルート全68コースを収録。本書は2002年12月刊行の『改訂新版 日本雪山登山ルート集』をもとに、大幅な加筆・修正を加え、写真を新しいものに差し替えて改訂したものです。さらに、交通や山小屋の情報は再調査を行なって改訂してあります。(2006年版の紹介文)
内容・感想等
 雪山のハウツー本はいろいろあるけれど、純粋なルート集というのは「雪山登山」(岩崎元郎編)が出るまでこの本しか私は知らなかった。初心者でありながら、ルート選定から自分でやっていかなければいけない私にとって(←ある意味当然)、本書は非常に心強い味方なのだ。是非、関東圏に絞って、より多くのルートを紹介する本も作って欲しいものである。