山岳ノンフィクション(ハウツー他)
〜詳細データ 沢登り〜
 
 
 
 
作  品  名
「沢登りの本」
 (岩崎 元郎、1983年)
紹介文
(帯・裏表紙等)
 NHKテレビ「中高年のための登山学」講師としておなじみの著者が、日本独特のすばらしい登山形式「沢登り」の技術と楽しさを初歩から手ほどき。爽快な飛沫を浴びての溪谷歩きから豪快な滝の登攀まで、本書を手にしたときからあなたはもう沢の世界の魅力に引き込まれること請け合い。
内容・感想等
 いわゆる沢登への入門を書である。人とはちょっと異なるかもしれないが、自分の場合、登山への入り口は沢だった。とある旅行雑誌で沢登の記事を見つけて興味を持ち、関連の本を探しに行ってたまたま見つけたのが本書だった。自分を山へと導いてくれた本であり、その意味で思い入れがある。初心者が興味をもって読めるように、ストーリー仕立てにするといった工夫もされている。それを別にしても、個人的に特別な1冊である。
 
 
 
 
作  品  名
「奥多摩・大菩薩・高尾の谷123ルート」
 (奥多摩渓谷調査団、1996年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
関東の登山者にもっとも身近な奥多摩・大菩薩・高尾の谷123本を完全遡行。その記録を遡行図、記録文、写真などを織り混ぜ、ガイド形式でまとめ上げた貴重な保存版!
内容・感想等
 関東近郊の沢ルートを紹介する四部作の第二弾。奥多摩を中心に、大菩薩、高尾の123ものルートを紹介している。
 沢登りというのは元来危険なものだ、と思う。それゆえ山仲間のいない自分は、1人でも行ける沢ということで、このガイドブックの中でも初心者向けの沢くらいしか入れない。だからこの本は、沢に憧れる一登山者である自分にとっては、タメ息をつきながら眺める本なのだ。
 
 
 
 
作  品  名
「奥秩父・両神の谷100ルート」
 (奥秩父渓谷調査団、1997年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
沢登愛好者に人気のある奥秩父・両神の谷100本を完全遡行。その記録を遡行図、記録文、写真などを織り混ぜ、ガイド形式でまとめ上げた貴重な保存版!
内容・感想等
 関東近郊の沢ルートを紹介する四部作の第三弾。丹沢、奥多摩という辺りが関東周辺に住むサワノボラーの練習台とするならば、そこで練習を積んだ者たちが憧れとともに次に手を伸ばすのが奥秩父の沢なのだ。丹沢や奥多摩なら一人で行ける沢もいくつかあるが、奥秩父となるとなかなかそうもいかない。これでまた、私のタメ息のもとが増えてしまうというものだ。
 
 
 
 
作  品  名
「関東周辺沢登り ベスト50コース」
 (敷島悦朗 編・著、2002年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
首都圏、関東近県在住の登山家にとって、「一生のうちにこれだけは是非遡行しておきたい」というベスト50コースを、豊富な写真と詳細遡行図でビジュアルに紹介。地元のコンビニなどの買出し情報や、立ち寄り温泉も掲載する。
内容・感想等
 約半分がカラー写真付き、残りも白黒ながらもちろん写真付き。この豊富な写真を眺めているだけで行きたくなってしまう、そんな見て楽しめる、味わえるというたまらないガイドブック。
 加えて、詳しい遡行記録と滝1本1本にまで簡単なコメントが付されており、ガイドブックとしても頼もしい。温泉・買い出し情報も嬉しい限り。またまた私の沢熱が上がってしまうことだろう。
 
 
 
 
作  品  名
「丹沢の谷110ルート」
 (丹沢渓谷調査団、1995年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
関東の登山者にもっとも身近な丹沢の110本を全遡行。その記録を遡行図、文章、写真、登攀イラストなどを織り混ぜ、ガイド形式でまとめ上げた貴重な保存版!
内容・感想等
 関東近郊の沢ルートを紹介する四部作の第三弾。敷島悦郎氏率いる調査団による丹沢の沢ガイドブック。
 登山、縦走に比べるとどうしても少ない沢のガイドブックのなかで、とても親切・丁寧で頼りになるルートガイドシリーズ。白山書房のガイドブックよりも多少詳しいと思われる。
 
 
 
 
作  品  名
「ウォーターウォーキング」
 (丹沢ネットワーク 編、2010年)
内容・感想等
 沢登りならぬ沢歩きの本。紹介されているコースは、どれも日帰りで行ける場所で、長くても6時間程度のコース。登攀グレードもだいたい3級程度まで。いつも単独で、沢登りではどうしても巻くことが多くなってしまう自分にとっては、この沢歩きというのはちょうど良いレベル感だ。
 エリアも丹沢、奥多摩、奥武蔵、奥秩父、房総と、関東在住の自分にとってはこれもバッチリ。本を眺めながらどこに行こうか考えていると、なんだか楽しくなってくる。
 
 
 
作  品  名
「ウォーターウォーキング2」
 (丹沢ネットワーク 編、2013年)
内容・感想等
 ウォーターウォーキングのガイドブック第二弾で、56コースを紹介。編集は「丹沢ネットワーク」となっているが、丹沢の沢限定ではない。第1弾は奥多摩・奥秩父・奥武蔵・房総の沢が中心。第2弾はそれらに加えて、日光や東北、北アルプスの沢までをカバーしている。グレード、困難度、推奨度(興味度)、東京発の日程なども掲載されており参考になる。ちなみに、第2弾よりも第1弾の方がやや困難度が低くオーソドックスなので、まずは1のコースから始めよう。
 
 
 
 
作  品  名
「上信越の谷105ルート」
 (豊野則夫 編、1999年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
福島・群馬・新潟・長野県境に連なる越後山脈に源を持つ105本の谷を完全遡行。記録、遡行図、写真でまとめ上げた貴重な保存版!
内容・感想等
 関東近郊の沢ルートを紹介する四部作の最終版、上信越編。とはいえ今回は調査団となっていないのはなぜだろう?
 丹沢、奥多摩、奥秩父までなら、日帰り可能なルートもたくさんあるが、上信越ともなるとなかなかそうもいかない。それでもスケールの大きな沢は魅力満点。少しはこういう沢にも行ってみたいものである。
 
 
 
 
作  品  名
「東京付近の沢」
 (白山書房 編、1989年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
本書は東京近郊の8山域から105の沢を詳細な溯行図と簡潔な解説で紹介してあります。各沢には困難度及び興味度のグレードを付してありますので、参考になるかと思います。また多くの写真を掲載しました。
内容・感想等
 沢登のルート図集といえばやはり白山書房でしょう。内容的には、丹沢・奥多摩・奥秩父渓谷調査団の3部作の方が、丁寧で詳しい解説になっている気がするが、沢のルートというのもどう地形が変化しているかわからないし、水量もその時によって異なる。本書と併用することで、安心感が増すというものである。
 
 
 
 
作  品  名
「すぐ役立つ 沢登り読本」
 (茂木 完治、1991年)
紹  介  文
(帯・裏表紙等)
夏の渓流歩きは涼しさいっぱい。正統的な沢登りの技術をマンガチックなイラストを多数使って解説、すぐ役立つ55ルートも厳選紹介。
内容・感想等
 自分が山を始めた頃に買った沢登ノウハウ本のうちの1冊。全体の1/3が服装・用具・遡行技術などのノウハウ編、残り2/3が全国の沢を紹介するガイド編。
 単独だった自分は、結局沢は初級者向けのみで、深く入り込むことはできなかったわけだが、本書を眺めながら、飽くことなく爽快な滝の飛沫を浴びる世界に夢を馳せていた次第である。
 
 
 
 
作  品  名
「沢登り 入門とガイド」
 (吉川 栄一 編、1990年)
内容・感想等
 これまた自分が初心者、いや沢登りを始める前、沢に興味を持っていた頃に買ったノウハウ本である。前半2/5が沢登りの装備、計画、技術などについて解説した部分、後半3/5にルートの紹介となっている。
 本書の内容には関係ないが、蛍光ペンでちゃんとマーカーしてあったりして、読み込んだ後が伺えるあたりが、我ながらいじらしい。