登山ゲーム データファイル
 山岳ゲームというより、登山ゲームという言い方の方が一般的かもしれません。登山はゲームに馴染みにくいのか、あまり数は多くありませんが、奥の深いゲームもあるようです。他にもご存知という方は是非お教え下さい。
 
 
 
 
「THE 登山RPG 〜銀嶺の覇者〜
発 売 元
D3パブリッシャー(SIMPLE1500シリーズ)
対 応 機 種
プレイステーション
発 売 年 月
2002年3月28日
コ メ ン ト
 これまで世界中の登山家の挑戦を跳ね返し続けてきた未踏峰、その征服を「世界登山家協会」から依頼され・・・。などというご大層なストーリーのもと展開されるRPG。仲間はクライマー、アタッカー、シェルパ、ナースの4人。襲い来る敵を倒してレベルアップしながら、大ボスの山頂を倒すと山頂制覇となる。
 敵キャラは、落石や雪崩に始まって、突風、濃霧、滑落、クレバス、山頂、等々。この辺はいいとしても、イエティ、凍った死体、雪女、ゴースト・・・などに至っては、ほとんどギャグだ。
 もともとRPGをあまりやらない私には、このゲームの善し悪し、おもしろさは判断できないが、ちょっと簡単すぎる気がする。極地法を模して山をうまく取り込んだ発想は面白いが、このゲームをやっても登山の雰囲気はあまり味わえないでしょう。
山岳シーン
ハイライト

世界地図から目的の山を選択。まず最初は富士山から。
 


落石、雪崩、凍傷などさまざまな敵キャラと対戦。
 

アタッカー、クライマー、シェルパ、ナース(?)でパーティを組む。


 ボスキャラが山頂!?
 これを倒すと山頂制覇。

 
 
 
 
「アコンカグア」
発売元(開発)
WAC WAC!
対 応 機 種
プレイステーション
発 売 年 月
2000年6月1日
コ メ ン ト
 軍部のクーデターで混乱する南米の小国・メルーザ。同国民主化運動の指導者・パチャママを乗せた飛行機が、軍部陰謀によりアコンカグア中腹に墜落した。奇跡的に生き残ったパチャママ、そしてたまたま同乗し巻き込まれたジャーナリストにして登山家のカトウら5人は、自然の猛威、迫り来る政府軍と闘いながら、必死の脱出を図る。
 古くは「Dの食卓」に代表される謎解き系ゲームで、他の山岳ものとは異なりストーリー性を重視している。私としては、こちらの方が好みで楽しめる。
 登山ならぬ下山ゲームではあるが、雪のアコンカグア、岩壁登攀、雪崩、と山の雰囲気もふんだんなので、リストに加えて見た。ちなみに、ストーリーが山岳冒険小説の古典「高い砦」(デズモンド・バグリー)にやや似ていると思うのは気のせいだろうか。
山岳シーン
ハイライト

雪の山中で脱出口を探す一行。シーンの半分はこんな感じ。
 


雪のついた岩壁を攀じ登るカトウ。キャラにより能力が異なる。
 

パチャママ一行が人為的に起した雪崩に襲われる政府軍。


アコンカグアの景色・・・が本物と一緒かどうかは知りません・・・。

 
 
 
 
「EVEREST」
発 売 元
GT Interactive Software Corp.
対 応 機 種
PCソフト(Windows用)
発 売 年 月
1999年
コ メ ン ト
 エベレストの実写を織り込み、エド・ベスターズ自らがガイドとして登場しているゲームがアメリカにあると聞いて、ネットで苦労して直輸入。これは楽しみ!、と思っていたら原因不明のエラーメッセージが出てプレイできない。いろいろ試してみたけれど結局わからずじまいで、未だプレイしたことがないゲーム。やってみてぇ〜。
 ということで、ゲームが面白いのかどうか全く評価できないが、一説によるとマニアック過ぎてゲームとしてはちょっと退屈だとか・・・。
山岳シーン
ハイライト
(プレイしてないので、以下のシーンはゲームのパッケージから)

 

 

 
 
 
 
「蒼天の白き神々の座 GREAT PAEK
発 売 元
パンドラボックス
対 応 機 種
プレイステーション
発 売 年 月
1998年7月16日
コ メ ン ト
 隊員の選抜から登山計画、隊編成、ルート選定、アタック・・・・・極地法によるジャイアンツ登山を1から10まで堪能できるシミュレーションゲーム。
 隊員1人1人の詳細データや、食料・装備、天候、地形などこと細かな設定、エベレストよりも高い山「K-0」を始め、マヌーツェ、カンガプルナ、ダウラチェンリ、シシャカンリといったなんとなくそれっぽい山名、作成スタッフがスキー場ロケなどで撮影したという様々な実写シーン、そうしたとことんこだわった作り込みがたまらない。
 では、ゲームとしてはどうかというと、最初のうちは覚えなくてはならないこともたくさんあって、結構難易度が高いけれど、やり込むほどにはまってくる。正直、なかなか時間がなくて私自身やり込めていないけど、これはもうやるっきゃないでしょう。
山岳シーン
ハイライト

カムコルス山脈に聳える5つのジャイアンツから選択。
 

登山経験を経て隊員の能力もアップ。隊員数はナント200人。
 

ルート調査、工作、キャンプ設営、撤収・・・・・etc.

ふんだんに盛り込まれた実写シーンがゲームを盛り上げる。

 
 
 
 
「未踏峰への挑戦 アルプス編
発 売 元
ウイネット
対 応 機 種
プレイステーション
発 売 年 月
1997年7月24日
コ メ ン ト
 キャラクターを操って、アルプスの岩壁を攻略していくクライミング・シミュレーション・ゲーム。岩壁は全部で5つあり、夏と冬、フリーとアルパイン、ソロとパーティなどいろいろ選べる。
 落石や雪崩などのアクシデント、山行計画からのスタート等々、次第に面白くなってくる。実写?のようなハーケン・カラビナのシーンとそのやや乾いたような音がたまらないかも。
 もっとも、オープニングのやたら明るい音楽や登攀途中のクラシック曲、マリオネットのような登場キャラのコミカルな動き、登攀を途中で断念しただけで安易に登場する墜死のシーンなどは、ちょっと再考の余地ありかと・・・。「アルプス編」と銘打ってあるにも関らず、続編が出ていないところを見ると、たぶん売れなかったのだろう。
山岳シーン
ハイライト

メインの登攀シーン(夏山)。相当難しいムーブもなんのその。
 


夏山、冬山の選択画面。いろんなパターンが楽しめる。
 

登攀前、ルートの合間などに出てくるルート概要図。


あえなく墜死。簡単にこのシーンになるのはどうかと思うゾ!

 
 
 
 
「パワークライム」
発 売 元
ケイエスエス
対 応 機 種
PCソフト(Windows95/3.1専用)
発 売 年 月
1996年5月?
コ メ ン ト
 山を専門に扱うトレジャー・ハンター、HARD ROCK社。顧客の依頼に応じて、宝を探して岩を攀じるという設定。
 ストーリーの方はあまり重要ではないが、クライミング・シミュレーションの部分はすごい!キャラが、やれ「眠い」だの「のどが乾いた」だのとわがままなのはさておき、岩や氷の様子、気温・風速・天候といった設定、睡眠・食欲・体力、ハーケンやカラビナ、ロープ、食糧といった携行する荷物、ホールドのつかみ具合等々、とにかく設定が細かく、かなりリアリティーがある。
 この手のシミュレーション・ゲームとしては一番最初に登場したものと思われるが、実によくできた作品と言えよう。
山岳シーン
ハイライト

キャラは全部で5人。キャラにより得意とする能力が異なる
 


ひとつの山に関しても、南壁や北壁等さまざまなルートから狙える
 

登攀シーン。天候や体調、ホールドの状態などをウィンドウ表示


墓地でのシーン。「もうだめだ」と言って落ちて行くのが悲しい