絵本っていいですよね。自由で、楽しくて、メルヘンチックで、暖かい。読む人を幸せにしてくれます。ここでは、登山はもちろん、山そのものが主人公だったり、自然を愛で・楽しむことのできる絵本を集めてみました。素敵な絵本に出会えますように・・・。 |
書 名 | 「ゴロゴロゴロゴロ」 | ||||||||
作(文) | あきびんご | 画(写真) | あきびんご | ||||||
出版社 | くもん出版 | 発行年 | 2019年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | なし | 行列数 | 最大7行 | ||||||
評 価 |
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その他 | ― | ||||||||
感想等 | 海を渡ってきた雲さんは、お腹がゴロゴロ。そこから、雲→月→山→・・・とゴロゴロが移っていきます。このゴロゴロが何なのかあまり深く考えても仕方がない。奇抜な発想が面白い。布キャンバスに濃い色使いで描いた荒々しい絵の質感も独特。やや好みが分かれるかもしれない。 |
書 名 | 「鳥海山 こうとはく」 | ||||||||
作(文) | 緋田(あけた) 雅子 | 画(写真) | 緋田 雅子 | ||||||
出版社 | 新星出版 | 発行年 | 2018年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横190mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大10行 | ||||||
評 価 |
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その他 | ― | ||||||||
感想等 | 白黒の力強いタッチで描かれた絵が特徴的で目を引く。物語は、フラダンスの踊りと歌を創作している筆者によるオリジナル作品とのこと。海と山が育む命というイメージはよく分かるし、素敵な物語と思うものの、それぞれの山にそれぞれの伝承があるはずなので、その伝説・民話を元にして欲しいと思うのは勝手な感傷だろうか。 |
書 名 | 「ぶたさんいっかのやまのぼり」 | ||||||||
作(文) | 浅沼 とおる | 画(写真) | 浅沼 とおる | ||||||
出版社 | すずき出版 | 発行年 | 1996年 | ||||||
大きさ | 縦205mm×横280mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大10行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | チューリップえほんシリーズ | ||||||||
感想等 | ぶたさん一家3人は、わき目も振らず、一目散に頂上へと向かう。ところが・・・。メッセージがシンプルで、とてもわかりやすいお話なので、きっと子供にも伝わることだろう。一方で、あくまで幼児向け絵本で、小学生中学年以上の子どもや大人にとっては、ちょっと物足りないかもしれない。 |
書 名 | 「もりのえほん」 | ||||||||
作(文) | 安野 光雅 | 画(写真) | 安野 光雅 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 1999年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横195mm | 縦・横 | (文字なし) | ||||||
漢 字 | (文字なし) | 行列数 | (文字なし) | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | まずは、朝日が溢れる森の中を散歩するような、爽やかな暖かい気分を味わおう。次に、絵本を縦にしたり横にしたりしてみよう。あら不思議、鳥やネズミ、トラ、ワニなど、いろいろな動物たちが、いろいろな大きさで見えてくる。眺めるもよし、クイズに挑むもよし、大人も楽しめる絵本だ。 |
書 名 | 「山が呼んでいる」 | ||||||||
作(文) | 池永 久美子 | 画(写真) | 池永 久美子 | ||||||
出版社 | 熊本日日新聞情報文化センター | 発行年 | 2002年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横195mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビなし | 行列数 | 最大4行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | まず最初に、淡く色鮮やかなパステル画の印象が心に残る。文章は、哲学のようなであり宗教のようでもあり、また寓話のようでもある。ここから何を受け取るかは人それぞれなのだろうが、「はじめに」と「おわりに」のメッセージがやや押し付けがましくなっているかもしれない。 |
書 名 | 「富士山にのぼる」 | ||||||||
作(文) | 石川 直樹 | 画(写真) | 写真:石川 直樹 | ||||||
出版社 | 教育画劇 | 発行年 | 2009年 | ||||||
大きさ | 縦215mm×横265mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大14行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | 写真絵本 | ||||||||
感想等 | 「富士山にのぼる」というタイトルから、普通に夏の富士登山をイメージしたが、本を開けるといきなり雪山でちょっとビックリ。そして、雪の富士山、樹海、風穴、滝、溶岩・・・など、富士に関連する自然を、写真で存分に味わうことができる。登山の雰囲気がたっぷり味わえるのも嬉しいところ。 |
書 名 | 「アラスカで一番高い山 デナリに登る」 | ||||||||
作(文) | 石川 直樹 | 画(写真) | 写真:石川 直樹 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 画(写真) | 2020年 | ||||||
大きさ | 縦250mm×横190mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大16行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | 月刊たくさんのふしぎ第421号 | ||||||||
感想等 | 「月刊たくさんのふしぎ」シリーズの一つで、登山家にして写真家でもある石川直樹さんによるデナリ登山記。写真で雄大な景色を見ているだけで、ため息が出てしまう。それに、石川さんの文章がなかなか良い。「こわいけど、気持ちいい。不安だけど、うれしい。苦しいけど、おだやか。さみしいけど、楽しい」。 |
書 名 | 「シェルパのポルパ エベレストにのぼる」 | ||||||||
作(文) | 石川 直樹 | 画(写真) | 梨木 羊 | ||||||
出版社 | 岩波書店 | 画(写真) | 2020年 | ||||||
大きさ | 縦300mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大9行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | シェルパのポルパ | ||||||||
感想等 | ヒマラヤ山麓で生まれ育った若いシェルパのポルパが、伯父に連れられてエベレストに登り、高所ポーターへと成長していく様子を描いた作品。もう少しストーリーに起伏があっても良い気がするが、画は優しく温かい。本作では登山自体が目的のように見えてしまうが、シェルパにとっての登山の目的を分かりやすく書いてあればなお良かったと思う。 |
書 名 | 「シェルパのポルパ 火星の山にのぼる」 | ||||||||
作(文) | 石川 直樹 | 画(写真) | 梨木 羊 | ||||||
出版社 | 岩波書店 | 画(写真) | 2022年 | ||||||
大きさ | 縦300mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大6行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | シェルパのポルパ | ||||||||
感想等 | シェルパのポルパシリーズの1冊。ポルパがついに火星にある標高21,230mのオリンポス山に登ります。といっても、そんなにリアリティのある話ではなく、ヘリで火星へ行き、ヤクも酸素ボンベをして登るというお話。突っ込んだらキリがないけれど、あくまでファンタジー。こんなことできたら良いな、行ってみたいなという思いで読むとワクワクします。 |
書 名 | 「ワニぼうのやまのぼり」 | ||||||||
作(文) | 内田 麟太郎 | 画(写真) | 高畠 純 | ||||||
出版社 | 文渓堂 | 発行年 | 2007年 | ||||||
大きさ | 縦240mm×横190mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし(数字の「三」のみ) | 行列数 | 最大6行 | ||||||
評 価 |
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その他 | ワニぼうシリーズ | ||||||||
感想等 | お話の意味はよくわからないけれど、ハケか何かで大胆に塗りたくったような、カラフルかつパワフルな絵が魅力。山に登りに来たワニぼう一家を乗せたままの山が、さらに別の山に登ったりとスケールも大きいお話。 |
書 名 | 「森の絵本」 | ||||||||
作(文) | 長田 弘 | 画(写真) | 荒井 良二 | ||||||
出版社 | 講談社 | 発行年 | 1999年 | ||||||
大きさ | 縦235mm×横190mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大5行 | ||||||
評 価 |
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その他 | 講談社出版文化賞絵本賞 | ||||||||
感想等 | 本を広げると一面の森の緑。明るい緑が急に青くなり、カラフルな色調に変わる。優しい文体とともに移り変わる絵により、直接心に働きかけてくるような気がする。大切なもの、大事なものは何か、それは人それぞれだけれど、自然の中や小さい頃の思い出の中にあるのかもしれない。 |
書 名 | 「やまのてっぺん そらのまんなか」 | ||||||||
作(文) | 織茂 恭子 | 画(写真) | 織茂 恭子 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 1991年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横195mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大14行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | こどものとも 通巻427号 | ||||||||
感想等 | 「やまのてっぺん そらのまんなか」タイトルがいい。それだけでワクワクする。本文ではさらに「そらのまんなか くものうえ」と続く。主人公ひろしは、父のその言葉に憧れて、山に向かった父の後を追って、1人山登りに挑戦する。 |
書 名 | 「極夜の探検」 | ||||||||
作(文) | 角幡 唯介 | 画(写真) | 山村 浩二 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 2020年 | ||||||
大きさ | 縦250mm×横190mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大10行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | 月刊たくさんのふしぎ第4号 | ||||||||
感想等 | 本屋大賞ノンフィクション本大賞を受賞した作品の絵本化。絵も文章も力強くて圧倒される。絵は、ずっと暗く閉ざされた世界。その暗い絵の中を、角幡さんの言葉が蠢いている。暗い分だけ想像力が働く。そして蠢いている世界から、暖かく明るい本物の太陽が一気に昇ってくる。絵と文が見事にマッチした深い絵本。 |
書 名 | 「かわ」 | ||||||||
作(文) | 加古 里子 | 画(写真) | 加古 里子 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 1962年 | ||||||
大きさ | 縦190mm×横260mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大11行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | こどものとも絵本 | ||||||||
感想等 | 雨、融雪水、湧き水などが集まって、徐々に大きな川となっていく。水源から海までの川の一生を追う絵本。川ってなんだかいいですよね。1962年作なので、首都圏における川の汚染状況も人々の暮らしぶりも、今とはだいぶ異なるのでしょう。 |
書 名 | 「あるくやま うごくやま」 | ||||||||
作(文) | かこ さとし | 画(写真) | 宮下 森 | ||||||
出版社 | 童心社 | 発行年 | 1988年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横190mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大9行 | ||||||
評 価 |
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その他 | かこ・さとし かがくの本 | ||||||||
感想等 | 地震、噴火、雨、風、雪・・・。いろいろな自然現象で姿を変えてゆく山を、数万年、数十万年、いや数百万年単位でとらえた、スケールの大きな絵本。子供向けにできるだけ平易な言葉で書かれているが、感受性豊かな子供だったら、きっと何かを感じてくれるに違いないと思わせる絵本。 |
書 名 | 「富士山大ばくはつ」 | ||||||||
作(文) | かこ さとし | 画(写真) | かこ さとし | ||||||
出版社 | 小峰書店 | 発行年 | 1999年 | ||||||
大きさ | 縦290mm×横220mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、一部ルビなし | 行列数 | 最大19行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | かこさとし 大自然のふしぎえほん 1 | ||||||||
感想等 | なんと地球誕生から始まり、日本列島誕生、伊豆半島衝突、そして富士山の元となる小御岳の出現と悠久の時を辿る。そこから、古富士、新富士、宝永の噴火までの3回の噴火や、今の動植物・天候について書いてある。富士山の昔と今、その全て知ることができる。ただ、学習色が強く、面白みに欠けるかも。 |
書 名 | 「やまをつくったもの やまをこわしたもの」 | ||||||||
作(文) | かこ さとし | 画(写真) | かこ さとし | ||||||
出版社 | 農文協 | 発行年 | 2005年 | ||||||
大きさ | 縦300mm×横230mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大12行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | かこさとしの 自然のしくみ 地球のちから えほん第1巻 | ||||||||
感想等 | かこさんの絵本はとにかくスケールが大きい。マントルの力、そしてマグマの力で、何万年もかけて山が作られていく様子を、豪快に描く。かこさんの絵本の画を他人が描くケースもあるが、かこさん本人が描く水彩画調の画も味があって素敵だ。 |
書 名 | 「かわはながれる かわははこぶ」 | ||||||||
作(文) | かこ さとし | 画(写真) | かこ さとし | ||||||
出版社 | 農文協 | 発行年 | 2005年 | ||||||
大きさ | 縦300mm×横230mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし(本文以外にあり) | 行列数 | 最大8行 | ||||||
評 価 |
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その他 | かこさとしの自然のしくみ地球のちからえほん | ||||||||
感想等 | かこさんらしいスケールの大きさで、山から谷、野原、海へと続く川の一生を描く本。かこさんの絵本は、一貫して自然の雄大さ、素晴らしさ、大切さを伝える。ロマンとかファンタジーよりもリアリティ重視のため、所々説明調になってしまう難はあるものの、子供にこそ読ませたい。 |
書 名 | 「ふじさんとくもさん」 | ||||||||
作(文) | かとう さちえ | 画(写真) | かとう さちえ | ||||||
出版社 | しずおか新聞社 | 発行年 | 2018年 | ||||||
大きさ | 縦135mm×横190mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 6行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 富士山の前に雲がモクモク。富士山の顔を、アフロやお猿さん、王様などに変えてしまう。ただそれだけのお話だけれど、子どもにとっては多分おもしろいだろう。そして、こんなお話が成り立ってしまうのは、間違いなく、誰もが知っている富士山を題材にしているからだろう。 |
書 名 | 「ともだちやま」 | ||||||||
作(文) | 加藤 休ミ | 画(写真) | 加藤 休ミ | ||||||
出版社 | ビリケン出版 | 発行年 | 2012年 | ||||||
大きさ | 縦255mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 1~2行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 巨人化した子供が山と戯れ、楽し気に遊んでいる、スケール感溢れる絵本。画的にもストーリー的にも、子供目線で作られている。外で遊び、自然と親しむことの少なくなった子供たちがこれを読んで、自然に興味を持てくれればいいなぁ、と願うばかりです。 |
書 名 | 「山岳救助犬ララ」 | ||||||||
作(文) | 加藤 由子 | 画(写真) | 上條 辰夫 | ||||||
出版社 | 世界文化社 | 発行年 | 1991年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大13行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | ドキュメントロマン | ||||||||
感想等 | 北アルプスの山麓で警察犬を育てている磯本さんと、山岳救助犬になるべく訓練を受けるシェパードのバルドーとセントバーナードのララを描いたドキュメント写真絵本。文章を書いている加藤さんは、上野動物園の解説員とのこと。訓練の内容や、犬たちの気持ちが描かれているが、やや淡々とし過ぎている感がある。(同じ犬をモデルにしたTBSドラマが1990年に放送された模様) |
書 名 | 「やまぼう」 | ||||||||
作(文) | かべや ふよう | 画(写真) | かべや ふよう | ||||||
出版社 | アリス館 | 発行年 | 2018年 | ||||||
大きさ | 縦305mm×横215mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大10行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 暑い夏の日、海で遊ぶ子供たちを見て、一緒に山で遊びたくなったやまぼうのお話。それだけのストーリーなのですが、一生懸命努力するやまぼうの姿や、優しい子どもたちの心根を見ていると、読んでいる方としてもほっこりしてきます。海から出た山は島、そういう感覚も個人的には好きです。 |
書 名 | 「槍ヶ岳山頂」 | ||||||||
作(文) | 川端 誠 | 画(写真) | 川端 誠 | ||||||
出版社 | BL出版 | 発行年 | 2014年 | ||||||
大きさ | 縦250mm×横260mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大18行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 小学5年生のぼくと父さんが、中房温泉から燕岳、槍ヶ岳、上高地へと歩く2泊3日の山行を、写実的な画で再現。自分も行ったことがあるだけに、「そうそう」と思い出してしまう。山の辛さ、楽しさ、感動を、ストレートに伝えてくれる嬉しい絵本だ。表紙の内側・見返し部分に、あちこちの山小屋のスタンプが押してあるのもたまらない。 |
書 名 | 「けんか山」 | ||||||||
作(文) | 北 彰介 | 画(写真) | 前川 かずお | ||||||
出版社 | 草土文化 | 発行年 | 1978年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横220mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビなし | 行列数 | 最大16行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | ふるさとの民話14 | ||||||||
感想等 | 八甲田山、岩木山、恐山誕生にまつわる民話を絵本にしたもの。こういうスケールの大きな話はワクワクして大好きです。富士山と八ヶ岳でも似たような話を聞いたことがあるので、山や火山に対する畏敬の念がこうした物語を生み出すのだろう。東北弁の語感も面白い。 |
書 名 | 「つるちゃんとくねくねのやまのぼり」 | ||||||||
作(文) | きもと ももこ | 画(写真) | きもと ももこ | ||||||
出版社 | 文渓堂 | 発行年 | 2012年 | ||||||
大きさ | 縦220mm×横245mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大9行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | ちょっと温かい、御伽噺風の物語。加えて絵がとっても面白い。海や雲、岩、太陽などが独特な描かれ方をしている。巻末の作者紹介に、芸大視覚伝達デザイン科卒とあり納得。山に登って、段々痩せていってしまうつるちゃんお様子が可愛いです。 |
書 名 | 「これは やま」 | ||||||||
作(文) | 五味 太郎 | 画(写真) | 五味 太郎 | ||||||
出版社 | 岩崎書店 | 発行年 | 1999年 | ||||||
大きさ | 縦165mm×横165mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 2~4行 | ||||||
評 価 |
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その他 | これはの絵本⑥ | ||||||||
感想等 | 絵本界の重鎮、大御所とも言える五味太郎先生の、「これは」シリーズのひとつ。大先生の作品だからというわけではありませんが、子供も大人も楽しめる作品。独特の柔らかさと色合いを持った画と、リズム感の良い言葉の組み合わせが、五味ワールドらしい味わいを醸し出しています。 |
書 名 | 「ふじさん」 | ||||||||
作(文) | 指導:斉藤朗三 | 画(写真) | 写真:飯島志津夫 | ||||||
出版社 | フレーベル館 | 発行年 | 1995年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横210mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大15行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | おおきなしぜん ちさなしぜん《かがく》、写真絵本 | ||||||||
感想等 | 富士山の四季、雲、成り立ち、自然などを、写真とともに紹介する1冊。写真がベースなので、絵本・・・とは言わないのでしょうか。<かがく>と銘打っており、面白みにはやや欠けますが、丸ごと富士山が味わえます。 |
書 名 | 「ペンギンとざんたい」 | ||||||||
作(文) | 斉藤 洋 | 画(写真) | 高畠 純 | ||||||
出版社 | 講談社 | 発行年 | 2013年 | ||||||
大きさ | 縦215mm×横155mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大9行 | ||||||
評 価 |
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その他 | どうわがいっぱい ペンギンシリーズ、「小学1年生から」 | ||||||||
感想等 | 「ペンギンシリーズ」というシリーズものの絵本らしいのですが、どういうコンセプトものなのかは知りません。本作では、“登山”と“下山”にこだわってみたり、お笑いでいう“天丼ネタ”を使ってみたりと、言葉の使い方で遊んでいる感じがします。気軽に読める楽しい絵本。 |
書 名 | 「やまのぼり」 | ||||||||
作(文) | さとう わきこ | 画(写真) | さとう わきこ | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 1991年 | ||||||
大きさ | 縦195mm×横270mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大9行 | ||||||
評 価 |
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その他 | ばばばちゃんの絵本シリーズ こどものとも傑作書 読んであげるなら3才から 自分で読むなら小学校初級向き |
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感想等 | 動物たちの擬人化は絵本の定番。実際に山には行っていないのですが、ばあちゃんのアイディアで登山のワクワク感を皆で共有。とっても楽しそうです。ただ、できれば最後は、テントの中で雑魚寝して欲しかったなぁ。 |
書 名 | 「ぼくらのやまのぼり」 | ||||||||
作(文) | 山頂cafe | 画(写真) | グラフィッコ | ||||||
出版社 | 山と渓谷社 | 発行年 | 2015年 | ||||||
大きさ | 縦215mm×横155mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大13行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | YAMAKEI CREATIVE SELECTION | ||||||||
感想等 | 総てがコンピューターグラフィックスという絵本ですが、結構温かみがあります。特に、星空の写真との組み合わせは秀逸。お花畑から小さく顔を出しているウサギがいたり、キリンくんが初心者マークを付けていたりと、細部も凝ってます。ストーリーは、まぁこんな感じかと。 |
書 名 | 「おっちゃん山」 | ||||||||
作(文) | 椎名 誠 | 画(写真) | 塚本 やすし | ||||||
出版社 | 新日本出版社 | 発行年 | 2018年 | ||||||
大きさ | 縦245mm×横215mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大16行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 登山が好きなおっちゃんは、ある日、登山に出かけて「デロデロ虫」に嚙まれてしまった。以来、おっちゃんの身体が、少しずつ大きくなり始めた……。コミカルな出だしと、明るく元気な絵柄から楽しい物語を想像していたが、実はとても切ないお話でした。読み終えた後、タイトルの印象が変わります。 |
書 名 | 「やまのすもうだ!はっけよい!」 | ||||||||
作(文) | しばはら・ち | 画(写真) | しばはら・ち | ||||||
出版社 | 鈴木出版 | 発行年 | 2013年 | ||||||
大きさ | 縦205mm×横280mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 6行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 横綱富士山に、桜島が挑む。場所は関ヶ原、行司は伊吹山。というちょっとメルヘンチックな山の力比べ。まぁ、それだけの話なのですが、なんだか夢のあるお話です。桜島じゃなくて八ヶ岳だろう、と突っ込みたい思いもありますが、日本全国を股にかけたスケール感を出すには、やっぱり桜島なのかも。 |
書 名 | 「富士山にのぼる」 | ||||||||
作(文) | 菅原 久夫 | 画(写真) | 岡部 一彦 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 1987年 | ||||||
大きさ | 縦255mm×横230mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大2行 | ||||||
評 価 |
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その他 | 福音館のかがくのほん、「幼児から」の表記あり | ||||||||
感想等 | 家族5人で登る富士登山を、ガイドブックのように、紀行文のように淡々と描いている。大雨が降ったり、疲れた弟がぐずったりといったドラマは何もないのだけれど、さりげない表現の中に自然の息吹や登山の大変さがしっかりと描かれている。見開きページの画もいい。世界遺産指定前の、今ほどは混んでいない時の富士登山の様子が味わえます。 |
書 名 | 「山に木を植えました」 | ||||||||
作(文) | スギヤマ カナヨ | 画(写真) | スギヤマ カナヨ | ||||||
出版社 | 講談社 | 発行年 | 2008年 | ||||||
大きさ | 縦205mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | - | ||||||
評 価 |
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その他 | 監修:畠山重篤 | ||||||||
感想等 | 山に植えた木が育ち、落ち葉や実が動植物のエサや腐葉土となり、川を通じて海にも栄養を与える。そんな食物連鎖や水の循環という輪・和を通じて、自然が作られていることを実感。ちょっと仕掛け絵本っぽい作りも面白い。ただ残念ながら、「フルボ酸鉄」のくだりは、ちょっと分かりにくい。 |
書 名 | 「やまのかいしゃ」 | ||||||||
作(文) | スズキ・コージ | 画(写真) | 片山 健 | ||||||
出版社 | 架空社 | 発行年 | 1991年 | ||||||
大きさ | 縦230mm×横300mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大16行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 今だったら“働き方改革”とでも言いたくなるような、自由で奔放な物語。あまり堅苦しく考えずに、ほげたさんのナンセンスぶりを楽しみたい。味わいのある絵柄や、「ほげたさん」「ほいさくん」といった不可思議な語感も面白い。文体もわざとゆるさを出しているのかもしれないが、子供向けという点を考えたら、日本語は正しく使いたい。 |
書 名 | 「パパとあたしのキャンプ」 | ||||||||
作(文) | 鈴木 永子 | 画(写真) | 鈴木 永子 | ||||||
出版社 | ひさかたチャイルド | 発行年 | 2009年 | ||||||
大きさ | 縦240mm×横210mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | なし | 行列数 | 最大6行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | パパとあこちゃん、犬のサスケで出かけるキャンプ。楽しいお話なのですが、なぜだか哀感が漂っています。背景は描かれていませんが、ママは遠くの町にいて父子家庭。あこちゃんは淋しがりやです。水彩画の絵は淡くて優し気。パパとあこちゃんの絆が伝わってきます。 |
書 名 | 「ポレポレやまのぼり」 | ||||||||
作(文) | たしろ ちさと | 画(写真) | たしろ ちさと | ||||||
出版社 | 大日本図書 | 発行年 | 2011年 | ||||||
大きさ | 縦305mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大11行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | ぞうくん、やぎくん、はりねずみくんの3人組みでポレポレ登山。さらに、ねこ、ブタ、うさぎ、さる、くま……いろんな動物たちが山に登る。しかも、皆かわいいです。特に、やぎくんの、ちょっと鈍くさいような、憎めない人柄(やぎ柄?)がまたかわいい。絵もマッチしてます。 |
書 名 | 「山のいのち」 | ||||||||
作(文) | 立松 和平 | 画(写真) | 伊勢 英子 | ||||||
出版社 | ポプラ社 | 発行年 | 1990年 | ||||||
大きさ | 縦285mm×横215mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、一部ルビなし | 行列数 | 最大9行 | ||||||
評 価 |
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その他 | えほんはともだち10 | ||||||||
感想等 | 幻想的でやわらかいタッチの絵を見ているだけで、温かい気持ちになれる。主人公の不登校の理由や、祖父の認知症の背景などは何も語られていないが、それなしでも十分に伝わってくる。惜しむらくは、なぜイタチ漁にしたのか。何をしているのかわからない人も多いだろう。残念。 |
書 名 | 「ぼくたちの やま」 | ||||||||
作(文) | 谷内 こうた | 画(写真) | 谷内 こうた | ||||||
出版社 | 至光社 | 発行年 | 2018年 | ||||||
大きさ | 縦250mm×横250mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | なし | 行列数 | 3行 | ||||||
評 価 |
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その他 | 「0歳から100歳まで」の記載あり | ||||||||
感想等 | どこか特別の山ではなく、どこにでもある裏山、身近な山の四季の移り変わりを、日常的な景色の変化を、絵本で描く。文章は詩と言った方がいいだろう。淡い油絵とマッチしている。裏山と地元の子どもたち、なるほど「ぼくたち」の山なんだ。山の見えない都会に住む子どもたちにこそ読んで欲しい。 |
書 名 | 「富士山うたごよみ」 | ||||||||
作(文) | 俵 万智 | 画(写真) | U・G・サトー | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 2012年 | ||||||
大きさ | 縦305mm×横202mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 5行 | ||||||
評 価 |
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その他 | 日本傑作絵本シリーズ、「子ども~おとなまで」 | ||||||||
感想等 | 1年を24に分ける季節の名称の解説(大寒とか立秋など)。季節ごとに俵万智さんの短歌とコメントが付き、それに合わせたU・G・サトーさんの画。この3つを組み合わせた新発想の絵本。俵さんの短歌ももちろん味があって素敵なのだけれど、サトーさんの画がとにかく秀逸。1ページごとにめくるのが楽しくなります。 |
書 名 | 「島は山のてっぺん!?」 | ||||||||
作(文) | 長嶋 俊介(監修) | 画(写真) | - | ||||||
出版社 | 徳間書店 | 発行年 | 2015年 | ||||||
大きさ | 縦305mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、一部ルビなし | 行列数 | - | ||||||
評 価 |
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その他 | 日本列島、水をとったら? ビジュアル地形案内3 島の地形 | ||||||||
感想等 | 「島は山のてっぺん」とはまさにその通り。だから、山好きでありながら島好きになってしまうのだ。北は利尻・礼文、北方四島から、南は西表島などを擁する八重山列島まで、日本全国の主だった島々を網羅する図鑑的書籍。同シリーズには他に、「海の底にも山がある」と「陸地のデコボコやギザギザ」があるが、やはり本書が一番だ。島好きの依怙贔屓だろうか。 |
書 名 | 「せとうちたいこさん ふじさんのぼりタイ」 |
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作(文) | 長野 ヒデ子 | 画(写真) | 長野 ヒデ子 | ||||||
出版社 | 童心社 | 発行年 | 2020年 | ||||||
大きさ | 縦210mm×横110mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大12行程度 | ||||||
評 価 |
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感想等 | タイのおかあさん、せとうちたいこさんシリーズの第5弾。たいこさんが、こだいちゃんたちと一緒に富士登山に出かけます。魚なのに山小屋に泊まったり、帰りに銭湯に寄ったりと妙に人間くさく、微笑ましいです。富士山の笠や、ふるさと富士、噴火の話や銭湯の絵など、何気に富士山話も盛りだくさんです。 |
書 名 | 「分水嶺さがし」 | ||||||||
作(文) | 野坂 勇作 | 画(写真) | 野坂 勇作 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 2016年 | ||||||
大きさ | 縦250mm×横190mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大18行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | 「月刊たくさんのふしぎ」第377号 | ||||||||
感想等 | 身近な分水嶺の話に始まり、谷頭浸食、河川争奪、そして玉川上水から運河の話へと非常に勉強になる話が出てくる。ただ、子供向けと考えると難し過ぎるので、もっとシンプルで良かったのではないだろうか。分水嶺が点ではなく線だと気付く件も、最初に分水嶺の定義が書いてあるのに回りくどい。 |
書 名 | 「ミケ、山へ行く」 | ||||||||
作(文) | はしもと ちえ | 画(写真) | はしもと ちえ | ||||||
出版社 | 文芸社 | 発行年 | 2004年 | ||||||
大きさ | 縦195mm×横135mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大5行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 猫のミケが、ある日思い立って山に登りに行くというお話。左頁の水彩画風の絵も良いが、右頁の淡い透かし絵風の雰囲気が素敵。本作への作者の思いはあとがきを読んでよく分かったが、個人的には「絵本は読者の想像力の自由」というスタンスで良いのではないかと思う。 |
書 名 | 「山のつなひき」 | ||||||||
作(文) | 花島 美紀子 | 画(写真) | 藤川 秀之 | ||||||
出版社 | 新世研 | 発行年 | 2002年 | ||||||
大きさ | 縦290mm×横295mm | 縦・横 | はし | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | はし | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | - | ||||||||
感想等 | 著者の所に「再話」とあるので、民話か何かを基に書かれた話と思われる。寒く厳しい自然環境の中で育まれた、山・自然への畏敬の念が作り上げた物語なのだろう。奥深い。ただ、山の擬人化の仕方、画のトーンが、正直ちょっと怖い。話の内容に合わせたのも分かるが、少しだけ柔らかくならないものだろうか。小学館児童出版文化賞候補作。 |
書 名 | 「はじめてのキャンプ」 | ||||||||
作(文) | 林 明子 | 画(写真) | 林 明子 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 1984年 | ||||||
大きさ | 縦215mm×横155mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大13行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | ちっちゃい女の子・なほちゃんは、大きい子供たちに混じってキャンプに。泣きたいのを我慢し、怖い暗闇の中一人でおしっこへ。そんな体験を通じて、なおちゃんは、ちょっと成長します。王道のお話ですが、何となく暖かい気持ちになれます。 |
書 名 | 「やまのぼり」 | ||||||||
作(文) | ひらの ひでひこ | 画(写真) | 二俣 英五郎 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 1981年 | ||||||
大きさ | 縦250mm×横230mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大9行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 家族4人で山登り。アクシデントのようなものは何もないが、山登りで子供が感じるであろう楽しさや自然の素晴らしさが、さりげなく詰め込まれている。画の雰囲気も暖かくていい。作中の父と母が、チェックの上着にニッカボッカというスタイルなのは時代だろうか。 |
書 名 | 「うさぎのたび やまへゆく」 | ||||||||
作(文) | 福田 文隆 | 画(写真) | 福田 文隆 | ||||||
出版社 | 新風舎 | 発行年 | 2000年 | ||||||
大きさ | 縦255mm×横185mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 3行程度 | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | - | ||||||||
感想等 | 細かいストーリーは特にない。ただ、うさぎが山へ行くだけなのだが、雪山をラッセルする様子や、岩壁登攀シーンに描かれたハシゴやヌンチャク、山頂にできたエビのシッポなど画のひとつひとつから、作者が山に詳しく、山が好きな気持ちが伝わってくる。「たかく、たかく。」「ひとりだって、さびしくなんかないさ」といったシンプルなセリフもいい。 |
書 名 | 「ふじさん おはよう」 | ||||||||
作(文) | 福知 伸夫 | 画(写真) | 福知 伸夫 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 2014年 | ||||||
大きさ | 縦190mm×横265mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 3行程度 | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | 「こどものとも 年中向き」通巻334号 | ||||||||
感想等 | 富士山がいつも見える所に住む人々の日常的な生活。富士山に挨拶して1日が始まり、富士山とともに1日が終わる。そんな日々を描いたほのぼのする作品。恐らく、富士山や地元の名山の山麓に住む人々にとっては「わかるー」という話なのだろうが、山の見えない都会に生まれ育った今の子供たちにはピンと来ないかもしれない。 |
書 名 | 「たこのコータのやまのぼり」 | ||||||||
作(文) | 星野 はしる | 画(写真) | 西川 おさむ | ||||||
出版社 | チャイルド本社 | 発行年 | 2014年 | ||||||
大きさ | 縦225mm×横200mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし |
行列数 | 最大9行 | ||||||
評 価 |
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その他 | おはなしチャイルドリクエストシリーズ | ||||||||
感想等 | たこのコータが、山登りの途中でヘバっていた所を助けられ、子供たちと一緒に頂上へ。このお話だけ読むと、「なぜたこ?」という気にもなるが、「たこのコータ」はシリーズものらしい。たこらしく八本足をうまく使ったかと思えば、たこなのに水に入ろうとしなかったりと何だか変。 |
書 名 | 「たびするおやま」 | ||||||||
作(文) | ほんま わか | 画(写真) | ほんま わか | ||||||
出版社 | 文研出版 | 発行年 | 2015年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大9行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 麓の町に住む人々の勝手な振る舞いに嫌気が差して旅に出たお山の話。本作の主眼が、自然をないがしろにする人々への警告なのか、日常の大切さを再発見する物語なのかやや曖昧ながら、最後は八方丸く収まっているので一安心。どこに行ってもお山の麓に鳥居、山頂に祠を抱えている様子が日本らしくて微笑ましい。 |
書 名 | 「絵巻えほん 川」 | ||||||||
作(文) | 前川 かずお | 画(写真) | 前川 かずお | ||||||
出版社 | こぐま社 | 発行年 | 1981年 | ||||||
大きさ | 縦260mm×横260mm | 縦・横 | (文字なし) | ||||||
漢 字 | (文字なし) | 行列数 | (文字なし) | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | - | ||||||||
感想等 | 上流から河口まで、川沿いの自然や町、そこに住む人々が川を楽しむ様子を、横長の1枚絵として描いた絵巻物のような絵本。散策絵図で有名な松村昭の前川版といった所だが、本作は特定の川を描いているわけではない点と、川そのものよりも人々に焦点が当たっている点が異なる。文字はないが、眺めているだけで楽しい。作者は、ズッコケ三人組シリーズの前川かずお。文藝春秋漫画賞候補。 |
書 名 | 「日本アルプス」 | ||||||||
作(文) | 松岡 達英 | 画(写真) | 松岡 達英 | ||||||
出版社 | 大日本図書 | 発行年 | 1997年 | ||||||
大きさ | 縦305mm×横220mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、一部ルビなし | 行列数 | - | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | 「日本自然探検の旅」4 | ||||||||
感想等 | 一応図鑑ではあるが、作者の顔が見えるというか、作者のエッセイ風コメントが付いている。本書は、「日本自然探検の旅」シリーズの1冊で、北アルプスで見られる動植物の数々が載っている。ギフチョウ、イワナ、ヤマセミ、雷鳥、高山植物、そして剱岳。綺麗な絵で、山の雰囲気を味わいたい。 |
書 名 | 「じいじのさくら山」 | ||||||||
作(文) | 松成 真理子 | 画(写真) | 松成 真理子 | ||||||
出版社 | 白泉社 | 発行年 | 2005年 | ||||||
大きさ | 縦230mm×横240mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大10行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | いつもじいじと一緒にさくら山まで出かけるちびすけのおれ。そんな2人の心の交流を描いた物語。画は子供の絵日記みたいで、味はあるものの上手いとは言いがたい。しかし、ちょっと切なくなるお話を、核家族時代の今だからこそ子供に読んで欲しいと思う。ちなみに「山」ですが、登山は関係ありません。 |
書 名 | 「みんなでのぼろう 日本一高いところ」 | ||||||||
作(文) | 松美 里枝子 | 画(写真) | 夏目 尚吾 | ||||||
出版社 | 学習研究社 | 発行年 | 1997年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横215mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大15行程度 | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | ボランティアふれあいのえほん | ||||||||
感想等 | 車イスや目の悪い方などと一緒に富士山に登るという実際のお話を基にした絵本。とっても良い話で、子供たちにも読んでほしいと思うものの、物語としてはやや淡々としており、もう少し盛り上げるなり、感動的に仕立てても良かったのではないかと思う。 |
書 名 | 「ふじさんです」 | ||||||||
作(文) | 丸山 誠司 | 画(写真) | 丸山 誠司 | ||||||
出版社 | 教育画劇 | 発行年 | 2011年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横190mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 5行 | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | - | ||||||||
感想等 | まるで子供が描いたような豪快でカラフルな絵本。富士山を擬人化し、落語をするわ、相撲を取るわ、ロケットに乗るわで、何でもあり。何でもできて、力持ちで人気者なのに心優しい。そんなスケールの大きさと夢のある展開に、子供もワクワクすることでしょう。 |
書 名 | 「富士山にのぼる」 | ||||||||
作(文) | 三上 葉 | 画(写真) | 三上 葉 | ||||||
出版社 | 河出書房新社 | 発行年 | 2013年 | ||||||
大きさ | 縦310mm×横220mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 1コマ最大6行 | ||||||
評 価 |
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その他 | トムとジェリーのたびのえほん日本, マンガ絵本 | ||||||||
感想等 | あのトムとジェリーが、動物たちの助けを借りながら、なんと富士山に登っています。富士山の伝説や動植物のこと、豆知識なども紹介されていて、内容も面白い。富士山から見る日の出の絵が綺麗です。 |
書 名 | 「はじめてのやまのぼり」 | ||||||||
作(文) | 美智子 | 画(写真) | 武田 和子 | ||||||
出版社 | 至光社 | 発行年 | 1991年 | ||||||
大きさ | 縦250mm×横250mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大8行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 兄妹の2人で登る初めての登山。「美智子・文」とあるが、これは今の美智子上皇后様のこと。とすると、「おにいさん」は現天皇陛下、「わたし」は紀宮様なのだろうか。大きなドラマはないが、文章が優しく、添えられている色鉛筆風の絵とマッチしています。 |
書 名 | 「おさびし山のさくらの木」 | ||||||||
作(文) | 宮内 婦貴子 | 画(写真) | いせ ひでこ | ||||||
出版社 | BL出版 | 発行年 | 2015(1987)年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横225mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビ一部なし | 行列数 | 最大12行程度 | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | - | ||||||||
感想等 | 絵も、物語も、語感も優しく、読み終えた後に何となく温かい気持ちになれる絵本。物語というほどの物語はないものの、輪廻転生やアニミズム的な命への慈しみに溢れている。タイトルに「山」とあるが、登山でもアウトドアでもない。でも、生きとし生ける自然すべてを感じられる素敵な絵本です。 |
書 名 | 「桜島の赤い火」 | ||||||||
作(文) | 宮武 健仁 | 画(写真) | 宮武 健仁 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 宮武 健仁 | ||||||
大きさ | 縦255mm×横195mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | あり、ルビ一部なし | 行列数 | 多数 | ||||||
評 価 |
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その他 | たくさんのふしぎ傑作集 | ||||||||
感想等 | 桜島の噴煙、火山弾、噴火、火映、火山雷・・・一つ一つにドキドキする。自然の脅威、大変さはもちろんわかる。でも、そこに住む人々や子どもたちの反応、水への影響、桜島の歴史。そうしたすべてが一体となって桜島なのだと分かる。わずか40ページ程度の写真絵本ながら、そこに載っている写真を撮るために何時間、何日、何年かけたことか。そんな愛情も感じられる絵本。 |
書 名 | 「ふじさんファミリー」 | ||||||||
作(文) | みやにし たつや | 画(写真) | みやにし たつや | ||||||
出版社 | 金の星社 | 発行年 | 2012年 | ||||||
大きさ | 縦250mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大11行程度 | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | - | ||||||||
感想等 | ふじパパとふじママの子供、ふじさんしろう。“ふじさん”にするために、長男なのに“ふじさんしろう”にされてっしまった感じ。ほんわかとした暖かいストーリーなのだが、富士山にする必然性は全くなし。まぁ、子供はこういう方が興味を持つのでしょう。 |
書 名 | 「ピンク、ぺっこん」 | ||||||||
作(文) | 村上 康成 | 画(写真) | 村上 康成 | ||||||
出版社 | 徳間書店(当初は福武書店) | 発行年 | 1983年 | ||||||
大きさ | 縦190mm×横265mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 1行 | ||||||
評 価 |
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その他 | ヤマメのピンクシリーズ | ||||||||
感想等 | 冷たい水の中で、いつもお腹を空かせているヤマメの子ピンクが一生懸命生きている。でも、単なる自然讃歌ではない。空を飛ぶカゲロウをヤマメが銜え、そのヤマメをヤマセミが捕らえる。そうした食物連鎖の世界が描かれている。自然の中では人間は異質な存在。そんな思いが強くなる。 |
書 名 | 「ピンクとスノーじいさん」 | ||||||||
作(文) | 村上 康成 | 画(写真) | 村上 康成 | ||||||
出版社 | 徳間書店(当初は福武書店) | 発行年 | 1985年 | ||||||
大きさ | 縦190mm×横265mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 1行 | ||||||
評 価 |
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その他 | ヤマメのピンクシリーズ、「5才~」の記載あり | ||||||||
感想等 | 寒くて、エサがない冬。生き物たちにとって厳しい季節。ウサギも、キツネも、ヤマセミも、そしてヤマメのピンクたちも生きることに必死。生きるためには魚同士の共食いもあるし、イワナとイタチの死闘も繰り広げられる。そんな厳しい自然と同時に、希望の春を感じる作品。これが自然なのだ。 |
書 名 | 「ピンク!パール!」 | ||||||||
作(文) | 村上 康成 | 画(写真) | 村上 康成 | ||||||
出版社 | 徳間書店(当初は福武書店) | 発行年 | 1989年 | ||||||
大きさ | 縦190mm×横265mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 1行 | ||||||
評 価 |
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その他 | ヤマメのピンクシリーズ | ||||||||
感想等 | 読み始めた途端、あれちょっと雰囲気が違うな、と感じる。これまでの作品が自然讃歌のトーンだったが、本作では水質汚染や堰・堰堤の問題が描かれている。その辺は書かれた時代が影響しているのだろう。ただ残念なのは、子供には堰のことを書いているとわからないだろう。冒険譚のようにし過ぎた気がする。 |
書 名 | 「ピンクのいる山」 | ||||||||
作(文) | 村上 康成 | 画(写真) | 村上 康成 | ||||||
出版社 | 徳間書店 | 発行年 | 2000年 | ||||||
大きさ | 縦190mm×横265mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 1行 | ||||||
評 価 |
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その他 | ヤマメのピンクシリーズ、「5才~」の記載あり | ||||||||
感想等 | ある意味、原点回帰というか、ピンクというヤマメの子どものいる自然界の営みを、人間も含めて描かれている。1作目の感想にも書いたが、やはり人間の異質感は否めない。村上氏の恵本は色使い絵柄の優しさが特徴だが、本作では、新緑の緑、水の青、夜の闇、星空、たき火など、色の対比が際立っており、画を見るだけでも楽しい。 |
書 名 | 「ピンクがとんだ日」 | ||||||||
作(文) | 村上 康成 | 画(写真) | 村上 康成 | ||||||
出版社 | 徳間書店 | 発行年 | 2014年 | ||||||
大きさ | 縦215mm×横265mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 0~4行 | ||||||
評 価 |
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その他 | ヤマメのピンクシリーズ | ||||||||
感想等 | 10数年ぶりに出されたヤマメのピンクシリーズの新作。今回も命の繋がりが描かれている。どうせ人間も描くのであれば、命の連鎖の一つとして登場させて欲しかったと改めて思う。本作では画の描き方が変わっているが、個人的にはこれまでのように色鉛筆(クレヨン?)を織り交ぜた画の方が味があって好み。 |
書 名 | 「リュックをしょって」 | ||||||||
作(文) | 村上 康成 | 画(写真) | 村上 康成 | ||||||
出版社 | 絵本塾出版 | 発行年 | 2019年 | ||||||
大きさ | 縦250mm×横215mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 0~7行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 小学校低学年くらいの男の子モリオが、お父さんと一緒にカッパやま登山に出かける。途中、まつぼっくりとカケスの青い羽とホウの葉を拾い、汗だくになって山頂に到着する。帰りには雨に降られちゃうけれど、お母さんへのお土産の沢の水を汲んで帰路へ。それだけの話だけれど、青と緑と白の絵が気持ちよくて、山に行きたくなる。 |
書 名 | 「たまがわ」 | ||||||||
作(文) | 村松 昭 | 画(写真) | 村松 昭 | ||||||
出版社 | 偕成社 | 発行年 | 2008年 | ||||||
大きさ | 縦235mm×横280mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 3~6行 | ||||||
評 価 |
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その他 | 日本の川 | ||||||||
感想等 | 利根川散策絵図など鳥瞰絵図で有名な松村氏による絵本。基本は鳥瞰絵図と同じだが、山のかみさまとおつかいの男の子が、水源付近から河口まで、解説しながら眺めていくという簡単なストーリー仕立てとなっている。労作である以上に、眺めているだけでワクワクしてくる。他に、あらかわ・すみだがわ、よどがわ、ちくごがわなどがある。 |
書 名 | 「しんちゃんのやまのぼり」 | ||||||||
作(文) | 森下 晶子 | 画(写真) | 高木 由美 | ||||||
出版社 | 吉備人出版 | 発行年 | 2007年 | ||||||
大きさ | 縦240mm×横190mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大15行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 生まれつき身体の弱いしんちゃんが、小学校二年生の時に、学校の友達やお兄さん・お姉さんと一緒に山登りに出かけた時のお話です。実在する、ダウン症のしんや君のお話を絵本にしたとのこと。優しい人しか出てこない、温かい気持ちになれる絵本。子供に読んであげましょう。 |
書 名 | 「富士山とひめねずみのチロ」 | ||||||||
作(文) | やなぎはら まさこ | 画(写真) | やなぎはらまさこ | ||||||
出版社 | PHP研究所 | 発行年 | 2000年 | ||||||
大きさ | 縦230mm×横235mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大12行程度 | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | PHPにこにこえほん、「4~5歳から」の表記あり | ||||||||
感想等 | 版画風の絵に、所々切り絵が貼られており、独特の味わい。お話は富士登山ではなく、富士山のゴミ問題を取り上げている。ゴミ問題で一番痛め付けられているのは、自然そものもなのかもしれない。作者はNPO法人「富士山クラブ」の方。 |
書 名 | 「あの山に登ろう」 | ||||||||
作(文) | 山口 あさひ | 画(写真) | さの きぬよ | ||||||
出版社 | 新風社 | 発行年 | 2006年 | ||||||
大きさ | 縦190mm×横155mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビなし | 行列数 | 最大4行 | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | - | ||||||||
感想等 | 男女2人のカップルが、鹿やウサギ、鳥たちと一緒に山に登るお話。「山に登ろう」「一緒に食べよう」など、「〇〇しよう」という言葉が韻を踏んだように続き、山に登るワクワク感を盛り上げてくれる。ただ、温かみはあるものの、デッサンの狂った感のある絵はどう評価したら良いのでしょう。 |
書 名 | 「しずかな みずうみ」 | ||||||||
作(文) | 山崎 優子 | 画(写真) | 山崎 優子 | ||||||
出版社 | 至光社 | 発行年 | 2019年 | ||||||
大きさ | 縦250mm×横250m | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大6行 | ||||||
評 価 |
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||||||||
その他 | - | ||||||||
感想等 | どことも知れない、山奥にひっそりと佇む湖。その湖に、静かに優しく訪れる朝。これといってストーリーはないのに、淡く柔らかい絵を見ているだけで、何だか暖かい優しい気持ちになれます。登山や山の絵本ではないけれど、湖畔にでも行って、一人静かにテントを張ってキャンプしたくなる。 |
書 名 | 「高尾山の木にあいにいく」 | ||||||||
作(文) | ゆきの ようこ | 画(写真) | 陣崎 草子 | ||||||
出版社 | 理論社 | 発行年 | 2017年 | ||||||
大きさ | 縦260mm×横220mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビあり | 行列数 | 最大15行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | いつも通り高尾山を訪れたおじいさんが、花々や木に挨拶しながら登っていく。優しい絵を通じて樹々を愛でながら、木の特徴や名前の由来などウンチクを知ることもできる。改めて高尾山の豊かな自然を実感。絵の中に、天狗や妖精(?)が描かれており、本当にいるかも・・・という気にさせられる。 |
書 名 | 「あたしのやまのぼり」 | ||||||||
作(文) | ゆーち みえこ | 画(写真) | ゆーち みえこ | ||||||
出版社 | ひさかたチャイルド | 発行年 | 2012年 | ||||||
大きさ | 縦235mm×横210mm | 縦・横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大5行 | ||||||
評 価 |
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その他 | - | ||||||||
感想等 | 父と娘が、一緒に山登りをする。それだけの話なのですが、作者が山が好きなんだなぁというのがよく伝わってくる。山で食べる食事、山頂からの景色、苦労して登る達成感、そんな山登りの楽しみさが詰まっている。あと、文章のリズムが良く、読みやすいですね。 |
書 名 | 「黒部の谷のトロッコ電車」 | ||||||||
作(文) | 横溝 英一 | 画(写真) | 横溝 英一 | ||||||
出版社 | 福音館書店 | 発行年 | 2003年 | ||||||
大きさ | 縦255mm×横195mm | 縦 ・ 横 | 横書き | ||||||
漢 字 | 漢字あり、ルビ一部なし | 行列数 | 最大19行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | たくさんのふしぎ傑作集 | ||||||||
感想等 | 宇奈月から欅平まで走る黒部峡谷鉄道のトロッコ電車に乗り、周辺の様子やそこで働く人々の様子、黒部の四季を見る絵本。黒部峡谷の景色も素敵だが、どうやって資材を運んだのかとか、冬の間レールや駅がどうなっているかなど、単純に勉強になる。そして、1度は黒部峡谷鉄道に乗ってみたいと思う。 |
書 名 | 「じいちゃんとないしょのやまのぼり」 | ||||||||
作(文) | わたなべ もさじろう | 画(写真) | わたなべ もさじろう | ||||||
出版社 | すずき出版 | 発行年 | 2007年 | ||||||
大きさ | 縦265mm×横220mm | 縦・横 | 縦書き | ||||||
漢 字 | 漢字なし | 行列数 | 最大15行程度 | ||||||
評 価 |
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その他 | ひまわりえほんシリーズ | ||||||||
感想等 | 祖父母と孫の交流、田舎暮らし、なんだか最近少なくなってしまった「普通の生活」が描かれています。こんな経験をいくつもしながら、子供は大きくなっていくんだなぁ、としみじみ思いました。作者のイワナ愛と、それに基づく警鐘のような思いも込められています。 |