山岳フィクション 何でも投票・アンケート
結・果・発・表!!
 
第12回 山岳フィクション2012年重大ニュース
(投票・アンケート実施期間:2012年11月18日〜2013年1月12日)

 投票・アンケートの第12回目は、「山岳フィクション2012年重大ニュース」でした。・・・・・が、失敗でした。山岳フィクションというジャンルがニッチであることはそれなりに認識しているつもりでしたが、私が考えていた以上にマイナーな世界だったようです。結果、今回は投票数も過去最低。投票はほとんど「山岳マンガ『岳』、完結!」というニュースに集中しました。逆に言えば、山岳フィクション界では、めぼしいニュースはこれしかなかったということなのでしょう。
 とりあえず、今回の候補としたニュースと結果は下記のとおりです。今年末にもし実施する場合は、山岳フィクション限定ではなく、山岳界全体の重大ニュースにするなど、テーマを再考したいと思います。まずは今回参加頂いた皆さま、ありがとうございました。

 
 
●頂いたコメント
投 票 日
投票項目
コ メ ン ト
2012/11/23
山岳マンガ『岳』、完結!残念!ずっと続くと思ってました。クミちゃんはザックとくっつくかと思ってました。
2012/11/29
山岳マンガ『岳』、完結!加藤文太郎、植村直己もみんな死んじゃったので三歩には生きていてほしかった。
2012/12/18
山岳マンガ『岳』、完結!岳は生きてて欲しかった。
2012/12/18
山岳マンガ『岳』、完結!前から気になっていて、読み始めたら終わってしまった。残念。

●ご参考
 
投票頂いた方全体の属性です。
 
性 別
人 数
構成比
男 性
9人
  75.0%
女 性
3人
  25.0%
合 計
12人
  100.0%
年齢層
人 数
構成比
〜20代
1人
   8.3%
30代
4人
  33.3%
40代
4人
  33.3%
50代
1人
  8.3%
60代〜
3人
   16.7%
合 計
12人
  100.0%
※複数回投票頂いた方がいらっしゃるため、投票者数と投票回数、投票数は一致しません。

 
●投票候補の詳細説明
 
〔通年〕 山岳小説の新刊、順調な1年
2012年は、山岳小説にとって質・量ともに順調な1年だったと言えるのではないでしょうか(好調とは言わないものの・・・)『天空の犬』(樋口明雄)『南極風』(笹本稜平)を始め、『凍雨』『夏雷』(大倉崇裕)、山岳短編集『呼ぶ山』(夢枕獏)、変わり種の『風を踏む』(正津勉)や『竹沢長衛物語』(松尾修)、小説版『サマーレスキュー』などが発売されました。

〔通年〕 どこまで続く!?山ガールマンガブーム
巷の山ガールブームを反映して、ここ数年、女性が主人公の山岳マンガが増えています。2012年にコミック発売、雑誌連載された作品としては、『山テントで、わっしょい!』(鈴木みき)、『レッドポイント』(六花チヨ)、『ヤマノススメ』(しろ)、『頂!』(文月晃)、『みちくさやまみち』(岩岡ヒサエ)、『江ノ島高校ワンダーフォーゲル部』(あんぜりく)など。

〔通年〕 2012年は山岳サバイバル映画
2012年、邦画では山岳映画と言えるような作品はありませんでしたが、洋画ではいわゆる登山ではないものの、山岳系のサバイバル映画がいくつか公開されました。たとえば、2月封切の『ハンター』、8月の『THE GREY 凍える太陽』、9月の『ウェイバック -脱出6500km-』などがそれです。

〔3月〜〕 『黒部の太陽』完全版、44年ぶりに一般公開
石原裕次郎の遺志もあって、これまでビデオ化・DVD化されなかった『黒部の太陽』。その力作が、東日本大震災のチャリティのために、全国で上映されました。ノーカット版での一般公開は、なんと44年ぶりのことだそうです。今後、DVD化されることに期待しましょう。(山のシーンはわずかですが・・・)

〔6月〕 山岳マンガ『岳』、完結!
「ビッグコミックオリジナル」に連載され、多くの人に感動を与えたマンガ『岳』(石塚真一)。マンガ大賞2008受賞、小学館漫画賞受賞、小栗旬・長澤まさみ主演による映画化など、注目度も話題性も抜群の名作『岳』が、ついに完結してしまいました。素敵なマンガをありがとうございました。

〔6月〕 新田次郎生誕100年
1912年6月6日生まれの新田次郎。今年は生誕100年ということで、いろいろなイベントが企画・開催されました。諏訪市での講演会、『よくわかる新田次郎』刊行、『小説に書けなかった自伝』復刊、生誕100年記念写真展などなど。生誕100年、没後32年経っても、新田次郎は偉大な山岳小説家です。

〔6月〕 『ヤマノススメ』、アニメ化決定
あおいとひなたの幼馴染が久しぶりに再会し、幼き日に見た景色を一緒に見るために登山に挑戦する・・・。ゆるふわの山ガールマンガ『ヤマノススメ』(しろ)は「月刊コミック アース☆スター」で好評連載中ですが、6月にアニメ化が決定しました。2013年1月からTOKYO MXなどで放送される予定です。

〔7〜9月〕 連続TVドラマ『サマーレスキュー』放送
7〜9月にTBSの日曜劇場で、山小屋を舞台にした医療ドラマ『サマーレスキュー』が放送されました。出演は向井理のほか、尾野真千子や時任三郎、小池栄子など。山岳ものの連続ドラマは、おそらく2006年にNHKで放送された『氷壁』以来のこと。多少オーバーな描写もありましたが、なかなか良かったのではないでしょうか。

〔9月〕 『遥かなる未踏峰』映画化発表
1920年代に未踏のエベレストに挑戦したマロリーを描いた伝記小説『遥かなる未踏峰』(ジェフリー・アーチャー)の映画化が9月に発表されました。監督はダグ・リーマン、主演候補に「インセプション」などのトム・ハーディの名前が挙がっています。少し雰囲気が似てますね。

〔10月〕 太田蘭三氏、死去
多くの山岳ミステリーを世に送り出した太田蘭三氏が、10月に亡くなられました。晩年はややマンネリ化の傾向は否めませんでしたが、名作『脱獄山脈』をはじめ、香月功が活躍する顔のない刑事シリーズやTVドラマ化された釣部渓三郎シリーズなど、面白い作品もたくさんありました。ご冥福をお祈りします。

 
皆さま、ありがとうございました。



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