2010年 ヨセミテクライミング参加者募集
アメリカ・カリフォルニア州にあるヨセミテ渓谷は、合衆国随一の観光地として、また世界最大の垂壁エル・キャピタンなど花崗岩の大岩壁が連なるロッククライミングのメッカとして、世界的に有名です。その人気の理由は、易から難、ショート、マルチ含めたルートの多さ、各ルートのクオリティーの高さ、安定した天候と生活条件のよさ、そしてなにより、フリークライミングの真髄を伝えてくれる生きた文化の息吹でしょう。
当スクールでは彼の地に精通した講師によって、ヨセミテクライミングツアーを過去多数回実施してまいりました。ヨセミテというと「レベルが高すぎて・・・」と感じられる方もいると思いますが、ここには5.8、5.9というグレードから彼の地の素晴らしさを味わえるルートがたくさんあります。また、ツアーでは参加者のレベルに応じたマルチピッチ数本をメインの目標にしており、今までも好評を得てまいりました。素晴らしい景観の中での唯一無二の体験は、きっと皆さんをヨセミテの虜にすることでしょう。
クライマーと生まれたからには、皆さんもぜひヨセミテに赴き、クライミングの真髄を肌で感じてみてください。当スクールでは2010年夏〜秋のツアーを企画し、それに向かってこの春からクラック、マルチなどの講習に参加される方を募集しています。
インスピレーションポイントからのヨセミテ渓谷/ミドルカシードラルロックの登攀/ハーフドームとヨセミテビレッジ
期日=7月上旬〜中旬、または8月下旬〜9月中旬の間の9日間
料金=50万円前後(航空運賃、レンタカー代、ガイド代含む。ただし変動の可能性もあります)
予定ルート=ショートルートの他、参加者のレベルに応じて以下のものから選択
初級
ナットクラッカー(4p、5.8)
ロイヤル・ロビンスが初登したクラシック中のクラシック。高差150mほどのスラブ壁に残置支点はゼロ! 素晴らしい。
ミドルカシードラルロック セントラルピラー・オブ・フレンジー(5p、5.9)
エルキャピタン対岸の大岩壁にあるショートルート。といっても5ピッチ、しかも1本のクラック! 日陰なので暑い日に最高です。
トォラミメドウズ・SPドーム ウエストクラック(5p、5.8)
ヨセミテ渓谷から車で2時間ほど上がった所にある高原地帯「トォラミメドウズ」には、花崗岩のドームが林立し、夏の人気エリアとなっています。このルートはその中でもテナヤレイクを見下ろしながら登る大人気ルートです。
トォラミメドウズ・ダフドーム ウエストクラック(5p、5.9)
こちらは見事に突出したドームに走った、明瞭なクラック。だんだん傾斜が弱まる中を頂上に向かって登って行くと・・・、人生観が変わります、きっと。
トォラミメドウズ・カシードラルピーク 南西バットレス(6p、5.8)
トォラミのどこからでも見える三角錐の見事なこの尖塔は、アメリカ自然保護の父、ジョン・ミュアが初登頂した山としても有名です。まったくのナチュラルな壁で、シェラネバダを眼下に見下ろしながらのクライミングは至福の1本です。
大人気のナットクラッカー/明るく開けたトォラミメドウズ/テナヤレイクを見下ろすクライミング
中級
ミドルカシードラルロック イーストバットレス(11p、5.10c)
ヨセミテビッグウォールの1つ、ミドルカシードラルロックの左端を登るこの壁の入門ルートです。10cはホールド豊富なフェースで奮闘性は低く、ロングルート初級者に最適です。
トォラミメドウズ・フェアビュードーム 北壁レギュラー(10p、5.9)
トォラミ最大の壁、フェアビュードーム北壁のほぼ中央を登る大人気ルート。5.9と手ごろで、やはり頂上からの眺めが最高。個人的には世界で一番好きなルートです。
ミドルとハイアーのカシードラルロック/フェアビュードームとカシードラルピーク/ドームを抜ければ至福の世界が
上級
ハイアーカシードラルロック ノースイーストバットレス(12p、5.10b)
グレード5.10bながら(トポでは5.9!)、奮闘的なクラックが連続する玄人向けのルートです。ガイドブックには「ヨセミテ最高の4級ルート」とのこと。頂上は意外と高く、正面にエルキャピタンがでかいです。
エルキャピタン イーストバットレス(14p、5.10b)
世界最大の垂壁、エルキャピタン南東壁の、右端を登るルート。ビッグウォールの範疇ではありませんが、それでもエルキャピタンの一部です。内容は結構奮闘的でピッチも多く、最高に充実すること請け合いです。