外惑星聯合 第一回例会

   

外惑星聯合代表部主席
林[シャーロキアン・ローディスト]雅恵

 前後方トロヤ連合軍総司令官・村田<従五位下治部少輔>健治氏から、第1回外惑星聯合例会報告書が提出された。トロヤ連合軍は、我が外惑星聯合との同盟締結を承諾してくれたということ。ありがたいことである。ただ、中谷司令官飼育係や阿部連絡士官にかなり振り回さていたようだが、そのことが唯一気掛かりではある。
 報告書と共に記念写真が1枚、届いている。
 村田総司令官、中谷司令官飼育係、阿部連絡士官の三人が、同盟締結書を手にして肩を並べて立っている。”日本一”の足下でとられたものらしい。
 中谷司令官飼育係は妖艶な笑みを浮かべ、村田総司令官はやや緊張した面持ちで、阿部連絡士官はぶ然とした表情である。まさに、三者三様という感じだ。
 裏例会報告書として、中谷司令官飼育係と村田総司令官から次のような文書を提出してもらっている。

[村田総司令官談]
 今回の例会の報告を一言ですると「仙台はとろける旨さ」です。
 女川漁港にてホヤ酢を食してみました、「甘い、そして旨い」です。漁港では、他にマンボウと秋刀魚を刺身にて頂きました。
 マンボウは一見「烏賊刺?」と思うような姿をしておりましたが、「淡白な上品な味わい」でした。
 仙台市内では牛タン焼き、鯨刺、生牡蠣、笹かまぼこ、牡蠣フライ、秋刀魚寿司、鰹寿司、牡蠣のほうば焼き、牡蠣鍋、鮭と白子のフライ(でしたっけ?)等を食べ尽くしました。
 牛たん、「タンなのに脂が乗っていて、歯ごたえがあるのにとろけるような味わい、旨い!」です。
 鯨、「魚臭さとも、獣臭さとも違う芳香な旨さ」です。
 生牡蠣、「様々な味が、口の中でとろけ、混ざりあう濃厚な味わい、旨い」です。
 笹かまぼこ、所詮蒲鉾と侮っていた僕の、脳を直撃する食感、「蒲鉾がとろける!旨い」
 鰹寿司、「鹿児島の鰹とは、また違った鮮烈な旨さ」でした。
 牡蠣フライ、牡蠣鍋、牡蠣のほうば焼き、まとめて、「やっぱり、牡蠣は火を通すと、ひと味もふた味も旨味が増す」です。
 白子のフライ、「とろけて旨い」です。
 しかし、何と言っても今回の例会?で最も旨かったのは「秋刀魚」です。あの脂の乗った、新鮮な秋刀魚は、「口では言い表せない旨さ」です。本当に最高でした。そしてまた、それぞれに、地酒の味が良く合うんです。仙台から戻ったら、体重が4キロも増えていました。
主席も来月、堪能できることを祈っています。最後に、山寺の舞茸そばも絶品でした。

[中谷司令官飼育係談]
 25日朝、山形駅内のスカイラークで3人集合、しばらく人外協首脳のうわさ話などなど雑談をして出発。各人がいつどこから谷甲州に入ったか、人外協とのファーストコンタクトは、なんて話を。「ローディスト」とはナンだろう、という議論もありました。
 阿部さんは身長180センチの偉丈夫ながら、穏やかな話し方の方でした。
 村田さんは、小柄で寒がり? なのに、「どこでも泳ぐ」という特性が判明。「北極でも、水温は2度くらいだ、心臓さえ気をつければ大丈夫」と言い切ってしまったり。怖いので追求しなかったけれど、霊感もあるらしい? あと、「西暦2000年よりも、関ヶ原400周年の方が自分の中では大きい」との発言が印象に残っております。

 皆、例会開催、御苦労であった。
 第2回外惑星聯合例会を行う予定でいる。その時は、主席である余も、公務をセーブして参加する所存である。次回もぜひ盛況のうちに終わることを願っている。

以上    

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