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New Year Special !!

新春特別企画チキチキ外聯版オールタイムベスト!
 〜谷甲州はドコへ行ってしまったのか!?〜

代表部主席/林[シャーロッキアン・ローディスト]雅恵

 すみません。と、最初に謝っておこう。私は、SFに関してはまだ駆け出しです。
 SFのオールタイムBESTはこれから発掘していくということで勘弁して下さい。
 そういう訳で、自分の得意分野でのオールタイムBESTをあげました。

●異邦の騎士/島田荘司/講談社文庫
 長篇ミステリーです。御手洗潔シリーズの一冊です。
 私は恋愛がらみの本は、基本的に読みません。生理的に受け付けないし、他人の恋愛ごとなんか知ったこっちゃないと思ってますので。でも、この本を読み終わった時、迂闊にも妙な感動を覚えました。
 ミステリーという面から見ても、結構、読みごたえがあるので、好きな一冊です。

●人体模型の夜/中島らも/集英社文庫
 「明るい悩み相談室」読みたさに、大学の図書館に足繁く通った頃が懐かしい…。
 中島らもの短編集です。ホラーですね。
 中島らもは、江戸川乱歩とコナン・ドイルについでお気に入りの作家です(なんで甲州先生が出て来ない…)。
 この短編集の中では、『健脚行―43号線の怪』が好きな作品です。恐いんだけど、爽やかな感じがするから。
 中島らもの本では、『今夜すべてのバーで』もまぁまぁ好きです。だけど、オールタイムBESTには、『人体模型の夜』を入れます。何故かと言うと、私にはアルコール中毒の経験がないので、『今夜すべてのバーで』が結局、理解しきれないから。(では、なんで好きかっていうと…その話は後ほど)。

● 「心理試験」/江戸川乱歩/創元推理文庫 日本探偵小説2 江戸川乱歩集 収録
 中島らもについてもそうだけど、江戸川乱歩は、レポートとかまとめたいくらい好きなんですわ。(…だけど、この二人については、情けない話ですが、未読の本がまだあります。そんなんじゃ、ファンの風上にはおけないと、重々わかっちゃいるけど、だけど、好きなんです!)
 コナン・ドイルなら、完璧にはほど遠いけど、ホームズ物のレポートはすぐ書けるかもしれない。学生時代に好きなのを良いことに、新潮文庫から出てるシリーズを全部一気に買って読んで、事件の年譜の下書きとか作ってましたから。話が逸れました。
 江戸川乱歩を語るなら、『心理試験』、『D坂の殺人事件』(これは単独で創元推
 理文庫から出ています)、『屋根裏の散歩者』ですね。
 後から出ている少年探偵団シリーズは、それらにもかなりの魅力がありますが、なにぶん、アルセーヌ・ルパンとかホームズなどを意識して書かれたものや、ゴ−スト・ライターが書いたもの(この辺は記憶が曖昧だな。ちょっと後で覚えてたら調べておきます)があるので、オリジナリティから言うと、私はこの辺が好きです。
 あとは、『二銭銅貨』も捨てがたい。
 誰か、私を止めて…。
 それから、これだけは言わせて欲しい。
 確か、横溝正史は、江戸川乱歩についていた編集者だったはずだと思うんだけ
 ど…。決して、乱歩の師匠じゃないはずだ。

●瀕死の探偵/コナン・ドイル/新潮文庫
 コナン・ドイルの訳で、私が好きなのは、やはり延原謙さんですね。
 創元文庫かどこかから、別の訳者でホームズ・シリーズが出されていたけど、イメージ的に延原謙さんのほうが良いです。創元文庫の方は、なんだか、俗っぽくって。
 延原さんの訳だと、ホームズもワトソンも、いかにも英国紳士という感じが出ていて好きです。
 さて、何で私は『瀕死の探偵』をあげたんだでしょう(ヲイ)。
 いや、まんまと、お人好しのワトソン君が騙されていて、その騙され具合がまた良い。
 他にも、『黄色い顔』とか『3人ガリデブ』、『這う男』、『唇の捩じれた男』も好きです。『サセックスの吸血鬼』もお気に入りの作品です。


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