The 13th Hike
in JOUNENDAKE
at Sept.17 '05 【常念岳(2857m) : 長野県堀金村】
長野自動車道、豊科インター近くの“三股登山口”から、常念岳(2857m)に登ります。コースとしては、三股から前常念岳を通り常念岳山頂を目指し、その後常念小屋へ立ち寄って、常念岳の巻き道を通り、前常念岳からは同じコースで下山というコースになります。
自宅を出たのは前日の午後十一時過ぎ。首都高から中央道を経て長野自動車道に入り、豊科インターを下りて三股着が午前三時半でした。三連休初日ということで、広い駐車場はすでに八割がた一杯。下山後は駐車場手前の道にも車がたくさんとまっていました。
二時間弱の仮眠の後、車内で食事。そしてあれこれ準備をして出発します。午前五時二十分。駐車場から登山口までは砂利道が数百メートル(徒歩で十分くらい)。この道から蝶ヶ岳が遠望できます。
駐車場の奥に登山道かと間違いそうな木の階段がありました。その上にはテーブルとベンチがあるだけ。(画像はそこからのもの)駐車場と登山口の少し手前に、それぞれトイレと水場がありました。
三股登山口は、常念岳と蝶ヶ岳両方の登山口になっていて、それぞれ5.7km、6.4kmという表示。(だから三股なんでしょうけど)看板にあった所要時間は常念岳が6.5h、蝶ヶ岳は5.5hということ。距離は常念岳のほうが短いのに時間が一時間多くかかるということは常念岳へ向かう方がいくらかハードなコースということなのでしょう。
登山道に入り、常念岳方面へ。少し登ったところには、蝶ヶ岳登山道上の沢が増水している時のための迂回路が合流しています。登山道の前半は、概ね森の中の急な綴れ折の登り。時折斜面が緩やかになるところがあるものの、確かにきつい。ガツガツ登るとすぐ息が切れます。風もないので、尚更。
途中の道しるべは登山口と迂回路の場所のほかに一箇所。所々にピンクのリボンもありました。道自体はハッキリしていて迷うことはなさそう。この道しるべのあとしばらく道は傾斜を緩め、次第に木も減ってきます。かわりに道も土から石へ。ようやく前常念岳方面の視界も開けてきます。木で作られた梯子を越え、後半の登り。
後半は開けた岩場の直登。左手に常念、蝶ヶ岳間の稜線を見ながらの登り。森の中よりも視界が開ける分いいのですが、傾斜は相変わらず急です。岩にはペンキの丸印がたくさんありました。どんどん登って、登りきったところが前常念岳の非難小屋。ここから先は稜線歩きになります。この少し先に三角点。
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稜線歩きは、急勾配ではないものの、相変わらずの石の道。途中常念小屋への巻き道との分岐があり、直進すると常念岳の肩へ向かいながら、だんだん向こう側の槍ヶ岳が見えてきます。(この日は雲がかかってましたけど)
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↑岩場を上から見下ろす 非難小屋↑
常念岳〜常念小屋の稜線に合流すればもう頂上まで後少し。頂上を見ながらの登りなのでそれほどキツくもないはず。常念岳に登る人はここからの槍、穂高の景観を魅力としている人が多いけれど、この日は雲がかかっていたためそれらの稜線は見えず。この時は五、六人ほど頂上にいましたが、やはり残念そうでした。雲が切れそうで切れない状態。自分的には、こちらに雲がかかっていなかった分良かったということで。しかし大天井岳や、蝶ヶ岳方面はよく見えました。
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↑稜線 常念岳と常念小屋への分岐手前 ↑
頂上には二十分ほどいましたが、やはり槍ヶ岳側の雲は切れなかったので、頂上を後に、常念小屋へと下ります。先ほどの分岐を過ぎると、そこは急な下りの石の道。下に小屋が小さく見えます。
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↑常念山頂 大天井岳方面↑
まだお昼前で、常念小屋から登ってくる人が多かったので、道を譲りながら時間をかけて常念小屋へ。この斜面が急なため、小屋からは山頂は見えません。一ノ沢登山道から来ると、小屋を過ぎて三股からの道との合流地点近くまで来ないと常念山頂は見えなそう。
常念小屋の周りには広いテン場とトイレ(¥100−)。水は小屋内で、500mm/¥50−でした。この時点でちょうどお昼。テントはまだ六張り。小屋の中には休憩中の人がたくさん。宿の予約はたくさんあったみたいです。(連休初日だしね)
しばらく休憩して下山開始。この日の何日か前に、大きな台風が通っていて、巻き道は荒れていたため通行禁止になっていました。
午後になると雲が少しずつ上がって来はじめ、時折曇ったり晴れたりの繰り返し。非難小屋から蝶槍がよく見えたので、ここで写真を撮ります。連休初日にこの時間から下山する人はほとんどいないようで、前常念から先では二人いただけ。登る人もすでにいなかったのであとはひたすら来た道を下りました。
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↑常念小屋のテン場 巻き道は崩落箇所ありでした↑
暗くなる前にどうにか三股に到着。駐車場でコーヒーを一杯淹れて飲み、三股を後にしました。
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↑非難小屋前にて
−以上
作成 Sep.20 ’05