中澤日菜子・プロフィール
中澤 日菜子(なかざわ ひなこ、1969年 3月11日 - )は、日本の小説家・劇作家。東京都生まれ。慶應義塾大学 文学部卒業。日本劇作家協会会員。2013 年に『柿の木、枇杷も木』で第八回小説現代長編新人賞を受賞。翌年タイトルを『お父さんと伊藤さん』に改め同作で小説家デビュー。
来歴
1988年に不等辺さんかく劇団を旗揚げ。同劇団の作・演出を務める。また他劇団への自作品の提供・原作使用としての提供も行う。
大学卒業後は、出版社に勤めながら劇作を継続。出産を機に2001年12月退社し劇作家専業となる。
2007年1月、書き下ろし作品「ミチユキ→キサラギ」で、「第三回仙台劇のまち戯曲賞」大賞を受賞。
2007年3月、「演劇引力廣島 創作プロット募集」にて自作「ミナモの鏡」が大賞受賞。
2012年5月、「第四回泉鏡花記念金沢戯曲大賞」にて「春昼遊戯」が優秀賞受賞。このころより小説の執筆も始める。理由は「せりふとせりふの間をじぶんのことばで埋めてみたかった」から[1]
2013年7月、小説「柿の木、枇杷も木」が講談社「第八回小説現代長編新人賞」受賞。
2014年1月、同受賞作が「お父さんと伊藤さん」として講談社より発刊。小説家としてもデビュー。
作品リスト
単行本
文庫本
アンソロジー
「」内が中澤日菜子の作品
- 短編戯曲コンクール最終候補作品集(2005年3月 日本劇作家協会発行)「菜の花狩りに日は続き」
- 優秀新人戯曲集2010(2009年12月 劇作家協会編 ブロンズ新社)「石灯る夜」
- 短篇ベストコレクション2015 (2015年6月 徳間文庫)「星球」
- きみは嘘つき (2017年8月 ハルキ文庫)「ユウマ」
単行本未収録作品
- 講談社『小説現代』
- ことこと電車(2014年2月号)
- オオナベくん(2015年1月号)
- サルマ納豆(2015年11月号)
- ごはん、食べよう(2016年7月号)
- トラロープ(2017年11月号)
- 卵の眼(2018年2月号)
- 集英社『小説すばる』
- しっぽの行方(2014年7月号)
- 石灯る夜 第1回(2017年11月号)
- 石灯る夜 第2回(2017年12月号)
- 石灯る夜 第3回(2018年1月号)
- 石灯る夜 第4回(2018年2月号)
- 石灯る夜 第5回(2018年3月号)
- 石灯る夜 第6回(2018年4月号)
- 石灯る夜 第7回(2018年5月号)
- 石灯る夜 第8回(2018年6月号)
- 石灯る夜 第9回(2018年7月号)
- 石灯る夜 最終回(2018年8月号)
- 光文社『小説宝石』
- 文藝春秋『オール讀物』
- リクルートホールディングス『SUUMOリフォーム』
- あたしのドア(2016年11月号)
- スイジガイ(2017年1月号)
- 記憶の家(2017年3月号)
- にんじん(2017年5月号)
- 蚤の市(2017年7月号)
- あしたの窓(2017年9月号)
- 世界文化社『公式note』んまんま日記
映像化作品
映画
テレビドラマ
戯曲
- 千年水国(00年度名古屋文化振興賞 戯曲部門 最終候補作品)
- 天国の猥談(01年度日本劇作家協会戯曲セミナー最優秀作品 02年度名古屋文化振興賞 戯曲部門 最終候補作品)
- 菜ノ花狩りに日は続き(日本劇作家大会2005熊本大会 短編戯曲コンクール第三位)
- クジラは猫に運ばれる(『劇王III』初日予選観客投票1位)
- ミチユキ→キサラギ(第三回仙台劇のまち戯曲賞大賞)
- ミナモの鏡(演劇引力廣島 創作プロット募集大賞)
- そこに在るから(『劇王V』招待作品)
- スコップくんとシャベルちゃん(第8回AAF戯曲賞最終選考作品)
- 石灯る夜(第15回日本劇作家協会新人戯曲賞最終候補作品)
- 春昼遊戯(第四回泉鏡花記念金沢戯曲大賞優秀賞)
外部リンク
脚注
- ^ 私はこうして作家になった (2015年10月
オール讀物2015年11月号)