△ 「よそびと診療所」シーン44


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明転すると下手灯り。シドが出て来る。カプセルと通信。

シド 「(通信)副長官もドクターも無事で良かったです。後は人質とトロンをどうするかです…ん?」

シド、気配を感じて隠れると、シュワっいう音がする。イルージュが通信しながら出て来る。

イルージュ 「解毒剤?!いったいどうやって?!…フッ…流石ノノ先生ってとこか…それじゃお次だ。」

イルージュ、またテレパシーを使う。

イルージュの声 「副長官は運よく助かっちゃったみたいだから、次の人質を始末しちゃいまぁす。今度は5分後ね。早く白状した方がいいですよぉ。」写真

イルージュ、気配に気づく。

イルージュ 「誰だ。出て来い。」

トロンに変身したシドが出て来る。

偽トロン 「よお。」
イルージュ 「なんだ、トロンか。まだノノを見つけてないのか?」
偽トロン 「ノノ?…あ、ああまだだ。そっちはどうだ?」
イルージュ 「副長官の始末には失敗したけど、人質はまだいっぱいいるし。」
偽トロン 「いい場所をみつけたぞ、エントランスのロビーだ。」
イルージュ 「ロビー?」
偽トロン 「逃げ道も隠れる場所も多い。」
イルージュ 「…そうか、じゃロビーで落ち合おう。…あれ?」
偽トロン 「え?」
イルージュ 「着替えた?」
偽トロン 「…着替えた。」
イルージュ 「余裕だな。」

イルージュ、ハケる。すぐに偽トロンが物陰に入り、シュワっという音の後シドが現れる。

シド 「…危なかった。」

カプセルの中からノノの声がする。

ノノの声 「シドさん。」
シド 「ドクター。」
ノノの声 「私をここから出して下さい。」
シド 「いや、しかしトロンの狙いはあなたである可能性が…」
ノノの声 「ならば尚更です。私もあの男とは浅からぬ因縁がありますから。」
シド 「…そうですね。わかりました。」写真

シド、袖にカプセルを向けるとシュワワっと音がして、ノノが現れる。

ノノ 「ありがとうございます!」
シド 「とりあえず、イルージュをロビーに誘導しましたが、問題は人質です。」
ノノ 「急がないと次々に犠牲者が出ます。」

突然正面から男の声がする。

男の声 「手はあります。」
ノノ 「え?」

ノノ、シド、正面を向く。

シド・ノノ 「あなたは…!」

下手が暗くなる。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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