「宇宙海賊とヒミツの星」シーン２５

照明全体明かり。廊下。ジローを人質にしたシンドバッドが下ハケから出て来る。
そこにジルバーンが追い付き銃を構える。

ジルバーン「動くな！」
シンドバッド「ちょうどいい。小型船の場所を教えて頂けますか？」
ジルバーン「寝言言ってんじゃねえ。人質を放してトランクを渡しな。」
シンドバッド「嫌だと言ったら。」
ジルバーン「お前を始末するだけだ。」
ジロー「この人に銃は効きません！防弾スーツ着てます！」

シンドバッド、ジローの首にチョップ。ジロー膝まづく。

ジロー「うっ！」

ジルバーン、剣を構える。

ジルバーン「覚悟しなサラリーマン。うりゃああ！」

ジルバーンがシンドバッドにかかって行こうとした瞬間、ジルバーンとシンドバッドの頭に痛み。

ジルバ・シンドバッド「うっ！」

ジルバーンはしゃがみ込み、シンドバッドは顔を上げる。

シンドバッド「な、なんだ…ん？海賊がいない…」
ジルバーン「にゃ～。」
シンドバッド「なんで猫がいるんだ？…まあいい。（ジローに）立て。」

シンドバッド、ジローの顔を見て驚く。

シンドバッド「え？お前こんな顔だったか？！…まあいい。来い！」

シンドバッド、苦しむジローを連れて上ハケ。

ジルバーン「にゃ～。」

猫になったジルバーン。下ハケ。

（作：松本じんや／写真：はらでぃ）