「心海のサブマリナー」シーン３３

光彦、まほろば、小澤、ほおずき、川藤、山田、上官ぜいぜい言いながら出て来る。

光彦「倉内、ちゃんと覚えてくれてるかな？」
まほろば「それはなんとも。」

遠くでサイレンと放送が聞こえる。

光彦「ん？なんだ？」
まほろば「基地の方ですね。」
放送「侵入者、潜水艦バッカス号を奪って出航しました。全哨戒機、駆逐艦はバッカス号を阻止して下さい。」
川藤「バッカス号が奪われた？！」
ほおずき「まさか、根本はん達…」
光彦「行こう！！」

小澤、上官を残してみんな去る。

放送「潜水艦アレス、ネプチューン、ジェイナス、出動。」
上官「うちは入ってないな。」
小澤「はい。」

光彦戻って来て小澤に敬礼。小澤と上官も敬礼。

光彦「小澤さん！ご協力ありがとうございました！」
小澤「いえいえ！」

光彦、走り去る。小澤、上官、光彦のハケた方を見て。

上官「お友達？」
小澤「仕事の同僚でした。」

２人、反対側に去りながら。

上官「仕事って？」
小澤「えっと、高齢者を相手にした…」
上官「福祉関係？」
小澤「ま、そんな感じです。」
上司「へえ、偉いね～。」

ほおずき、携帯電話をかけながら出て来る。

ほおずき「もしもし父上？今回の大手柄のご褒美に、お願い事がありんす。」

（作：松本じんや／写真：はらでぃ）