鉄を制する者は
ヒッタイト人
紀元前2000年頃、「史上最初の鉄器民族、ヒッタイトは青銅器時代に先んじて鉄器の技術をもっていた、という常識を覆す説があるが...
ヒッタイト時代の勢力範囲図
小アジア(現トルコ)に最古の文明をきずいたヒッタイト(*1)
 小アジアに最古の文明を築いたヒッタイト人は、前1900年ごろには小アジアを支配し、新王国時代の前15〜前14世紀に大帝国を築いた。進んだ統治制度を創ったことで知られ、軍隊も優れた装備をもっていた。初めて製鉄法を開発した民族といわれ、また彼らの馬車はその当時ではもっとも軽く速かった。
  歴史学者をはじめ、一般には青銅器に次ぐ金属として鉄を挙げている。しかし、冶金学者に言わせると、青銅の融点は約900度に対し、鉄鉱石の融点は、それより300度も低いという。これを実践していたのがヒッタイトで、その製鉄技術は国家機密とされた。エジプトのツタンカーメン王の副葬品のなかには3000年以上も経ているのに錆がほとんどない鉄剣があるといい、これはヒッタイトからの贈り物だったという。
  これほどの鉄には金の5倍の値打ちが付き、また、この鉄剣を使えば一人で10人の敵を倒すことができたという。
  だが、この技術もヒッタイトが滅びる事によって世界へ拡散していくことになる。
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