中東和平
スイス・チーズのよう
’98年10月23日ワシントンで開かれていた中東和平首脳会談はイスラエル軍追加撤退問題を中心とする包括議題でイスラエル・パレスチナ双方が最終合意に達した。
しかし追加撤退は本来既に実行されていなければならないものを確認したにすぎない。パレスチナに返還されたといっても下図のようにスイス・チーズのように虫食い状態だ。今後も継続されるとはいえ、この状態で返還といえるのか。





中東和平の歩み


今回の和平合意の要旨

その問題点

その後の経過










=図は981024読売朝刊から

中東和平の歩み(98/10/24朝日/朝刊から)
’93・9 イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)が相互承認、パレスチナ暫定自治区協定調印
’94・2 ヨルダン川西岸ヘブロンでユダヤ人入植者によるモスク乱射事件で約30人が死亡
西岸エリコとガザ地区からイスラエル軍が撤退、先行自治開始
10 ヨルダンがイスラエルと平和条約に調印
’95・9 西岸の自治拡大協定に調印
10 イスラエル軍、西岸の自治区から撤退開始
11 イスラエルのラビン首相暗殺
’96・1 パレスチナ自治政府議長選でアラファト氏が当選
イスラエル首相選挙でネタニヤフ氏当選
エルサレムに観光トンネル開通、反発したパレスチナ人とイスラエル軍が衝突50人死亡
’97・1 イスラエルがヘブロンからの軍撤退に合意
イスラエルが東エルサレムにユダヤ人の大規模入植地を建設
’98・1 クリントン米大統領、ワシントンでネタニヤフ首相、アラファト議長とそれぞれ会談
ロンドンで中東和平会議
10 ワシントン郊外で首脳会談、西岸からのイスラエル軍追加撤退(13%)で合意

和平合意の要旨
イスラエル軍追加撤退
(13.1%)
移管済み分との合計40%で行政権行使
治安問題 パレスチナ当局と米CIAがテロ監視
最終地位交渉 双方は直ちに最終地位交渉にはいる
第3次撤退 双方の合同委員会で協議、4カ月以内に勧告
イスラエル敵視条項 パレスチナ民族憲章の敵視条項を2カ月以内に削除
パレスチナ人服役囚 拘束中の750人を釈放
安全通路 ガザと西岸のパレスチナ地区の自由通行を2ルート創設
ガザ国際空港 合意、イスラエルが治安管理(アラファト機を除く)
和平の妨げとなる「単独行動」禁止 ユダヤ人入植地建設、土地強制収用など

問 題 点
双方の右派勢力は合意に反対、両指導者が右派勢力をを押さえることが出来るか
イスラエル右派勢力 入植者組織代表「降伏だ」国家宗教党「入植者の安全を脅かす」
パレスチナ(ハマス) 精神的指導者ヤシン師「占領の終了と独立がない合意に反対する」

その後の経過
981028・・・イスラエル、合意承認の閣議決定を延期 =テロ防止計画の遅れ理由に
981030・・・パレスチナ、ハマスを120名拘束、ヤシン師を軟禁
981201・・・イスラエル、東エルサレム入植再開を表明
・・・・・・・・・・・ハマス,PLOに反発、PLO攻撃を示唆
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