ノアの方舟
差別のルーツは旧約聖書
地にいた生き物はすべて、人をはじめ動物に至るまで大地から拭い去られた。ノアと彼らと共に方舟にいたものだけが残った。(創世記7:23)
方舟からハトを放ち様子を見るノア
方舟からハトを放ち様子を見るノア
=ベネチア・サンマルコ寺院壁画から
 60才のノアは神の警告に忠実に従い、大洪水に備えた方舟を作っていたが、人々は嘲り笑った。
  大洪水は警告どおりやって来たのである。
 神がノアに対して言った。
清い動物を七つがいづつ、清くない動物を一つがいづつ、船に乗せなさい」
  ノアが放ったハトが木の葉を咥えてきたので陸が近いことを悟った。
  大洪水が始まって3ヵ月後、水面が下がり、方舟はアララト山(現東トルコ)の山脈に止まった...
  ここには差別のルーツが認められる。 清い動物、清くない動物って何?
 干支(えと)の動物は全て「清くない動物」。鯨、イルカなどは清い動物。それでキリスト文明圏が捕鯨反対をヒステリックに叫ぶの?差別もここが原点だ、という説もあるが...
  差別といえばもう一つ。EU加入条件を満たしたトルコが申請したところ、にべも無く断られた。トルコがイスラム国(又は有色人種)だからか。だとすると、EUとはキリスト教(又は白人)仲良しクラブということになるが...
ノア、ディオニソス、オシリスに共通するもの
  ギリシア神話では、人間の邪悪さのため、神々は大洪水で全世界を覆い、これを滅ぼそうとした。しかしデューカリオンとその妻は巨大な木製の箱をつくり、そこに必要な物資を備えて乗り込み、助かった。その後彼らが肩越しに石を投げると、これらは不思議にも人間たちに変わり、再び世界に人が住むむこととなった。
  デューカリオンはまた、葡萄と固く結びつく人物である。葡萄酒や植物全般の神であるディオニソス(バッカス)と同様にである。ギリシアの美術や神話に共通する主題に「航海するディオニソス」というのがあり、船の帆や綱に葡萄の房を垂らしている。そして野生の動物たちを満載した船を歌うギリシアの賛歌がある。
  エジプトでは、オシリスがディオニソスとほぽ同じ神像を備えた神である。彼は兄に殺され、死体はばらばらに切断されて木製の箱にとじ込められ、その月の17日に海に浮かべられた。これは聖書の大洪水が始まるのと同じ日である。
  確実な結論を導き出すことは難しいが、これらディオニソス、オシリス、そしてノア像が、ある共通の原型から生まれたという仮説を立てることはできよう。つまり葡萄や農耕、そして巨大な船での運命を左右する航海とともに伝えられる英雄像の原型である。(*15)
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