植生と木の文化
北欧の自然志向
北欧の旅で感じることは、本当に自然を大切にしていることだ。住居だけでなく、空港、鉄道駅、列車内など、あらゆるところで可能な限り木を使っていることを知る。ここでは古い住居にその例をみる。(*5)
常緑針葉樹林帯の校倉造り
スプルース、モミ、マツなど、フィンランドの大部分。スウェーデンのストックホルムやウップサーラ地方の北。ノルウエーのベルゲンから北の海岸地方に分布。
木壁積造、すなわち校倉造り(ログハウス)。木が柔らかく、斧だけで加工ができる。
レクサンド=スウェーデン=の校倉造り
レクサンド
(スウェーデン)の校倉造り
落葉広葉樹林帯の梁構造
カシ、ニレ、ブナ、シナノキ、トネリコなど。スウェーデンの南端のマルメからヨーテボリへかけての西海岸とデンマークの全体を含み、ベルギー、オランダ、フランス、イングランドに分布する。
いわゆる硬木の文化圏で木材を垂直につかう木造軸組、あるいは柱、梁構造をとる。土や煉瓦がその軸組の間を充填する。
梁構造の間に土や煉瓦を充填したオーフス(デンマーク)の造り
オーフス=デンマーク

落葉針葉樹林帯の共存地帯
フィンランドの最南端、ヘルシンキやトウルク辺りからスウェーデンのストックホルム以南、ノルウエーのオスロ以南の地域。この植生はポーランド、ドイツ、スイスへと広く分布する。建築構造は校倉と粘土壁、または落葉樹の柱、梁構造の共存地帯。
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