動くデパート・トナカイ
サーミ人
現在でこそ、トナカイで生計をたてているサーミ人はその約10%といわれるが、かつて、サーミ人にとってトナカイは生活の必需品であった。
  トナカイは雌雄共に角をもち交尾期には一頭の雄を中心に5〜10頭の雌によるハーレムをつくる。雌は妊娠240日で一頭を出産、子どもの成長は早く一年で親と同じ位になる。一頭の雌は一生のうちに15〜16頭を出産するため、自然の勢いで増加する。
  冬は風の当たらない森林地帯で過ごし,暖かくなると標高の高いところへと移動する。移動の理由は他に餌を求めてもあるが、トナカイの天敵、蚊やブヨを避けて涼しい地帯へ移動するようだ。
  移動するサーミ人にとってトナカイは「動くデパート」であった。肉は主食、脳、ひずめはスープ、血はソーセージ、骨や角はスプーン、毛皮は衣類...と、それはあたかも生活必需品を揃えたデパートだったのだ。
  おもしろいのはトナカイの所有権が捕らえた人にあることだ。所有権のないトナカイを見つけた人が捕らえて耳に目印の切れ目をいれると、即その人の所有となる。当然切れ目の形は異なっている。
この大群は冬でないと見れない トナカイ優先道路では通過を待つ
この大群は冬でないと無理? トナカイ優先道路で車も止まる
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