フィンランドの横顔
「スオミ」と「カレリア」
フィンランドはスカンジナビア3国に入らない独特の国。その独特とは、どこからきたものだろうか。フィンランド人は自らをなぜ「スオミ」と呼ぶのだろうか。
ロシアとEUのハザマで悩むスオミの国・フィンランド
ロシアとEUのハザマで悩むスオミの国・フィンランド
  言語、人種上の民族性はウラル系だが、社会的にはゲルマン文化色が濃い。この構図は東方のロシアと西南方のドイツという二大勢力のハザマで探ってきた歴史と重なる。
  6万余の湖があり国土の70%が森林という「森と湖の国」で、人口約490万人のうち、93%がフィンランド語、6%がスウェーデン語をつかう。
  白い肌、青灰色の瞳、ブロンドの髪が特徴的なフィンランド人の源流はフィンランド語の源流と一致する。ウラル語族フィン・ウゴール語派のバルト・フィン諸語に属するが、この派はボルガ川(カスピ海に流入)流域に発したとされている。
  BC6世紀頃、原フィン族となる集団が西進を始め、途中でスオミ族、エストニア族などに分裂、スオミ族はラップ(サーミ)人を北に追い払って住みついた。
  12世紀からのスウェーデン、ロシアの支配を受けた後、19世紀、帝政ロシアの崩壊で独立にいたるが、第2次大戦中のソ連との戦いで国土の半分にあたる東部カレリア地域をソ連に割譲した。国民音楽家シベリウスの組曲「カレリア」にはフィンランド人の思い入れがうかがえる
  行方が見えないロシアに抱く歴史的恐怖感と、一方でEU指向のハザマで悩むフィンランドである。(*6)                            top .