世界の終末は神々も滅び
北欧神話の特徴
  北欧神話に関する情報のほとんどは、9〜13世紀にかけて北ゲルマン人の間で韻文による「古エッダ」、13世紀にアイスランド学者による詩学の入門書として書かれた「新エッダ」、そして、12〜14世紀に書かれた数多くの散文物語「サガ」に残されている。
  北欧神話の特徴は、世界の終末ラグナレクで壮絶な戦いの末、全世界も神々も巨人たちもすべて滅びることにある。その後、新しい世界が海中から浮かび上がり、そこに生き残った神々と人類が棲み、光の神バルドルが冥界から蘇るといった予言がなされている。
  ワルキューレは、オーディンに仕える武装した乙女たちで、勇敢に戦死した兵士たちを選んで、天上の宮殿バルハラに案内する役を果たしていた。そこでは勇士たちは世界の終末まで、昼は訓練、夜は祝宴という日々を過ごすとされた。
  これに対して一般の人間たちは死後、女神ヘルが支配する陰気な冥界に受け入れられるとされた。
北欧神話のルーツ「サガ」の写本挿絵
「サガ」の写本挿絵
「ニーベルングの指環」の第1夜「ワルキューレ」 

  この伝説に取材したワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」の第1夜「ワルキューレ」はよく知られている。


 「ニーベルングの指環」の
第1夜「ワルキューレ」


  北欧神話に登場するブリュンヒルトはオーディンの娘で、美と力をかねそなえた女戦士ワルキューレのリーダーである。
  この絵のように、兜(かぶと)と鎧(よろい)で身をかためて戦いの行方を支配し、戦死した勇者の魂をオーディンの宮殿バルハラに案内するとされた。ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」では、ブリュンヒルデ(ブルンヒルデ)の名前で登場する。
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