火の川と怪獣の洞窟
航海が人生そのもの
キルケに帰り方を聞いて「火の川を渡れば帰れる」と言われて来たが、火の川や怪獣の洞窟で船は難破。しかし、「航海が人生そのもの」という火の川の老人のことばに目覚めた。
火の川に差し掛かったオデッセウスの船
火の川に差し掛かったオデッセウスの船
おぞましい怪獣の餌食となるオデッセウスの船
おぞましい怪獣の餌食となるオデッセウスの船
  間もなく火山の島を見つけ、この中にある日の川へとオデッセウスの船は突き進んだ。
  島の中を流れる地下の川には絶え間なく溶岩が流れ落ちていたため、常に沈没の危険にさらされた。
  オデッセウスは途中で見つけた地下宮殿で船から単独で降り立ち、部下から生贄の羊を受け取ると宮殿深く分け入った。
  そこには、ここからの脱出法を教えてくれる老人がいると聞いたからだ。

  苦労の末、老人テイレシアスに会えたオデッセウスは老人から諭される。
 「オデッセウスよ、故郷へ帰りたいあまり、この航海が人生そのものであることに気づいていない。これに気づいた時に知恵が生まれるのだ。
  「帰り方は、日暮れから夜明けまで海に沈まない星座がある。狩人の星座だ。その方向へ進め。
  最初に出会うのは不気味な怪獣だ。ここを乗り越えるしかないのだ。さもなくば船もろとも海の餌食だ。」
  そして、ことばのとおり、船は乗組員もろとも怪獣の餌食となってしまった。オデッセウスを除いて。
  そのオデッセウスは残ったマストの破片にしがみ付いて彷徨う。
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