キルケの島で5年間
魔女キルケに引き止められて
5日間と思っていたオデッセウスの滞在期間は実際には5年間であった。慌てたオデッセウスは再び故郷を目指すが。
辿り着いた宮殿には魔女と動物の部下いた
辿り着いた宮殿には魔女と動物の部下いた
  再び孤島へ辿り着いたオデッセウスの一行は食料を探しに出かけた。しばらくすると、一頭の猪が走ってきたので苦労しながらも捕獲して食べようとすると、猪を追ってきた仲間が言った「それは仲間の一人だ。魔法で猪に変えられてしまった。他の仲間も様々な動物に変えられている。」
  初めはこの話を信じなかったオデッセウスは一人で動物にされた仲間の救出に向かう。途中でペロネイアという神の使いに出会い、魔法が掛からない薬草を飲む。この島はキルケという美しい魔女が住む島で、ここのワインを飲むと動物に変えられてしまうのだった。
  神の使いは続けた。「この草のお陰で魔女の魔法から逃れられる。その代わりにベッドへ誘われるが断ってはいけない。断れば部下の魔法も解けず動物から開放されない」
5年の間に半ば砂に埋もれたオデッセウスの船
5年の間に半ば砂に埋もれたオデッセウスの船
神の使いの通りの筋書きで進んだ結果、部下たちは人間に戻ることができた。
  魔女のキルケはオデッセウスと部下たちをもてなしたが、ある時オデッセウスは故郷のとこを思い出し、5日も長居してしまったことを悔いた。そして、魔女キルケに帰りたいと言うと、キルケは「5日ではなく、5年が過ぎているのです」。
  慌てて自分の船を見に行くと、そこには半ば海岸の砂に埋もれた哀れな姿を見たのだった。
  酒女に溺れている部下をたたき起こして船を再び漕ぎ出すのだった。
top