ケルト、アイルランド関係の映画解説  アイルランドの映画、その中で見て、良かったものを...

 大別して妖精、魔法使いものと現代ものがある。妖精ものは時代に関係ないので問題ないが、現代ものは、ここ5年くらいのアイルランドの大きな成長を頭にいれておく必要があるだろう。
エクスカリバー(聖剣伝説)、'81年
  半分は妖精の子として生まれたマーリンは国を立てなおすため一計を案じてアーサーを得、湖の妖精からエクスカリバー(聖剣)を受け取って岩に突きたて「この剣を引き抜いた者が英国の王」と宣言する。国中から剣を得ようと集まってくるが、引き抜いたのはアーサーであった。
  王となったアーサーは善政を行い、多くの円卓の騎士が集まってくる。自分の息子が王位を狙うため戦いとなり息子を倒すが自分も深手を負ってやがて死に、聖剣は湖の妖精へ返された。
手前の王の依頼で湖へ剣を返すと妖精が受け取った
 フィオナの海

  母親を亡くしたフィオナは酒浸りになる父親の元から、漁師として生計を立てる祖父母といとこの住む家に引き取られた。祖父母もFionaの母の死をきっかけにそれまで暮らしていた島ローン・イニッシュを離れ、本土の海岸沿に家を構えており、無人となった島ローン・イニッシュはアザラシの住処になっていた。  祖父から島にまつわる伝説やまだ赤子だった弟ジェミーがゆりかごごと海にさらわれた話を聞いたフィオナは、しだいに島に帰ることを望むようになる。やがていとことともに島を訪れた彼女が見たものは・・・幻想的なケルト民族の神話、家族の絆が綴られた印象的な作品。

 ライアンの娘 ’70年
  島へ帰ってきたかつての恩師に惚れているライアン(パブの親父)の娘は年の離れた恩師と結婚するが何か満たされない。そこへ英国から赴任した若き士官に惹かれ逢引をする仲になる。これを知った村人の怒りをかって村八分にされた夫婦は村を出て他の村で再出発に旅立つが...
  「アラビアのロレンス」を製作したD.リーン監督のカメラがアイルランドの美しさとと厳しさを雄大なスケールで描いた名作。長編。
 アンジェラの灰
  アメリカでの生活に見きりをつけアイルランドへ帰ってきた家族がいた。北アイルランド出身の夫をもつアンジェラは5番目の子ども(長女)を生後すぐに失い、双子の幼い息子も次々と亡くす。原因は貧しさからくる飢えと湿気が原因だった。夫は気位が高いだけで碌に働かず、たまに働いても飲んだくれて生活費は家に入らなかった。
 子ども達はやがて成長し、長男は独立してアメリカへ渡り、成人前の子ども達をかかえて苦労が続く。
 マイケル コリンズ '96年
  1916年のイースター蜂起に始まった反英闘争の中で、ゲリラ戦を行いイングランド自由国を達成('22年)したが、共和国でない、英国への忠誠を誓うなど屈辱的だとするデ・バレラ率いる条約反対派の凶弾にわずか31才の若さで倒れたマイケル・コリンズの実話。
 この後、’37年、イングランド自由国を廃止し、「主権を有する民主国家」として独立、デ・バレラが首相に就任した。
 父の祈りを、'93年
  北アイルランドの青年がロンドンへやって来て間もなくパブ爆破テロ事件があった。この青年と友人が容疑者として逮捕され、心配してやってきた父も逮捕。叔母なども含め無理やりテロの実行犯に仕立てられて数10年から終身刑に。監獄でもアイルランド人は差別の対象とされ父は獄死する。
  ある若い英国人女性弁護士が調査に乗り出し、冤罪を晴らすまでのストーリー。英国とIRAの関係でうまれたGuilford Four事件
或る小説家の妻  2000年
  20世紀初頭、ダブリンである男と女が運命的な出会いを果たした。男の名は”ジェイムス・ジョイス”。常識や既成概念に反旗を翻し、後に大作家として歴史にその名を刻むことに。なった
 女の名は”バーナクル”。彼女も古い因習の束縛を拒み自由を求めていた。二人は涌きあがる感情に抗うことなく恋におちてゆくが... 独、アイルランド、イタリア作品
top