現代に生きるケルト文化は「ピーターパン」などに残る  


    現代に生きるケルト文化
「ピーターパン」の挿絵
  ヨーロッパから駆逐されて、西の果てのアイルランドにしか残ってないと思っていたケルト文化は、どっこい、ヨーロッパに広く残っていた。純粋に現代ヨーロッパの文化と思って疑わなかった戯曲、オペラなど、その多くがケルト文化を素材にしていた。ここには妖精や魔法使いや森が出てくる。
  なるほど、ケルトの文化って奥が深かったのだな、と改めて感心させられる。
イラスト=「ピーターパン」の挿絵(*19)
沈める寺
 ドビュッシー
 フランス・ブルターニュ半島に5世紀に沈んだイスの都の聖堂の鐘の音をテーマに。イスの都(仏・ブルターニュ半島)の繁栄をうらやんだフランスの都・リュテス(現パリ)の住民は「イスに匹敵する(Par-Is)」というブルトン語を使い、パリの名になった。(*13
ピーターパン
 ジェームズ・バリー
 (スコットランド)
  ピーター・パンは生まれて7日目に窓から飛び出して、小鳥や妖精のすむ池の中の島に降り立つた。翼もないのに飛ぶことができたのは、飛ぶことができると信じていたからで、自信をもつということは翼をもつということでもある。(*14
ロビンフッド   14〜15世紀ころにイギリスで多くのバラッドに詠われたた伝説の英雄。ノッティンガムシャーのシャーウッドの森や、ヨークシャーのバーンスデールを根城に活躍したとされる。王や教会といった権力を敵にまわし、貧民や弱者の味方となる義賊だったと伝えられる。(*14)
真夏の夜の夢
 シェークスピア
  喜劇「夏の夜の夢」(1595?)では、2組の高貴な恋人たち、もったいぶっていて、はからずも滑稽な町の人々、そして有名なパック、オベロン王、ティタニア女王など妖精世界の面々をまじえながら、いくつかの話が進行する。(*14)
パルシファル
  (聖杯伝説)
現代の「聖杯伝説」の聖杯はキリストの血を受けた杯として物語られているが、実は「古ケルトの血の鍋」だった。キリスト教のシンボルとなったのは中世文学の作り替えであり、そのルーツはケルトの神話に基づいていてドルイド教世界のものだった。(*15)
青ひげ物語
 シャルル・ペロー
ブルターニュの民話のひとつ。大金持ちでひげの青い男に迎えられた妻が、夫の留守中に、入ることを禁じられていた部屋の扉を開けると、そこに前妻たちの血ぬられた死体を発見する。彼女は思わず落してしまった鍵の血のために、帰宅した夫に部屋を覗いたことがばれてしまう。彼女は祈りの時間だけ与えられて殺されることになるが、寸前に彼女の兄2人が青ひげを倒し、彼女は青ひげの財産を継いで幸福になる。 top