ケルトの王・アーサー王物語 アーサー王物語
  ケルト人がイングランドにいた頃の王、アーサー物語をいくつかの独立した物語として伝えられているが、その中から王自身の物語と、「パルシファル」「トリスタンとイゾルデ」の物語.。

アーサー王   と円卓の騎士
円卓の騎士のイラスト  男児をもうけたイングランドの王はある事情で、男児を素性がわからないまま城の裏門に現れた貧しい男に渡させる。何人かの人手を経た後、ある貴族のもとでアーサーと名づけられ実の子同様に育てられた。
  イングランド王は間もなく病気で死に、国は混乱が続いた。ある時、教会の祭壇の側に大理石のような巨石がおかれ、見事な剣(エクスカリバー)が突き立てられ次のように記されていた。
 「この剣を引き抜くものこそ正しいイングランド王となる」
 その場に居合わせた野心家たちが引き抜こうと試みたがびくともしなかったが、アーサーが後日あるきっかけで簡単に引き抜いてしまった。諸候の多くは「素性のいやしい若者が王となっては我々の恥として、何度も機会を作っては試したが成功するのはいつもアーサーだけだった。
  人々はようやく納得してアーサーは騎士となり、戴冠式をへてイングランドの王となったのだ。王は序列をつくらないため円卓の周りに騎士たちを並べたということから、「円卓の騎士」となったという。(*8)


パルシファル ワーグナーの楽劇 「パルシファル」 に関係するアーサー王と聖杯伝説.。
  若者パルジファルは、アーサー王の宮廷の騎士になることを夢みて旅にでて、途中、漁夫王の城に到着する。パルジファルは知らなかったが、実は漁夫王はパルジファルのおじで、聖杯と、十字架上のキリストを傷つけるのに使われた槍の管理者だった。自らの罪のため、聖杯の力で口をきけなくされていたのだ。
  聖杯伝説は、処刑されたキリストの傷口から流れる血をこの杯で受けて聖杯とされ、罪なき者のために食物を満たし、心の汚れた者の目を見えなくし、ふさわしくない者が近づくと口がきけなくなるといった、奇跡をおこす力をもつと信じられた。
  入城したパルジファルは、無言の王の面前を行くが、血のついた槍と聖杯の不思議な行列にでくわした。パルジファルは驚きのあまり理由を聞こうともせず、その奇妙なパントマイムのような光景を無言で見ていた。しかし本当は、けがれを知らない魂をもつ彼が王に話しかければ、王は救われるはずだったのだ。その後、紆余曲折の末、パルジファルは再度、城を訪問し、折れた剣を修復し、おじが口をきけるようにした後、その跡をついで王となる。(*12)



トリスタンとイゾルデ 円卓の騎士の一人、トリスタンと王妃イゾルデの悲恋の物語はオペラにも。
  若くして円卓の騎士となったイゾルデは武者修業の末、ある騎士を倒す。後に訪れた城でイゾルデに出会い恋に落ちるが、あるきっかけでトリスタンがイゾルデのいとこの騎士を倒した男だと分かる。
  それでも二人の恋は続くが、トリスタンは騎士の約束で?王にイゾルデを譲る。その間も二人の愛は変わらないのだが、有る日、ハープの名手でもあるトリスタンがイゾルデのためにハープを奏でているとき、背後から迫った?王の剣に倒れてしまう。
  目の前で愛する騎士の死を見たイゾルデはショックのあまりトリスタンの傍らで死を迎える。
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