ハルシュタット文化
ケルトの故郷
ヨーロッパ中部から西部、バルカン半島にいたる初期鉄器時代の文化。鉄器時代の代表的な文化であるラ・テーヌ文化に先行する文化で、ほぼ前750〜前450年。
  ハルシュタットの名は、オーストリアのウィーン南西約230kmにあるハルシュタット(ハル=塩、シュタット=国)村に由来する。19世紀後半にハルシュタット村の墓地の発掘が行われ、2000をこす火葬墓と大量の埋葬品が見つかった。
  ハルシュタット文化は、青銅器時代の火葬墓(ウルネンフェルト)文化の人々が古代ギリシャの鉄器文化やエトルリア文明の影響をうけて成立したものと考えられ、首長層をほうむる墳丘墓を造ったことや、城壁をもつ首長の居館などが特徴とされる。墓からは青銅製の武器・武具や装身具が見つかることも多いが、鉄剣など鉄器の使用が増加し、鉄細工技術が飛躍的に発展した時代である。
  一方、ハルシュタットはケルト文化のルーツとされ、ラ・テーヌ(スイスのフランス寄り)に続くとされている。
ハルシュタット出土の青銅製鉢 ハルシュタット出土の青銅製鉢

  オーストリアのハルシュタットの墓から発掘された鉢。直径が29.4cmあり、金属器の幾何学文様やこのような動物模様が、ハルシュタット文化の特徴のひとつである。ウィーン自然史博物館所蔵。
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