夫婦で、親子で異なる民族
夫はセルビア、妻はクロアチア
民族を意識していなかった人々がいやでも意識せざるを得なくなったとき、それは親子で戦う可能性がでてきたとき。(*4)
  民族を意識していなかった人々は民族に関係なく気のあったもの同士で結婚する。夫はセルビア、妻はクロアチアというのは珍しくない。生まれた子どもはユーゴ人。その子どもが18歳になり、徴兵に取られる可能性がでてきた。
  父親は連邦軍の職業軍人だが息子は独立宣言したばかりのクロアチア軍兵士。親子で殺し合うことになりかねない。そこで息子を遠いボスニアの親戚に匿うことが多かった。
 ボスニアで戦火が拡大し、逆にボスニアの親戚がクロアチアに身を寄せたが、別れ離れになった。難民生活で生活にも困っていたようなのでクリスマス・プレゼントと称して着なくなった衣類を送った。
 返信にはクリスマス・カードで「気使い、ありがとう。私にとって貴重なものでした。物やお金だけでなく、おかげで自分が人間なんだと、感じることができるようになりました」とあった。
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