吸血鬼ドラキュラ
スラブがルーツ
吸血鬼というと、すぐにドラキュラを連想する人が多いがドラキュラは吸血鬼の文学的または、芸術的虚像だ。真の吸血鬼はドラキュラ以前の スラブの民間伝承が原型である。 「死者の踊り」フレスコ画=スロベニアの聖マリア教会
「死者の踊り」フレスコ画=スロベニアの聖マリア教会
ドラキュラの城として知られるブラン城=ルーマニア・ブランショヴ HOME .   吸血鬼とは肉体をとって墓から帰還し、生きている人間の血を吸ってその生命力を奪う死者である。
  吸血鬼は死霊であるが、それは「生ける屍体」である。肉体的に帰還する死者、「生げる屍体」の観念は、文化史的にきわめて古い時代である狩猟文化時代のプレ・アニミズム的思考に起 源する。アニミズム的思考法によれぼ、肉体と霊魂は完全に同一視され、人間は二つの肉体を持つ、と考えられた。人間が死ぬとき、あるいは眠っているとき、肉体を離れた霊魂は、鳥や蝶などになって徘徊すると信じられた。死者が肉体をとって帰還するという吸血鬼信仰の根源には、このアニミズム的分身霊信仰がある。
  スラブに残っている理由はキリスト教が入るのが遅かったため、地母神的な要素が色濃く残っているためと考えられる。
ドラキュラの城として知られるブラン城
=ルーマニア・ブラショフ