ソドムとゴモラ
堕落の象徴として滅亡
正しい者が10人もいない罪の町、ソドムとゴモラは、神の怒りをかい、草木もろとも滅ぼしたとされた。堕落の結果を象徴したものとして語られる。
神に背いて街を振り返り塩の柱となったロトの妻
神に背いて街を振り返り塩の柱となったロトの妻(*5)
  旧約聖書の「創世記」にしるされた2つの古代都市。いずれも、死海の近くにあったとされる。聖書は、アドマ、ツェボイム、ベラとともにヨルダンの低地にあったとしている。
  「創世記」によれば、アブラハムの時代のソドムは、正しい者が10人もいない罪の町だった。ゴモラも同じく退廃の町であった。
  そのため神は、この2つの町に硫黄(いおう)の火を降らせ、草木もろとも滅ぼしたとされている(19:24〜25)。現代の研究者は、これらの町が地震によって死海南部の水中に沈んだのではないかと推定している。
ソドムとゴモラは、旧約聖書の他の書でも堕落の象徴としてしばしば語られている。またイエスも、派遣した弟子たちの言葉に耳をかたむけない人や、悔い改めない町について、裁きの日にはソドムやゴモラより重い罰をうける、といっている(「マタイによる福音書」10:15、11:20〜24)。ソドムは、ソドミー(男色)の語源になっている。
住民のなかで、信心深いロトとその家族は神の予言に従い、町を出て行くが、親族や、娘の許婚は耳を貸さなかった。家族は途中で町が滅んでゆく轟音を聴いたが、神の指示に従い一目散に逃げた。しかし、ただ、一人、ロトの妻は神の「振り返ってはならない」の言葉に背き、町を振り返る。途端に、妻は塩の柱になった。この塩の柱は死海に今でも建っているのだという。
ソドムとゴモラの町は実在した!?
  ソドムとゴモラの町は実在を証明しようとしている研究者がいる。その説によると。
  この二つの町は死海のほとりの平地に建設された町であり、その町は死海のアスファルトを採取して、これを売りさばくことで生計をたてていた。死海のアスファルトは純度が99.99%と非常に高く、良質のアスファルトで、木造船の外部保護、石材の接着などにひろく利用されていた材料であり貴重な存在だった。現在でも死海に浮いているのを見ることができるという。
  アフリカの大地溝帯から紅海、そして死海とこれに繋がるヨルダン川は地震の帯でもあった。この辺りで平地というのは砂、土の体積で出来た地域だったので、大地震の発生で、地下水脈の噴出がおき、この上を町ごと流されて死海へ没したと研究者は推測する。今後の研究は死海の海底にその痕跡を見つけ出すことだという。
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