最後の晩餐
過ぎ越しの祭りの食事?
イエスはパンを手に取り、感謝の祈りを捧げてこれを裂き、弟子たちに与えながらこう言った。「これは、あなたがたのためのわたしの体である」。そして次に杯を取って感謝を捧げ杯を回しながらこう言った。「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である」。
  4つの福音書に共通するこのことばと、最後の晩餐が過ぎ越しの祭りの食事かどうかを巡る解釈の違いは、ともかく、ルカは、この年イエスが過越しの食事はとらず、それを将来のための楽しみとしたという意味のことを記している。
  「苦しみを受ける前に、あなたがたと共にこの過越の食事をしたいと、わたしは切に願っていた。言っておくが、神の国で過越しが成し遂げられるまで、わたしは決してこの過越しの食事をとることはない」(22:15)。
  最後の晩餐が実際に過越しの食事であったかはともかく、イエスの死の出来事は過越しの祭の時期に起きた。そして最後の晩餐は、彼の死が何であったかを示すものである。ちょうど過越しの子羊の血が神に選ばれた人ぴとを死の使いから救ったように、キリストの血は救済への道を与えてくれたのである。(*2)
レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」 レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」

イタリアのミラノのサンタ・マリア・デレ・グラーツィエ教会にあるこの壁画は、キリストが弟子たちに向かって「お前たちのうちの一人が私を裏切ろうとしている」と告げる劇的な場面を描いている。
バウツ「最後の晩餐」
バウツ「最後の晩餐」:ベルギーのルーバンにあるシント・ペーテル大聖堂のために制作された「聖餐(せいさん)の秘跡祭壇画」の中央画「最後の晩餐」

主の晩餐:イタリアの画家カルドゥーチェ(1560〜1610)=キリストがはり付けになる前夜の最後の晩餐が、聖餐の始まりである。
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あまりにも有名な「最後の晩餐」を描いた3枚の絵に共通する技法は遠近法の駆使である。その共通点は視線がキリストに集まっていること。