キリストの復活
エジプトの影響も?
キリスト教の復活信仰は、教理の柱であるイエス・キリストの復活にもとづく。弟子たちは、キリストの復活を人間の復活の約束であり保証であると理解した。新約聖書の4つの福音書には、それぞれキリストの復活について書かれている。
メムリンクによる「復活」の三連祭壇画(パリ、ルーブル美術館蔵)
左から右へ、聖セバスティアヌス、キリストの復活、キリストの昇天。

  復活に関するキリスト教の教えは、新約聖書のいくつかの記述にもとづく。そこでは死者の復活は、キリスト自身によるものであり、人類の救いの業(わざ)の完成であるとされる。
  すべての死者は復活して最後の審判を受け、「善を行った者は復活して命をえ、悪を行った者は復活して裁きを受ける」という(「ヨハネによる福音書」5章29節)。死者は終わりの日に、最後のラッパがなるとともに復活する。肉体の復活がどのような状態なのか、聖書には具体的に描かれておらず、キリストのように復活すると述べられているにすぎない。
人間の肉体が復活する可能性は、当然ながら初期のキリスト教徒の議論の的となった。とくにパウロは、復活を自然界の現象にもとづくものだと強く主張し、神秘的な出来事ではないとした。復活の教えに関する聖書のおもな箇所は、「ヨハネによる福音書」5:21〜29、6:3〜40、11:25〜26、「コリントの信徒への手紙一」15、「テサロニケの信徒への手紙一」4:14〜16、「ヨハネの黙示録」20:12。
キリストが迫害を受けていた時代、一時的にエジプトで生活をしたとされ、この時代にエジプトのファラオの復活願望を見聞きした経験が、キリストの復活に影響を与えたとの説もある。
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