アブラハムの移住
故郷ウルからカナンの地へ
ウルファ(現トルコ南部)に生まれ、ウル(現)を故郷として、いかにしてアブラハムはカナン(現パレスチナ)へと移住したのだろうか。
アブラハムの移住ルート
  後に「アブラハム」と呼ばれることとなるアブラムは、父親のテラ、妻であり異母妹でもあるサライ、甥のロトらと、故郷のウルを出て他国へ移り住んだ。彼らはミメポタミア上流のハランに滞在していた。そのハランで父テラは死ぬ。75歳のアブラムはハランからカナンヘ旅立つようにとの神の命令を受ける。
  「あなたは生まれ故郷、父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし...」(創世記12:1)。その命令に従い、アブラムはサライ、ロトとともに未知の地へ向かう。ここから信仰の民イスラエル民族が形成される。
  カナンの地を旅する途中、次第にネゲブヘと近づいたが、飢謹に襲われたため、伝統的に苦難の時期にはいつも最適の避難場所となるエジプトヘと下った。やがてカナンに帰るが、家畜の増加にともなう土地不足のゆえに、アブラムとロトは決別せざるを得なくなる。ロトは肥沃なヨルダン川流域に住みつき、アブラムはネゲブの砂漠に留まった。
  アブラムは、住む土地の選択権をロトに与えて自分の利益を求めなかった。そのため神はアブラムヘの約束を新たにした。「見える限りの土地をすべて、わたしは永久にあなたとあなたの子孫に与える」(創世記13:15)
以上が大方の文書にかいてあるアブラハムの移住ルートである。そこには故郷ウルとあるが、出生地はウルファ(現トルコ南部)であり、育ったのがウルということだろうか。
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