タイの昔話
2点
どこの国にも民話の類が存在するが、タイにも昔話は多い。、その中から...
タイの民話「黄太郎、青太郎」と船出の父親黄太郎、青太郎

  むかし、夫婦に二人の娘がいた。あねはイム、妹はオーンといった。父親は姉に黄太郎という青年を婿に選んだが母親は気にいらず、妹には青太郎という青年を婿にえらんだ。夫婦はお互いが選んだ婿を気に入らずけんかをしたいた。
  父親は青太郎のあら捜しをしようと二人を連れて舟で出かけた。ペリカンを見て、父は「なぜ浮くんだろう?」答えは黄太郎「羽が生えてるからです」青太郎「浮くようにできてるからです」
  荒れた田と見事な田をみて、父「理由は?」黄「海の近くは育ちません」青「もともと、そうなっているのです」このような問答の繰り返しだった。父親は帰ると母親に言った。「青は碌な返事ができない」。
  青は言った。「羽の生えていないココナツの実だって浮きます」「はげ頭の男の頭の中に海水が流れていますか」
  この返事を聞いて父親は青をばかにしなくなった。そして気付いた。ものごとはすべて、もともとそうなのだ。人間だってそのとおり。婿も賢くても馬鹿でも。もともとそうなのだ」と。(*2
タイの民話「緑色の子犬」は迷った挙句子犬が幸せと気付く緑色の子犬

  あるところに緑色の子犬がいて自分は他の子犬よりずっと利口だと思っていた。太陽をあびて育った子犬は太陽になりたくなり太陽に向かって言った「僕と代わって!」太陽は答えた「めいめいには務めがあって、それぞれの務めを果たしてこそ幸せになるのだ、おまえの務めは立派な犬になることだ」
  それでも聞かない子犬と太陽は入れ替わった。太陽になった子犬は務めを果たそうと懸命に努力したが、ある日、雲に遮られてしまった犬は「雲になりたい」といい、雲になった。風に吹き飛ばされた雲は「風になりたい」...
  これを繰り返した子犬は、あるとき「ロープになりたい」といい、ロープが他の子犬に遊ばれて切れてしまうと「子犬になりたい」。こうして太陽は子犬の希望を全部かなえてやった挙句、元の子犬にかえった。
  緑色の子犬は幸せそうに走り回り、太陽は、いつものように子犬たちを明るく照らし続けた。*3
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