ロナは必死に木の枝にしがみつくが..
ロナは必死に木の枝にしがみつくが...(*21)
ロナと月
マオリの民話


  ニュージーランドの民話。マオリ族の女性・ロナが、夫と子どもが海に漁に出ている間に、石を焼いて食事のしたくをしていた。
  水を汲み忘れたので、ロナはおけをもって水くみ場までいった。帰りに水をくんでもどる途中、月が雲にかくれ、あたりが暗くなった。ロナは夜道でつまづき、ころんで水をこぼしてしまった。
  ロナは気が短い性格で、頭にきて月に向かって悪態をついた。それをきいた月は怒って降りてきて、ロナを連れて行ってしまった。

  さて魚を捕ってもどってきた父子は、石が焼けているのにロナがいないことに気がついた。ふと月を見ると、そこに水桶を2つもったロナのシルエットが浮かんでいた。妻の気が短いことを知っていた夫は、だいたい何がおこったのかを察したのであった。

  今でも月を見ると、ロナがしがみついていた木の枝を片手にこちらを見ているようだ。(*16)
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