日本と似た
インドネシアの物語
インドネシアに民話などを読んでいると、日本に似た物語が多いことに気がつく。偶然もあるかもしれないが、同じアジアで何らかのルートで伝わったことも考えられる。
 
文と絵:森のオデッセイ(NHK)=インドネシアから
 1.竹取物語
 狩りに出た王子が迷子になって海岸に辿りつきました。そこには竹が一本流れ着いていました。この竹から王子に向かって話す声が聞こえました。耳をすますと...
  「王子様。私は人間です。助けて下さい」
王子は、その竹を拾って持って帰りました。翌日目を覚ますと、そこには奇麗な娘が立っていました。王子は一目ぼれをして、その娘と結婚し、沢山の子をもうけました。その子たちが、スラウエシの子孫となっていったのです。
 2.天女の羽衣
  ある村の働き者の青年が湖で水浴びをする美しい娘を見つけました。そばの松の木には羽衣がかかっていました。あまりの美しさに、その衣を家へ持って帰り隠しておきました。
  娘が帰ろうとしたところ羽衣がありません。青年は「これを使ってください」と別の布を渡しました。この娘は天女だったので帰ることができません。青年は家に泊め、そのうちに結婚して、こどもができました。
  あるとき、偶然に娘が羽衣を見つけました。「お別れの時がきました」そう言って羽衣を着た娘は虹にのって天へ帰ってゆきました。
  このこどもがインドネシアの王家の一人になったという言い伝えがあり、天女と青年を描いた絵が飾ってあるとか...
:「悲しい魔女・インドネシアの物語」    松本亨(ちくま少年図書館'86年)から
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