神の館・ヘイアウ(*2)
キリスト以前の信仰の中心
プウホヌア・オ・ホナウナウ 入り口
プウホヌア・オ・ホナウナウ 入り口
 
  ヘイアウと呼ばれる神殿の跡がハワイのあちこちに残っている。黒い火山岩を積み上げた礎石部分だけの場合がほとんどだが、当時を物語る古い銅版画やスケッチを見ると、木彫りの神像、祈りの塔、家屋、生け賛の囲いなどが立ち並ぶ大規模なものであったことがわかる。
プウホヌア・オ・ホナウナウのティキ(神像)

  キリスト教が布教される以前、ヘイアウはハワイアンの信仰の中心だったが、1819年にカメハメハ2世が即位すると、彼は勅命により伝統的な神々への信仰を禁じ、ヘイアウに火を放った。
  オアフ島のヘイアウを焼き尽くす炎は、遥かカウアイ島からも確認されたとf云えられている。草の中にひっそりと残るヘイアウの石組みや、博物館に並ぶ100体余りの神像は1000年の時を経て、消滅してしまった信仰と文化のかたちを今に伝えている。

 
 プウホヌア・オ・ホナウナウ
 駆け込み寺

  古いヘイアウの偉容はハワイ島のホナウナウ湾に面したハレ・オ・ケアベ(罪人たちのかけこみ寺)で偲ぶぶことができる。ここは後年、復元作業が行われたおかげで、かなり完全な形のヘイアウが再現されている。
 
  1819年、カメハメハ2世によってハワイ古来のタブーが廃止されるまでの約300年間、ここはタブーを破った人の「駆け込み寺」的な存在であった。
  ここへ逃げ込んだ人への追跡はされず、宗教的な礼拝と神々の保護を受けて罪は清められたという。
 
  キリスト教の宗教改革ですべてが破壊されてしまったが、後に州政府によって再建された。
  厳しいティキ(神像)が並ぶヘイアウ(神殿)を見学していると、古代ハワイの世界へさまよい込んだ錯覚に捕らわれる。
プウホヌア・オ・ホナウナウのティキ(神像)
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