インカの滅亡はピサロが
ビラコチャのメキシコの双子
ピサロの銅像=出身地スペインのマジョール広場で
ピサロの銅像=
出身地スペインのマジョール広場で
  旅行中も含めその前後の知識のなかで頭の隅に引っかかっているテーマがあった。古代アンデスの顎鬚の神ビラコチャの伝説のことだ。
  ビラコチャは先住民のケチュア語で創造主を意味する。古代アンデスの神でインカ最大の神であり、チチカカ湖から出現したとされる。
  色が白く立派な髭をたくわえていた。その指導力も優れ、人々に慕われインカ最大の神とされていた。また、キリストの復活のようにいつか再来するとされていた。
 1532年スペインから征服者ピサロがやってきた。人々は白い肌をしたスペイン人を、その風貌が神話にあるビラコチャとそっくりだったためインカの神の生まれ変わりと信じて抵抗せず、ピサロらは、アタワルパ王をわけなく捕らえることができた。この後はインカは滅亡へ向かったのだ。
 これとそっくりな話がメキシコのアステカ文明の滅亡にみることができる。インカではピサロをインカの神ビラコチャと誤認してしまったのだが、アステカでは、同様に、アステカの神ケツアルケルトルを侵略者スペインのコルテスと誤認したのだった。
 アステカの王は1521年、コルテスに初めてあったとき、言った。「お帰りなさい。現在まで私たちはこの王国をお預かりして守ってきました。これからはあなたのものです」。これ以降アステカも滅亡に向かったのだ。
  ビラコチャのメキシコの双子はケツァルケルトルだったのだ。それ程よく似た神だったのだ。これって偶然の一致なのかな?それとも二つの神話はどこかで繋がっているのかな?
 このくだりは、帰国後、「神々の指紋・上」(翔泳社、グラハム・ハンコック'96年)を再読して確信したのだ。
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