イグアスの滝
そのいわれ?

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ブラジルとアルゼンチンの境に懸かる全長4キロ、落差60から80メートルの瀑布。水の流量ナイアガラの1.5倍の規模誇る。
ナイアガラ(米)、ビクトリア(南アフリカ)と並ぶ世界の3大滝のひとつ、イグアスの滝。そのいわれはアマゾン・インディオの神話にあった。

 イグアス−−愛の滝
     インディオの神話から

  カインガング族は穏やかに流れるイグアスー川のほとりに住んでいた。彼らの神は善の神トウパンとその息子で悪の神ムボイだった。毎年春には悪の神の怒りを鎮めるために一人の美しい娘がムボイの妻として捧げられた。この年は村一番の美しい族長の娘ナイビが選ばれ、それは名誉なことだった。
  そして祭りの準備が始まり、その中に勇敢な戦士タロバーがいた。善の神の計らいか、娘と戦士は恋に落ち、悪の神に捧げられる前夜、カヌーで村を逃げ出した。
  これに気づいた悪の神は恐ろしい大蛇となり、静かに流れるイグアスー川を引き裂いたので無数の滝となり、カヌーを飲み込んだ。戦士は滝の上のヤシの木に変えられ、娘は滝壷の岩に変えられた。ヤシの木は愛する岩を眺めるだけで触れることもできず、風が吹くときだけ愛をささやくのだ。
  滝にかかる虹がヤシの木と滝壷の岩を結ぶとき虹の上に二人の姿が浮かび上がり、愛と嘆きのつぶやきが聞こえてくるという。
=「世界を支える一本の木」ヴァルデ=マール再話、絵、永田銀子訳、福音館書店から   top