ふるたにこどもクリニックホームページ(2011年12月)

熱性けいれん

1)熱性けいれんは生後6か月頃から4歳頃までに多くみられ、日本人の子ども
の7-8%は1度はけいれんを起こすものです。けいれんは熱が急に高くなるとき
におこることが多いですが、けいれんの後で熱の上昇に気づく場合もあります。

2)けいれんを起こしたときには、あわてないで様子を見ましょう。けいれんはほ
とんどの場合5分以内に止まります。命にかかわったり、後遺症が残ることもま
ずありません。眼球の位置や手足の動きをよく観察してください。 けいれんが
止まったら医療機関に電話して、指示を受けてください。けいれんが10分以上
続くようなら、救急車を呼んで救急病院を受診して下さい。
 昔からいわれているように、口の中に指や箸を入れたりするとかえって危険で
す。舌を噛むことはまずありません。体を横向きにして胸元をゆるめ、静かな部
屋で楽にさせます。上向きにすると嘔吐した場合にミルクや食べたものをのど
につめる場合があります。

3)次のような場合はてんかんかどうか鑑別の必要がでてきます。 
@熱性けいれんが発症する以前から運動や言葉の発達の遅れがあった。
Aけいれんが右半身だけなど、全身性でない場合。                
Bけいれんが15〜20分以上つづく場合。
C短時間に繰り返す場合。
  
適切な時期に脳波やCT、MRIなどの精査が必要です。

4)けいれんを予防する薬(ダイアップ坐薬)を熱の出はじめに使うとけいれんを
予防することができます。熱性けいれんを繰り返す場合は医師の指示に従って
使用してください。




トップへ
トップへ
戻る
戻る